冷たい彼女〔続編〕
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#194 [ゆーちん]
「ママに作ってもらいなよ。私よりママのカレーライスのが美味しいんじゃない?」
凜が笑った。
「バカにしてる?俺マザコンじゃないよ!てか、マザコンのがいいって凜ちゃん言ったじゃん!」
「別にバカにしてないよ。」
「してるじゃんかー!」
:09/02/03 14:32
:SH901iC
:HYcai0m6
#195 [ゆーちん]
笑いながら手を繋いで登校した。
むちゃくちゃ楽しくて嬉しくて幸せ。
毎日こうやって笑って過ごせればいいのに。
そう願わずにいられないほど、凜が大好きだった。
:09/02/03 14:33
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#196 [ゆーちん]
「あっ!」
「何。」
「トーストにカレー付けて食べればよかった。なんちゃってカレーパン出来たのに。」
「どんまい。」
:09/02/03 14:33
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#197 [ゆーちん]
「ショックー。絶対また作ってね?」
「だからー、ママに作ってもらい‥」
「違うってば!」
「アハハッ!」
凜が笑うと幸せになる。
そんな関係でずっといられたらいいな。
:09/02/03 14:34
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#198 [ゆーちん]
翌日からの夏休み。
待ちに待った夏休み。
俺はバイトに励んだ。
凜は8月に島へ帰ると言っていた。
凜が島に戻って来ている間、何をして過ごそうか。
:09/02/03 21:16
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#199 [ゆーちん]
そんな事を考えながらバイトする俺。
集中力のない奴だなって自分でも思うよ…。
「いらっしゃい…あっ、佐奈ちゃん!」
「真面目に働いてるかぁ?」
:09/02/03 21:17
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#200 [ゆーちん]
相変わらず派手な格好。
ラーメン屋には似合わない。
そんなギラギラしている佐奈ちゃんの後ろから、見覚えのある男性が店を覗いた。
「…あっ、剛さん?」
:09/02/03 21:17
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#201 [ゆーちん]
「久しぶりー。」
ちょっと気まずそうに笑った剛さん。
「こちらどうぞ。」
カウンター席に座った佐奈と剛さん。
「この前はごめん。初対面なのに、俺すげぇ格好だったよな。忘れてね。」
そう笑った剛さんの今日の服装は、なんともカッコイイ。
:09/02/03 21:18
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#202 [ゆーちん]
お洒落なスニーカー、ズボン、Tシャツ、アクセサリー、キャップ。
佐奈にお似合いの彼氏だ。
この前のタンクトップにパンツ一枚姿は見なかった事にしよう。
凜にも忘れるように言わないと。
:09/02/03 21:19
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#203 [ゆーちん]
「何にしますか?」
オーダーを取り、俺はこの前佐奈と話した時のようにわざわざカウンター席の近くで作業した。
「心くん。」
剛さんが俺を呼ぶ。
「はい。」
「今度マジで何かおごるね。」
「いや、お気遣いなく!」
:09/02/03 21:19
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