冷たい彼女〔続編〕
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#191 [ゆーちん]
支度を済ませ、俺らは一緒にマンションを出た。


何だか緊張する。


同じ部屋から出て来て学校に向かうなんて、初めてで心臓ドキドキ。


新婚な気分って言ったら、また何か違うんだけど…とにかくドキドキ。

⏰:09/02/03 14:29 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#192 [ゆーちん]
「何ニヤけてんの。気持ち悪い。」

「フフッ。つーか明日から夏休みだね。」

「ね。」

「いっぱい遊ぼうね!」

「私、島帰ろっかな。里帰り。」

「そうしなよ!そのほうが俺は嬉しい!」

「おじいちゃん達がいいって言ってくれたらの話だけどね。」

⏰:09/02/03 14:30 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#193 [ゆーちん]
そんなの、いいって言うに決まってんじゃん。


んもー、凜ちゃんってば自分のじいちゃん達にまで気使いする子なんだから。


孫ならもっと甘えるべきでしょ。


「帰って来たらカレー作ってね。」

⏰:09/02/03 14:31 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#194 [ゆーちん]
「ママに作ってもらいなよ。私よりママのカレーライスのが美味しいんじゃない?」


凜が笑った。


「バカにしてる?俺マザコンじゃないよ!てか、マザコンのがいいって凜ちゃん言ったじゃん!」

「別にバカにしてないよ。」

「してるじゃんかー!」

⏰:09/02/03 14:32 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#195 [ゆーちん]
笑いながら手を繋いで登校した。


むちゃくちゃ楽しくて嬉しくて幸せ。


毎日こうやって笑って過ごせればいいのに。


そう願わずにいられないほど、凜が大好きだった。

⏰:09/02/03 14:33 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#196 [ゆーちん]
「あっ!」

「何。」

「トーストにカレー付けて食べればよかった。なんちゃってカレーパン出来たのに。」

「どんまい。」

⏰:09/02/03 14:33 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#197 [ゆーちん]
「ショックー。絶対また作ってね?」

「だからー、ママに作ってもらい‥」

「違うってば!」

「アハハッ!」


凜が笑うと幸せになる。


そんな関係でずっといられたらいいな。

⏰:09/02/03 14:34 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#198 [ゆーちん]
翌日からの夏休み。


待ちに待った夏休み。


俺はバイトに励んだ。


凜は8月に島へ帰ると言っていた。


凜が島に戻って来ている間、何をして過ごそうか。

⏰:09/02/03 21:16 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#199 [ゆーちん]
そんな事を考えながらバイトする俺。


集中力のない奴だなって自分でも思うよ…。


「いらっしゃい…あっ、佐奈ちゃん!」

「真面目に働いてるかぁ?」

⏰:09/02/03 21:17 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


#200 [ゆーちん]
相変わらず派手な格好。


ラーメン屋には似合わない。


そんなギラギラしている佐奈ちゃんの後ろから、見覚えのある男性が店を覗いた。


「…あっ、剛さん?」

⏰:09/02/03 21:17 📱:SH901iC 🆔:HYcai0m6


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