冷たい彼女〔続編〕
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#607 [ゆーちん]
「まだ帰りたくなーい。」
「わがまま言うな。みんなフェリーの時間あるんだから。」
「みんなって…男ばっかじゃん。野宿しろ、野宿。」
これには共感できませーん。
佐奈、言う事めちゃくちゃ。
:09/03/03 13:21
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#608 [ゆーちん]
でも、それがまた面白かったり心地よかったりするんだよね。
「じゃあ今日は解散。」
「うん、また集まろ。」
「んじゃまた明後日ね。」
明後日、このメンバーで凜を空港まで見送る事になっている。
:09/03/03 13:23
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#609 [ゆーちん]
「凜ちゃん、俺とは明日ねっ。」
俺は例外。
明日も会えんの。
でも明日が最後のデート。
高校1年生としての最後のデート。
次にデートする時は高校2年の夏だからね…たぶん。
:09/03/03 13:24
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#610 [ゆーちん]
香奈と凜は佐奈に送ってもらい、俺たち3人は剛さんにフェリー乗り場まで送ってもらった。
「今日は本当ありがとうございました。」
「ううん、こっちこそありがと。」
「剛さんマジでカッコイイっす!」
「お前らも後に続け。」
:09/03/03 13:25
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#611 [ゆーちん]
どうやら大輝も竜も剛さんに惚れちゃった系?
剛さんは渡さないぞー。
「また明後日ね。俺の車で空港まで行くから、ここで待ってて。迎え行くよ。」
「はい、わかりました!」
「あざっす!」
:09/03/03 13:25
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#612 [ゆーちん]
剛さんとさよならし、フェリーに乗ると大輝と竜に褒められた。
「お前みたいに素直になるわ、俺。」
竜が言った。
「告んの?」
「…ん、たぶん。」
「剛さん言ってたじゃん。後に続けって。頑張れよ。」
:09/03/03 13:26
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#613 [ゆーちん]
竜が笑った。
照れてた。
うまくいけってココロから願ってやった。
「なぁ心。」
大輝がいつになく静かな声で名前を呼んだ。
「ん?」
:09/03/03 13:27
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#614 [ゆーちん]
「寂しくないの?不安になんないの?」
「…寂しいよ、不安だよ。」
「平気なの?」
「平気じゃない。でもか寂しさとか不安も引っくるめて、アメリカいってらっしゃいって今なら送り出せる気がすんの。」
:09/03/03 13:28
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#615 [ゆーちん]
「フッ、何それ。よくわかんねぇぞ。」
竜が笑った。
「だな。」
大輝も笑った。
「お前らにわかってもらわなくても凜ちゃんにわかっててもらえればいいし。」
俺も笑った。
:09/03/03 13:28
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#616 [ゆーちん]
そんな送別会の翌日、朝から凜のマンションに行くと部屋はからっぽだった。
「何か…家具がないと余計に広く感じるね。」
「そう?」
「荷物はもうアメリカ送ったの?」
「うん。」
:09/03/03 13:29
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