スーパースター、スーパーヒロイン
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#41 [Gibson]
「…情報によると、組織は明日、とある大手の会社に爆弾を仕掛けるらしい。
お主には、それが爆発するのを阻止してほしい。」
「ば、爆弾〜!?
もし失敗したら、私の体も木っ端みじんになっちゃうってこと!?
私、まだ死にたくないんですけど!!
お嫁にも行ってないし…。」
「失敗した時のことなど考えるな。
我々の指示通りに動けば、間違いはない。」
我々?
ナナには仲間がいるってこと?
まあ、集団に挑むんだから、集団で対抗するわよね―
:09/02/05 06:48
:SH705i
:SvoYBDoU
#42 [Gibson]
「…会社は、『ヨクキク薬品会社』だそうだ。
お主はこの会社の名前に、見覚えがあるはずだ。」
「えっ…。」
記憶力を駆使して、私は考えてみた。
ヨクキク、ヨクキク…
た、確か…―
「…ほ、本田先輩が明日取引する会社の名前のはず…。」
恐怖で身体が震える。
憧れの先輩が、明日死んでしまう危機にあるってこと…!?―
:09/02/05 06:56
:SH705i
:SvoYBDoU
#43 [Gibson]
「お主には選択権がある。
"やる"か"やらない"かのどちらかだ。
私は是非とも、お主には協力して欲しいと思っている。
その為に今ここにいる。
しかし、無理にとは言えない。
お主の意思を第一に尊重しよう。
しかし、"やらない"となれば、知り合いの上司も、たくさんの人間も、明日死ぬことになる。
そういう現実を、安々と見過ごすが出来るのか?」
:09/02/05 07:03
:SH705i
:SvoYBDoU
#44 [Gibson]
ナナが私に判断を任せ、そして深刻な状況を突き付ける。
本田先輩が死んじゃうなんて…絶対に嫌だ!!
そして何より、私は今まで何の為に正義のヒーローに憧れてきたの?
何の非のない人たちが、次々と殺されていってる。
人は決して、罪と悪の前に臆しちゃいけない。
「…やる、やるわ!」
決断に迷いはなかった。
:09/02/05 07:12
:SH705i
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#45 [Gibson]
「いい返事だ。
流石は、千葉瑠璃子の孫娘だけのことはある。
ではここでお主に、三つの条件を申しておく。」
「条件!?」
「その一、自分の正体を決して誰にも明かさぬこと。
私利私欲の為に動くのならば、ネックレスに秘められた力は消滅する。
ヒーローというものは、ちやほやされる為の肩書きではないということだ。」
ナナの言葉に、大きく唾を飲み込んだ。
:09/02/05 07:24
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#46 [Gibson]
「その二、変身は一日に一度だけ。
一度解けてしまえば、その日は再び変身することはできない。」
「ヒャー!苛酷ね!」
慎重にやらなきゃあ〜。
でも、変身を解く時ってどうするんだろう…!?―
:09/02/05 16:25
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#47 [Gibson]
「その三…。」
ナナがそこで止まる。
「な、何?」
「最後まで、決して諦めないこと。
これが三つの中で、一番難しいかも知れぬ。」
「そ、そうね…。」
今からこんな大役を、たった一人でやらなきゃいけないんだから…―
:09/02/05 16:30
:SH705i
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#48 [Gibson]
ナナの説明が大体済んで、再び布団に潜り込む私。
明日も朝から仕事だしー!
ってその前に、爆弾撤去か…。
「ね、ねぇ…、今までの話、嘘じゃないよね…?」
壁にもたれ掛かって腕組みをしている、ナナに尋ねる。
むしろそうであって欲しい。
「…仮にそうだとして、お主のような娘に長々とこんな話をして、何の得がある。」
…ごもっともです。
:09/02/05 16:36
:SH705i
:SvoYBDoU
#49 [Gibson]
「そうだ!爆弾処理は、警察に頼めばいいんじゃない?彼らの専門職だし。」
私、普通のOLだし。
「生身の人間では、組織には太刀打ちできない。」
「…そんなー…。」
結局、私がやらなきゃいけないのか…―
:09/02/05 16:40
:SH705i
:SvoYBDoU
#50 [Gibson]
「あ〜もう分かった!騙されたと思って、腹括って明日やればいいんでしょ!
お・や・す・み!」
「…。」
何気なく毎日を普通に過ごしていた。
その時突如舞い込んできた、"正義のヒロイン"への指名…。
まさかそれが自分だなんて―
憧れは憧れのままで良かったかも知れない。
何事もない日常が一番幸せね。
でもこれからその幸せを取り戻す為に、私が動かなければ…!―
:09/02/05 16:50
:SH705i
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