冷たい彼女〔続編〕
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#211 [ゆーちん]
佐奈、今日は1杯しか食べなかった。
調子でも悪いのかな?
あ、もしかして剛さんの前だからぶりっ子してるとか?
何だかんだ言って、あいつも女の子なんだなぁ〜。
「江森、何笑ってんだ?」
:09/02/03 21:32 :SH901iC :HYcai0m6
#212 [ゆーちん]
マスターが俺の顔を不思議そうに覗き込んでいた。
「えっ、俺、笑ってました?」
「前にもこんな事あったよな。お前やっぱどっか悪いのか?だったら無理すんじゃねぇぞ?」
「アハハ…大丈夫っすよ。すみません。」
:09/02/03 21:35 :SH901iC :HYcai0m6
#213 [ゆーちん]
そのあとは、きちんと気を引き締めて仕事に取り組んだ。
めり張りは付けないとね。
無我夢中で働いていると、あっという間に上がる時間。
「お疲れ様でした!」
:09/02/03 21:36 :SH901iC :HYcai0m6
#214 [ゆーちん]
店を飛び出し、凜のマンションまで急いだ。
息を切らしながら、インターホンを鳴らす。
「はい。」
「俺。」
:09/02/03 21:36 :SH901iC :HYcai0m6
#215 [ゆーちん]
合い鍵を使わなくても、こうやってインターホン鳴らして入る事を覚えた俺。
つーか普通、こっちが常識だよな。
合い鍵使っていきなり行くのも非常識っていうか…。
島にいた頃は、プライバシーだのマナーだの、そんなの全然考えなかったから、本島に通うようになって改めて気付かされる事ばっか。
:09/02/03 21:37 :SH901iC :HYcai0m6
#216 [ゆーちん]
何が普通で、何が普通じゃないのか。
なかなか難しいよ。
鍵が開き、中に入る。
「どちら様?」
意地悪く笑う凜が出迎えてくれた。
「俺様。」
「つまんない。」
「ウケると思ったんだけどな。」
:09/02/03 21:37 :SH901iC :HYcai0m6
#217 [ゆーちん]
『まだまだ笑いのセンス低いね。』と言った凜は、ソファーに座る。
俺も凜の隣に座った。
「凜ちゃんさ、いつ暇?」
「何いきなり。」
「佐奈と剛さんが今日バイト先に来てくれて、マジでこの前のお詫びにご馳走してくれるんだって。」
:09/02/03 21:38 :SH901iC :HYcai0m6
#218 [ゆーちん]
「本当に?」
「うん。だから俺のバイトが休みの日と凜ちゃんの暇な日を合わせて、剛さんに連絡しないといけないの。」
そういう事か、と納得しながら凜はスケジュール帳を開き、自分の予定と俺のバイトの休みを照らし合わせていった。
:09/02/03 21:39 :SH901iC :HYcai0m6
#219 [ゆーちん]
「この日とこの日なら開いてる。ほら、心もその日は休みだし。」
凜は自分のスケジュール帳と俺のシフト表を指差しながら俺に言ってくれた。
「本当だ。んじゃさっそく剛さんに連絡入れとくねー。」
:09/02/03 21:42 :SH901iC :HYcai0m6
#220 [ゆーちん]
さっき佐奈から送って来てもらっていた剛さんのメールアドレスに、俺と凜の都合のいい日を書いて送信した。
「まさか本当に連れてってくれるなんてねー。優しい人だね、剛さん。」
「だよねー。服装も超カッコイイんだよ?こないだはタンクにパンツ一枚だったけど。」
:09/02/03 21:43 :SH901iC :HYcai0m6
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