スーパースター、スーパーヒロイン
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#52 [Gibson]
「せ、先輩、今この場所に私たちの他に誰かいます?」

「ん?誰もいないけど…。」

彼が、キョロキョロと廊下を見渡す。

私の隣では、ナナが悠然とした態度で私たちの会話を聞いている。

彼女の姿が私にしか見えないってこと、本当なんだ―

⏰:09/02/05 17:01 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#53 [Gibson]
「おっ、そうだ。
今日は大事な取引があるんだった。」

彼が、腕時計で時間を確認する。
確か、時間は朝の10時からだったはず。

「先輩、本当に行くんですか!?」

「え?そりゃ、それが仕事だから。」

クスクスと笑う彼。

⏰:09/02/05 17:08 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#54 [Gibson]
「先輩、行かないで下さい!爆発事故が起こるかも知れないんです!」

彼の体を、大きく揺さぶる。

「ははは。
薬品会社だから、そういう危険の可能性がないとは言い切れないな。

でも心配ご無用。
ここで俺がきっちり契約取ってきて、会社に利益を出してくるから。」

先輩が私を追い越して、オフィスの中へと入って行く。

「先輩…。」

こうなったら、何としても爆弾を止めなきゃ…―

⏰:09/02/05 17:16 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#55 [Gibson]
「ねぇ、ナナ?
私も一応社会人な訳でー…
仕事に穴開けたら、私会社クビになっちゃうんだけど。」

仕事と正義のヒロイン、同時にこなせないよ―

「その心配はない。
ちょっとあそこの扉で行くぞ。」

彼女に従って、普段全く使われていない非常口まで歩いた。

⏰:09/02/05 17:34 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#56 [Gibson]
ナナに言われ、ドアを開けてみる。

「はぁ〜い。」

「わぁっ!!」

そこには、手を振るグラマーなお姉さんの姿があった。
そしてナナと同様、体が浮いている。

「紹介しよう。彼女の名はシュリ。
私たちの仲間だ。
私以外にも複数の仲間が存在するから、覚えておくように。」

「沙世子、よろしくね。」
シュリがウインクをする。
わ、私より色っぽい…―

⏰:09/02/05 17:41 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#57 [Gibson]
「沙世子、シュリとそれぞれ右手を合わせてみろ。
そして目を閉じれ。」

「へ!?うん。」

ナナの言うように、目の前のシュリと手の平を重ねてみた。

「…!?」

目を閉じた瞬間、全身に不思議な力が込み上げてきた。

しっかり立っていないと、頭上に浮いてしまいそうな位、身体が軽くなる。

何か、私の中のものが、シュリに渡っている感じ…!?―

⏰:09/02/05 17:47 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#58 [Gibson]
しばらくして、その不思議な雰囲気が収まった。

「…もういいぞ、目を開けてよい。」

ナナの言葉で、ゆっくりと瞼を開いてみる。
目の前にはシュリじゃなくて、私自身の姿が!?

「な、何これ!?」

私、ちょっと太った!?
…じゃなくて、私が二人いる!?―

⏰:09/02/05 17:55 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#59 [Gibson]
「シュリにはネックレスの持ち主を、複製(コピー)出来る能力がある。

精神はシュリのままだが、紗世子の性格・癖・身体能力・その日のスケジュールまでもインプットされている。

持続時間は一日以内。
それが過ぎれば、再び元の姿に戻る。」

じゃあ、今目の前にいるのはシュリってこと!?
何かスゲー!

「紗世子、今日の分の仕事なら私に任せて!」

私、もといシュリが胸を張って言う。

何かズルしてるみたいで、悪いなあ〜。
でもこれで、徹底して悪の集団に挑める!

⏰:09/02/05 18:02 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#60 [Gibson]
会社のことはシュリに任せることにして、私とナナはそれからタクシーで薬品会社へと向かった。

同じ区内に位置するので、十分程度で到着した。

「うっひょ〜!うちと違っておっきい会社。」

会社は、辺りでは一番広くて高い建物だった。

私とナナは、そのまま会社の入口へと入って行った。

⏰:09/02/05 20:03 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#61 [Gibson]
「…ですから、今日この建物内に爆弾が仕掛けられるんです!
中にいる人全員に避難するよう指示して下さい!」

「は、はあ…。」

中に入ってからまず、受け付けの女性に強く訴えかけた。
何度説明しても、彼女のキョトンとした顔は変わらない。

その後、彼女は責任者と呼ばれる人を呼び、私はその人にこっぴどく叱られてしまった。

いい大人が、馬鹿げたことを言うんじゃない。
この会社の防犯設備は万全で、不審者がいればすぐにセンサーが反応するって。

そして、私は社内から追い出されてしまうはめになった。
…カッコ悪〜い…。―

⏰:09/02/05 20:15 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


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