漆黒の夜に君と。[BL]
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#806 [ちか]
「どうしますか?
勝負…受けてくださいます?」

神楽さんの言葉が俺の胸に刺さる。
どっちにしろ、俺に選択肢は無いってワケだ。

「…………受け‥ます。」

俺は小さく呟いた。

恭弥‥‥‥ごめん…。
俺がバカだったから、こんなことに…

でも、俺は恭弥との仲が引き離されることの方が辛いんだ…
苦しくて‥‥‥どうしようもなく恐いんだ‥

⏰:09/03/27 23:32 📱:P906i 🆔:Kttm89gw


#807 [ちか]
俺は恭弥を信じてる。

恭弥がいつだって俺を信じてくれてるように。

ここに着くまでに、どんな罠が用意されてるかは分かんないけど‥‥

でも恭弥なら大丈夫だろ?
恭弥に勝てないモノなんて無いよな…?

信じてる。
信じてるから、どうか無事にここまで来て…――

⏰:09/03/27 23:40 📱:P906i 🆔:Kttm89gw


#808 [ちか]
― 恭弥side.―


僕は今、某ビルの前に立っている。

「ここに居るの?」

睨みをきかせながら松山に問う。

「手紙にはそう書いております…」

そう返事を聞いてから、
一度ため息をついた。

なんで僕がこんなとこに来なきゃ行けないの、全く。
ただでさえ今機嫌が悪いって言うのに。

あぁ、仕方ないから僕がなんでこんなに嫌がりながら此処に来ているか説明してあげる。

⏰:09/03/28 17:43 📱:P906i 🆔:xsG6IXG.


#809 [ちか]
それは一時間とニ十分ほど前のこと‥‥―――


僕は自分の部屋の窓から、じっと入り口を見ていた。

冥を乗せた車がなかなか帰ってこないからだ。

ふと腕時計に目をやると、いつもの帰ってくる時間を一時間も過ぎていた

車は既に学校に着いていると連絡を受けている。

なら、なんで冥が帰ってこない?
下校時間なんてとっくに過ぎている。

⏰:09/03/28 17:50 📱:P906i 🆔:xsG6IXG.


#810 [我輩は匿名である]
>>1-150
>>151-300
>>301-450
>>451-600
>>601-750
>>751-900
>>901-1000

⏰:09/03/28 17:55 📱:P906i 🆔:bLtR/FB2


#811 [ちか]
>>810
└→我輩は匿名さま*

アンカ-ありがとうございます★^^

⏰:09/03/28 18:20 📱:P906i 🆔:xsG6IXG.


#812 [ちか]
>>809

一向に車が帰ってくる気配はない。
一体どうなってるんだ?

ただでさえ、ここ最近は
高橋(英語教師)が冥を居残らすものだから一緒に居られる時間が減ってつまらないのに。

僕は苛立ちをおさめる方法を考えようソファーに座り込んだ。

⏰:09/03/28 18:24 📱:P906i 🆔:xsG6IXG.


#813 [ちか]
少しして、慌ただしくドアをノックする音が聞こえた。

「きょ、恭弥様っ!!!!」

この声は、
「何?松山。」
執事の松山だ。

僕が言うのもなんだけど、松山はくだらない事にもすぐ慌てる癖があるんだ。

いつもはそんな松山に構っているけれど、

「た、た、大変で御座います!!」

今日はそんな気分じゃない。

「悪いけど僕、今凄く機嫌が‥‥、」

悪いんだ、と言おうとしたその時。

⏰:09/03/28 18:34 📱:P906i 🆔:xsG6IXG.


#814 [ちか]
「冥様が……っ!!!!!」

ドア越しで放たれた声に僕はピクリと反応を示した。

冥‥?
冥に何かあったのか‥?!

僕は足早にドアの前まで行き、ノブを捻った。

目の前には手紙らしきものを掴み、焦った顔の松山。

「冥がどうしたの?」

自然と眉間にシワが寄る。

⏰:09/03/28 18:41 📱:P906i 🆔:xsG6IXG.


#815 [ちか]
「中庭にこんな物が錘(オモリ)と一緒に投げ込まれて…、とにかく中をご覧ください!!!」

そう言って松山は手に持っていた手紙を僕に差し出した。

開いてみると、パソコンか何かで打たれた機械的な文字で文章が書かれている。

【クサカ メイを誘拐した。返してほしければ●●ビルに来い。ただし中には1人しか入(イ)れない。】

手紙にはそう記されている。

「何これ、…脅迫状?」

「そのようです…どうしましょう、恭弥様‥っ」

⏰:09/03/28 19:44 📱:P906i 🆔:xsG6IXG.


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