冷たい彼女〔続編〕
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#250 [ゆーちん]
そんな、幸せいっぱいの俺と、照れまくってた凛が、剛さんと佐奈との食事会を当日に迎えたのは3日後の事だった。
「今日は本当にありがとうございます。」
凛が剛さんに頭を下げると、『いやいや、こないだのお詫びだから頭なんか下げないでよ!』と自分も頭を下げていた。
:09/02/04 18:26 :SH901iC :LN85bOO.
#251 [ゆーちん]
なんか、性格の良さが滲み出てるよな、剛さんって。
「心。」
「ん?」
「私、なんで心の彼女が凛ちゃんなのか不思議でたまんないんだけど。」
:09/02/04 18:26 :SH901iC :LN85bOO.
#252 [ゆーちん]
「俺だって不思議だよ。佐奈ちゃんの彼氏が剛さんなんてー。」
「…どういう意味だ、コラ。」
「いや、別に。」
:09/02/04 18:27 :SH901iC :LN85bOO.
#253 [ゆーちん]
さっそく佐奈に殺されそうになったけど、なんとか交わして、とりあえず出発。
剛さんの運転は、佐奈と違って、なんだか落ち着いている。
いや、これが普通なのかも。
佐奈の運転が荒れすぎているだけだ。
:09/02/04 22:23 :SH901iC :LN85bOO.
#254 [ゆーちん]
「あ、凜ちゃんさー香奈に聞いたんだけど、お盆に島へ戻るんだって?」
佐奈が助手席から、後部座席の方を覗き込んで来る。
「うん、そうなの。どうせ帰ってくるならお盆においで、っておじいちゃんが。」
:09/02/04 22:24 :SH901iC :LN85bOO.
#255 [ゆーちん]
そうなんです。
凜が島へ里帰りする日が決まりました。
俺、今から超待ち遠しくてさ。
島に戻ってきたらカレー作ってもらいたいな。
凜のカレー、何だかんだで食べ損ねてるから…佐奈のせいでね。
:09/02/04 22:25 :SH901iC :LN85bOO.
#256 [ゆーちん]
「私と香奈もお盆に実家帰るんだ!フェリーの時間合わせて一緒に帰んない?」
「そうなの?うん、是非一緒に!」
佐奈と香奈、そして凜が一緒に里帰りか。
何か、凄いな。
:09/02/04 22:25 :SH901iC :LN85bOO.
#257 [ゆーちん]
すげぇ女が3人、鬼退治にでも来るのかよ。
…なんちゃって。
「剛さんは里帰りとかしないんっすか?」
俺が聞くと、剛さんは『考え中〜。』と言って、笑ったんだ。
:09/02/04 22:26 :SH901iC :LN85bOO.
#258 [ゆーちん]
笑顔もクールっすね〜。
「剛は私が里帰りでいない間に、浮気相手とデートしないといけないから忙しいんだよね〜?」
「そうなんだよ。俺ってモテる男だからさ。」
「死ねばいいのに。」
笑顔の佐奈パンチを受けた剛さん。
:09/02/04 22:28 :SH901iC :LN85bOO.
#259 [ゆーちん]
浮気ネタをもう笑いにできるなんて、内面も外面も大人すぎて本当…リスペクトです、剛さん。
恋にも似た感情を剛さんに抱きながら、俺らを乗せた車は20分かけて目的地に到着した。
:09/02/04 22:29 :SH901iC :LN85bOO.
#260 [ゆーちん]
剛さんオススメのお好み焼き屋さん。
結構綺麗なお店だった。
:09/02/04 22:29 :SH901iC :LN85bOO.
#261 [ゆーちん]
店に入って、注文して、他愛もない話をしていると、出来立てのお好み焼きがテーブルの鉄板に乗せられる。
いただきますをして、4人はお好み焼きを頬張った。
本当に美味しくて、こんなお店を知っている剛さんを天才だと思った。
:09/02/04 22:41 :SH901iC :LN85bOO.
#262 [ゆーちん]
「めちゃくちゃ美味ぇ!」
「だろ?お好み焼きといえばこの店なんだよ。他にも知りたい店とかあったら、いつでも俺に聞いてねー。」
そうだ、剛さんはクラブやご飯屋に詳しいんだ。
知識豊富で、思いやりのある人で、カッコよくて…最高っすよ、剛さん。
:09/02/04 22:42 :SH901iC :LN85bOO.
#263 [ゆーちん]
お好み焼きを食べ終えて、店を移動した。
ゆっくりできるカフェ。
みんなそれぞれ飲み物を頼む。
「私イチゴパフェとカプチーノね。」
:09/02/05 10:19 :SH901iC :YIV4zkBU
#264 [ゆーちん]
えぇー…。
お腹いっぱいお好み焼き食ったじゃん。
まだ食べる気かよ、佐奈。
この間、ラーメン屋で1杯しか食べなかったのは、別にぶりっ子でも何でもなかったんだな。
:09/02/05 10:19 :SH901iC :YIV4zkBU
#265 [ゆーちん]
「相変わらずよく食べるね。」
「そう?心も何か食べなよ。剛のおごりだよ?食べなきゃ損!」
「いやー、俺はもうお腹いっぱいだし。」
:09/02/05 10:20 :SH901iC :YIV4zkBU
#266 [ゆーちん]
佐奈は凜にも『何かデザート食べたら?』と聞いていたけど、少食な凜はコーヒーだけでいいと言った。
「私、トイレ行ってくる。」
凜が席を立つと、佐奈も立った。
「私もついでに行っとこーっと。」
:09/02/05 10:28 :SH901iC :YIV4zkBU
#267 [ゆーちん]
女2人が席を立つ。
俺と剛さんの2人っきり。
おいおいおいおい!
緊張するじゃねーか。
剛さんと、憧れの剛さんと2人っきりなんてさ!
:09/02/05 10:28 :SH901iC :YIV4zkBU
#268 [ゆーちん]
「剛さん!」
「あいよ。」
「色々とお店詳しいんですよね?よかったら、またお勧めのお店教えて下さい。」
:09/02/05 10:29 :SH901iC :YIV4zkBU
#269 [ゆーちん]
煙草を吸いながら、剛さんは答えた。
「もちろん。」
クール!
カッコイイ!
そのお洒落なアゴ髭なんて、俺がしたらネタになりますよ。
:09/02/05 10:31 :SH901iC :YIV4zkBU
#270 [ゆーちん]
「あざーっす!俺、本島には昔からよく来てたんですけど、やっぱまだまだ知らない事だらけで。」
「そっか。俺は生まれも育ちもここだから、結構色々知ってんだわ。凜ちゃんとデートするのにお勧めスポットも教えてやっから安心しろ!」
:09/02/05 10:31 :SH901iC :YIV4zkBU
#271 [ゆーちん]
…一生ついて行きます、剛兄様。
「ありがとうございます!」
:09/02/05 10:32 :SH901iC :YIV4zkBU
#272 [ゆーちん]
凜と佐奈が戻ってきてからも、俺は剛さんの話に夢中になった。
コーヒーや、佐奈のイチゴパフェが運ばれてからも剛さんに夢中な俺。
だってさ、為になる話ばっかなんだもん。
剛さんお勧めの古着屋の話を聞いていると、いつの間にか佐奈はパフェを完食していた。
:09/02/05 10:33 :SH901iC :YIV4zkBU
#273 [ゆーちん]
「帰るか?」
剛さんがそう切り出したのは、みんなの飲み物がからっぽになって、コップの中の氷が溶け切った時だった。
嫌だとは言えない。
まだまだ聞きたい事はたくさんあったけど、ご馳走になった俺らは凜のマンションまで送り届けてもらった。
:09/02/05 10:33 :SH901iC :YIV4zkBU
#274 [ゆーちん]
明日は朝からバイトだから今日は凜の部屋にお泊り。
ラッキー。
幸せな事尽くしだな。
「美味しかったね〜お好み焼き。」
「うん。」
「さすが剛さんだよなー。」
:09/02/05 10:35 :SH901iC :YIV4zkBU
#275 [ゆーちん]
「心さ、剛さんにゾッコンラブすぎでしょ。」
凜が笑った。
「そう?」
「そうだよ。ずーっと剛さんの話、楽しそうに聞いてたし。今日あんまり私と目、合ってないよね。」
:09/02/05 10:36 :SH901iC :YIV4zkBU
#276 [ゆーちん]
「あれ?ヤキモチ?」
「バカ、違うよ。」
「剛さんにはヤキモチ妬かないの?」
「妬かない。」
「千夏には妬くのに?」
「もう!うるさいよバカ!」
:09/02/05 10:36 :SH901iC :YIV4zkBU
#277 [ゆーちん]
誰かにヤキモチを妬くだなんて事を知って以来、凜をからかってばかりだった。
そのたび、『あんな事言わなきゃよかった。』と恥ずかしそうにする凜が可愛くて…癖になっちゃうんだよな。
:09/02/05 10:37 :SH901iC :YIV4zkBU
#278 [ゆーちん]
「剛さんみたいな男になりたいな。」
「心は髭なんか似合わないよ。」
「…やっぱり?」
「自覚あるんじゃん。」
:09/02/05 10:38 :SH901iC :YIV4zkBU
#279 [ゆーちん]
「でも、剛さんは俺の憧れ。カッコイイも〜ん。」
「まるで好きな人を見るような目で、ずっと剛さんの事見つめてたから、まさか心、男が好きになったのかなって心配した。」
:09/02/05 10:38 :SH901iC :YIV4zkBU
#280 [ゆーちん]
好きだけど、それはまた違う【好き】だから。
凜と剛さんへの【好き】は種類が違う。
でもまぁ、わざわざそんな事言わなくてもわかってるだろうけど。
俺が1番好きなのは、大切なのは、愛してるのは凜ちゃんだって事。
:09/02/05 10:39 :SH901iC :YIV4zkBU
#281 [ゆーちん]
「さきにお風呂入ったら?」
「凜ちゃんも一緒に入ろ〜!」
「絶対やだ。」
「…ケチ。」
一人でお風呂。
つまんない。
いつか凜ちゃんと一緒にお風呂に入るぞってのが、俺の目標。
…なんてね。
:09/02/05 10:40 :SH901iC :YIV4zkBU
#282 [ゆーちん]
俺が出ると、入れ代わるように凜がお風呂に入る。
覗いてやろうかと何度も思ったけど、嫌われるのはイヤだから我慢。
凜のお風呂は長風呂で、待ってる間は暇だった。
やっと出てきたと思えば、化粧水だの美容液だの、なかなかベットに入れない。
:09/02/05 10:44 :SH901iC :YIV4zkBU
#283 [ゆーちん]
「眠い。」
「だから先に寝ていいって言ってんじゃん。」
「やだ。風呂も一緒に入れないのに、せめてベットくらい一緒に入る。」
「何だそれ。じゃあ髪の毛乾かしてよ。」
お安い御用だ。
:09/02/05 10:44 :SH901iC :YIV4zkBU
#284 [ゆーちん]
凜のサラサラした髪に、ドライヤーをあてる。
こんな繊細な髪に、ドライヤーの熱なんかあてちゃ悪い気さえする。
しばらくすると髪が乾いた。
「寝よっか。」
やっとベットに入る事ができたのは、俺が風呂から出て、1時間以上経っていた。
:09/02/05 10:45 :SH901iC :YIV4zkBU
#285 [ゆーちん]
「ふぅ〜。」
ベットに寝転がり、溜息を零す。
「今日は美味しかったし、楽しかった。」
「そうだね。」
「早くまた剛さんと遊びたいね。」
「…。」
:09/02/05 10:46 :SH901iC :YIV4zkBU
#286 [ゆーちん]
「あれ?凜ちゃん、寝た?」
「寝た。」
「ブッ。可愛い。んじゃおやすみ。」
「おやすみ。」
:09/02/05 10:47 :SH901iC :YIV4zkBU
#287 [ゆーちん]
目を閉じると、俺はすぐに意識を手放した。
夢も見ずにぐっすり眠った。
おかげで、翌朝はとんでもない一日の始まりを迎えてしまった。
:09/02/05 10:55 :SH901iC :YIV4zkBU
#288 [ゆーちん]
まだ太陽が昇って間もないだろう。
なぜだか目が覚めたんだ。
目を開けると、目の前に凜がいた。
ビックリして声が出そうになったが、凜だと理解した瞬間、何だかたまらなく胸が騒いだ。
:09/02/05 10:55 :SH901iC :YIV4zkBU
#289 [ゆーちん]
だから、ほんの一瞬、触れただけのキスをした。
何も知らずに眠る凜。
やっべー。
朝から暴走してもいいですか。
:09/02/05 10:56 :SH901iC :YIV4zkBU
#290 [ゆーちん]
NOと言われても、俺の欲望だけが先走りしてしまっていた。
唇と手が、勝手に凜に触れる。
下着のつけていない胸を揉み、無防備な唇に強くキスをする。
:09/02/05 11:34 :SH901iC :YIV4zkBU
#291 [ゆーちん]
ここまでして気付かないなんて有り得ない。
凜は目を覚ました。
「…えっ、心?」
いきなりの事でテンパっている凜。
「おはよう。」
:09/02/05 11:35 :SH901iC :YIV4zkBU
#292 [ゆーちん]
「おはよ…てか、何してんの。」
「凜ちゃんに欲情。」
「何言って…んっ。」
目覚めのキスはなかなか受け入れてもらえなかった。
「ごめん…嫌?」
:09/02/05 11:35 :SH901iC :YIV4zkBU
#293 [ゆーちん]
凜は何も答えなかった。
良くも悪くもない、って事だ…きっと。
「続けるよ。」
俺の唇は凜の胸に移動した。
薄っぺらいキャミソールを胸の上までめくり上げると、白い肌が現れた。
:09/02/05 11:36 :SH901iC :YIV4zkBU
#294 [ゆーちん]
胸の先端に何度も何度もキスをする。
俺の頭を掴む凜の手に力が入るのがわかる。
「心…っ…」
「ん?」
「…ンッ。」
:09/02/05 11:37 :SH901iC :YIV4zkBU
#295 [ゆーちん]
久しぶりに聞いた凜の甘い声は、舌で胸の先を転がした時に溢れた。
固くなる胸の先を、指と舌で愛撫する。
本当に小さな声でもがいている凜が可愛かった。
:09/02/05 11:37 :SH901iC :YIV4zkBU
#296 [ゆーちん]
下半身はパイル生地の短パンから細くて白い足が伸びている。
短パンの上から、俺は凜をいじめた。
何度も何度も指を押し当て、凜の苦しむ表情を観察する。
:09/02/05 11:38 :SH901iC :YIV4zkBU
#297 [ゆーちん]
「アッ…」
色っぽい声が溢れ出す凜の短パンと下着を脱がせた時、外で鳥の鳴く音が聞こえた。
俺、朝っぱらから何やってんだろうと思い、一瞬だけ手が止まる。
:09/02/05 11:39 :SH901iC :YIV4zkBU
#298 [ゆーちん]
「…心?」
荒い息をする凜が、不思議そうに俺の顔を覗き込んだ。
「ごめんね、こんな朝早くに。」
「…別に、謝らなくても。」
:09/02/05 11:40 :SH901iC :YIV4zkBU
#299 [ゅず]
ぁげA
この小説大好き☆ャ
応援してますャ頑張って☆
:09/02/05 11:53 :913SH :/2ctAVi6
#300 [ゆーちん]
:09/02/05 12:27 :SH901iC :YIV4zkBU
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