スーパースター、スーパーヒロイン
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#45 [Gibson]
「いい返事だ。
流石は、千葉瑠璃子の孫娘だけのことはある。

ではここでお主に、三つの条件を申しておく。」

「条件!?」

「その一、自分の正体を決して誰にも明かさぬこと。
私利私欲の為に動くのならば、ネックレスに秘められた力は消滅する。

ヒーローというものは、ちやほやされる為の肩書きではないということだ。」

ナナの言葉に、大きく唾を飲み込んだ。

⏰:09/02/05 07:24 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#46 [Gibson]
「その二、変身は一日に一度だけ。
一度解けてしまえば、その日は再び変身することはできない。」

「ヒャー!苛酷ね!」

慎重にやらなきゃあ〜。
でも、変身を解く時ってどうするんだろう…!?―

⏰:09/02/05 16:25 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#47 [Gibson]
「その三…。」

ナナがそこで止まる。

「な、何?」

「最後まで、決して諦めないこと。
これが三つの中で、一番難しいかも知れぬ。」

「そ、そうね…。」

今からこんな大役を、たった一人でやらなきゃいけないんだから…―

⏰:09/02/05 16:30 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#48 [Gibson]
ナナの説明が大体済んで、再び布団に潜り込む私。

明日も朝から仕事だしー!
ってその前に、爆弾撤去か…。

「ね、ねぇ…、今までの話、嘘じゃないよね…?」

壁にもたれ掛かって腕組みをしている、ナナに尋ねる。
むしろそうであって欲しい。

「…仮にそうだとして、お主のような娘に長々とこんな話をして、何の得がある。」

…ごもっともです。

⏰:09/02/05 16:36 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#49 [Gibson]
「そうだ!爆弾処理は、警察に頼めばいいんじゃない?彼らの専門職だし。」

私、普通のOLだし。

「生身の人間では、組織には太刀打ちできない。」

「…そんなー…。」

結局、私がやらなきゃいけないのか…―

⏰:09/02/05 16:40 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#50 [Gibson]
「あ〜もう分かった!騙されたと思って、腹括って明日やればいいんでしょ!
お・や・す・み!」

「…。」

何気なく毎日を普通に過ごしていた。
その時突如舞い込んできた、"正義のヒロイン"への指名…。

まさかそれが自分だなんて―
憧れは憧れのままで良かったかも知れない。

何事もない日常が一番幸せね。
でもこれからその幸せを取り戻す為に、私が動かなければ…!―

⏰:09/02/05 16:50 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#51 [Gibson]
次の日の朝。
通常どおり会社へと出勤。

「…眠〜い…。」

何度も欠伸をしながら、オフィスへと向かう。
私の隣では、ナナがふよふよと浮いたまま、私の歩幅に合わせて動いている。

「飯島、おはよう!」

「本田先輩!」

廊下を歩いていると、先輩が眩しい笑顔で、ポンッと肩を叩いてきた。

⏰:09/02/05 16:57 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#52 [Gibson]
「せ、先輩、今この場所に私たちの他に誰かいます?」

「ん?誰もいないけど…。」

彼が、キョロキョロと廊下を見渡す。

私の隣では、ナナが悠然とした態度で私たちの会話を聞いている。

彼女の姿が私にしか見えないってこと、本当なんだ―

⏰:09/02/05 17:01 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#53 [Gibson]
「おっ、そうだ。
今日は大事な取引があるんだった。」

彼が、腕時計で時間を確認する。
確か、時間は朝の10時からだったはず。

「先輩、本当に行くんですか!?」

「え?そりゃ、それが仕事だから。」

クスクスと笑う彼。

⏰:09/02/05 17:08 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#54 [Gibson]
「先輩、行かないで下さい!爆発事故が起こるかも知れないんです!」

彼の体を、大きく揺さぶる。

「ははは。
薬品会社だから、そういう危険の可能性がないとは言い切れないな。

でも心配ご無用。
ここで俺がきっちり契約取ってきて、会社に利益を出してくるから。」

先輩が私を追い越して、オフィスの中へと入って行く。

「先輩…。」

こうなったら、何としても爆弾を止めなきゃ…―

⏰:09/02/05 17:16 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


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