スーパースター、スーパーヒロイン
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#60 [Gibson]
会社のことはシュリに任せることにして、私とナナはそれからタクシーで薬品会社へと向かった。

同じ区内に位置するので、十分程度で到着した。

「うっひょ〜!うちと違っておっきい会社。」

会社は、辺りでは一番広くて高い建物だった。

私とナナは、そのまま会社の入口へと入って行った。

⏰:09/02/05 20:03 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#61 [Gibson]
「…ですから、今日この建物内に爆弾が仕掛けられるんです!
中にいる人全員に避難するよう指示して下さい!」

「は、はあ…。」

中に入ってからまず、受け付けの女性に強く訴えかけた。
何度説明しても、彼女のキョトンとした顔は変わらない。

その後、彼女は責任者と呼ばれる人を呼び、私はその人にこっぴどく叱られてしまった。

いい大人が、馬鹿げたことを言うんじゃない。
この会社の防犯設備は万全で、不審者がいればすぐにセンサーが反応するって。

そして、私は社内から追い出されてしまうはめになった。
…カッコ悪〜い…。―

⏰:09/02/05 20:15 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#62 [Gibson]
「先輩も薬品会社も、誰も信じてくれない…。」

ナナと建物の裏口に回って、しょんぼりと座り込む私。

「人間は事態が起こらないと、動かない生き物だからな。

まあ紗世子、お主が爆発を防げばいいだけのことだ。

さあ、行くぞ!」

ナナが私を立ち上がらせる。
私たちは裏口のドアから建物に侵入した。

⏰:09/02/05 20:20 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#63 [Gibson]
誰もいないことを確認すると、ナナが私にもう一つのネックレスを差し出す。

「…この力を授かるということは、同時に人々を救うという義務と責任を背負うということだ。」

ナナが瞬き一つせず、見開いた目で私を見つめる。

「…分かったわ。」

彼女の言葉に、コクリと頷く。
重大な任務であるという状況が、重くのしかかる。

いよいよ変身ね。
でも、どんな風に姿が変わるんだろう?
特撮みたいに、全身かっこいい衣装を纏っちゃうのかしら!?

⏰:09/02/05 20:28 📱:SH705i 🆔:SvoYBDoU


#64 [Gibson]
ナナの手からネックレスを取り、それを掛けてみた。

その瞬間、全身が光り出す。
体温がどんどん上昇する。

「あ、熱い〜!!」

何よコレ…!
今にも溶けてなくなりそう…。
人々を助ける前に、自分が死んじゃうじゃないの…?―

⏰:09/02/06 00:06 📱:SH705i 🆔:p/BCCk7.


#65 [Gibson]
シュリの複製(コピー)の時と同様に、やがて動きが静まる。

"変身後の姿"を早速確認してみると、私の身体はタイトな黒いモビルスーツで包まれていた。

「…何か女スパイみたい…。」

「ははは。闘うにはこれが一番耐性がいいんだ。」

「それにしても、変身する度あんな熱くなるなんて…これから憂鬱だなあ。」

「だんだん慣れてくるさ。
買ったばかりの靴が、履き慣れない時があるだろう?
それと同じことだ。」

そう言うナナはいつも裸足じゃない…―

⏰:09/02/06 00:20 📱:SH705i 🆔:p/BCCk7.


#66 [Gibson]
「でもさ、その悪の組織っていうのは、どこに爆弾を仕掛けるっていうの?

こんな広い建物の中を、片っ端から探すのも効率悪〜い…。」

20階は裕にあるこの建物。
思わずため息が。

「その心配もない。
ダン!私だ、ナナだ!」

ナナの叫び声が、その場に響き渡る。

⏰:09/02/06 01:06 📱:SH705i 🆔:p/BCCk7.


#67 [Gibson]
「はいよっ。」

ナナの声に呼び寄せられるかのように、長身で知的な感じの男性が現れてきた。

シュリと同じように、彼もまた仲間ね。
そして彼女らと同様に、彼も体が浮いてる。

「こちらはダン。
組織の秘密や手掛かりを収集するのに、非常に長けている。

今日ここに爆弾が設置されることも、彼が掴んでくれた情報だ。」

ダンという彼が、ニッコリと微笑む。

⏰:09/02/06 01:16 📱:SH705i 🆔:p/BCCk7.


#68 [Gibson]
「それで、爆弾の設置場所は特定出来たの?」

「今まで組織は、どれも他殺と思わせないような手口を使ってきた。
その状況から判断して、今回もまた同様に、そのパターンを実行するだろう。

ここは薬品会社。
すなわち、劇薬による誤った爆発事故に見せかけることも可能な訳だ。」

「なるほどね。」

「17階にある第2実験室。

実験室最大の広さ、危険度から見ても、この場所に間違いないだろう。」

「そうと分かれば!」

私たちは急いで非常階段を上がっていった。

⏰:09/02/07 02:34 📱:SH705i 🆔:jBtSb0nA


#69 [Gibson]
「…もう10階は上がったっていうのに、息を切らすどころか、全く疲れてない!
もしかして変身のおかげ?」

階段を駆け上がりながら口にする。
平行な道を歩くのと、同じくらい楽に感じる。

「今のお主には、プロのアスリート以上の身体能力が備わっている。」

ナナが独り言に説明を加えた。

「ひゃ〜!!
普段は腕立て伏せを10回もできないのに…。」

⏰:09/02/07 02:43 📱:SH705i 🆔:jBtSb0nA


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