冷たい彼女〔続編〕
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#234 [ゆーちん]
額に汗が滲み始めた頃、涼しい店内に入った。
汗がサッと引く。
「生き返る〜。」
クーラーの冷たさが、ほてった体を落ち着かせてくれた。
広い店内を見ながら、あれでもないこれでもないと誕生日プレゼントを探す。
:09/02/04 18:05
:SH901iC
:LN85bOO.
#235 [ゆーちん]
途中、主旨から脱線して、『心これ似合うかもよ?』と俺の顔にサングラスや帽子を合わせてはしゃぐ凜が、たまらなく可愛いかった。
「あ、これなんか可愛いし千夏に似合いそう!」
いきなり凜が見つけたのは夏らしい水色の花のピアス。
しばらく悩んではいたが、結局ピアスに決定した。
:09/02/04 18:05
:SH901iC
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#236 [ゆーちん]
「んじゃ、俺はこれプレゼントするわ!」
女の子の好きなものはよくわからないから、凜が選んだピアスによく似た花が付いているネックレスを選んだ。
「え、それにするの?」
「うん。変かな?」
:09/02/04 18:15
:SH901iC
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#237 [ゆーちん]
「変とかじゃないけど…」
凜が目を伏せた。
あれ?
俺、何かマズイ事でも言った?
明らかに様子が変わり、千夏のプレゼントより、凜の方が気になってしまう。
:09/02/04 18:16
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#238 [ゆーちん]
「凜ちゃん、ごめん。俺なんか変な事言った?」
「変な事っていうか…」
「何?言って。」
:09/02/04 18:16
:SH901iC
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#239 [ゆーちん]
俺は、鈍感な性格だから。
俺は、女心のわからない男だから。
「…私が、やだ。」
「え?凛ちゃんが?やっぱこのネックレスじゃセンス悪い?」
「違う。そうじゃなくって…」
:09/02/04 18:17
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#240 [ゆーちん]
俺は…凛のヤキモチになかなか気づけなかった。
困った顔の凛。
困った顔の俺。
困った困ったで睨めっこしてる場合じゃないんだよ。
「そういうアクセサリーとか、他の女の子にあげないで。」
:09/02/04 18:19
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#241 [ゆーちん]
小さな声で凛が呟いた。
「え?」
「ヤキモチ妬いちゃう…千夏に。」
「誰が?」
聞かなくてもわかるのに、俺ってば鈍感で女心のわからない奴で…ちょっと意地悪だから。
:09/02/04 18:20
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#242 [ゆーちん]
「私が!もう、何でわかんないのかな?」
ごめん、凛ちゃん。
何となくわかってんだけど、凛ちゃんが照れてる姿なんか滅多に見ないから、すっげー可愛く思えてさ。
:09/02/04 18:20
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#243 [ゆーちん]
「じゃあ、これならいい?」
ネックレスの変わりに、見つけ出したのは入浴剤。
「これなら消耗品だし、ね?」
:09/02/04 18:21
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