スーパースター、スーパーヒロイン
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#82 [Gibson]
「ククク。お前ら、まだ我々を追っていたのか…。」
男の、この世のものとは思えない、まがまがしい声が響き渡る。

どうやら私は、この男に咄嗟に腹部を殴られたらしい。

「"カラス"!貴様らの方こそ、まさか復活を遂げていたとはな!」

"カラス"?
それが組織の名称…!?―

攻撃のダメージでぼんやりとする意識の中、ナナと男の会話を聞く。

⏰:09/02/07 23:52 📱:SH705i 🆔:jBtSb0nA


#83 [Gibson]
「フン。70年前、お前らが雇ったっていう千葉瑠璃子は、随分甘かったよ。

当時の組織の子供らだけは、見逃してやろうって言うんだからな。

まあそのお陰で、俺もこうして存在しているのだがね。ククク。

そして我々は、長らく復讐のチャンスを待った!
そして時を経て、組織の数を増やし、今こうして計画を実行しているのだ!」

男が拳を握りながら、不気味に声高らかに笑う。

⏰:09/02/07 23:59 📱:SH705i 🆔:jBtSb0nA


#84 [Gibson]
「そしてまた、こんな人間の小娘をアテにしているのか。

たった一撃で、立ち上がれないほどダメージをくらうとは…とんだ使えない奴だ。」

「っ…!」

男が、私の髪の毛を引っ張り、顔を上げる。

「我々は相手が誰であろうと、決して容赦はしない!

自然界を破壊し続け、その痛みすら感じない貴様ら人間など、苦しみもがきながら滅びるといい!」

男が一発、二発と、拳に強く力を入れて、私の顔面を殴る。

⏰:09/02/08 00:08 📱:SH705i 🆔:KdpEsNy2


#85 [Gibson]
痛い、痛いよ…―

「ククク。まあいい。
あの爆弾は、誰にもどうすることもできまい。
今日はこの場所で、うぬらも灰へと化す運命にあるのだ!
ハハハハハハ!」

男が立ち去っていく。

「紗世子!大丈夫か!?」
男が消えると、ナナが私の元へと駆け寄る。

「…。」

殴られた痛みで、声を出すこともできない。

⏰:09/02/08 00:15 📱:SH705i 🆔:KdpEsNy2


#86 [Gibson]
「すまぬ…。我々の力だけでは、組織には全く太刀打ちできない。

お主一人だけにこんな大役を任せて、申し訳ないと思っている。」

ナナが、乱れた髪を優しく掻き分ける。

「そ…な…こと…な…よ…。」

ナナの要求を引き受けた瞬間から、私はもう、弱音を吐いたり、後戻りすることはできない。

でも、それは想像していたよりも苛酷で、危険で、そして辛い。

⏰:09/02/08 00:41 📱:SH705i 🆔:KdpEsNy2


#87 [Gibson]
「私の…体…。
どん…ど…消…てる!?」
足元から次第に、モビルスーツの下があらわになっていく。

もしかして、変身が解けていってる!?

変身出来るのは一日に一度まで。
今ここで元の体に戻ってしまうのは、かなりの深手となってしまう。

誰も救えないまま、そして私自身も爆発に巻き込まれて死んじゃうのかな…!?―

⏰:09/02/08 00:54 📱:SH705i 🆔:KdpEsNy2


#88 [Gibson]
昨日まで、本当に何処にでもいるようなOLだった。

そんな私が、突然人々の為に闘う運命を告げられて…―
そして、変身によって強い力を手に入れた。

今でもこれが全部夢なんじゃないかって、ううん、夢であって欲しい位だよ。

組織とか、復讐とか、訳分かんないよ。

でも、最後まで諦めずに絶対やるんだ。

まだ死にたくないし、沢山の人が死ぬ悲劇を作りたくない…!―

⏰:09/02/08 01:02 📱:SH705i 🆔:KdpEsNy2


#89 [Gibson]
「くっそぉぉおおー!!」

気力を取り戻すかのように、その場で大きく叫び上げる。

変身した時と同様、再び全身が光熱を放つ。

こんな痛みが、何だって言うのよ。
私の手に、この国の未来がかかっているって言うのよ。
もっとしっかりしなさいよ、紗世子…!―

⏰:09/02/08 01:08 📱:SH705i 🆔:KdpEsNy2


#90 [Gibson]
私の体は、元の姿に戻ることなく、変身が解けそうになった部分も、再びモビルスーツに覆われた。

「…いつまでもこうしちゃいられない…。」

傷だらけの体を起こし、よろめきながら食糧庫へと向かった。

「…あった!爆弾だわ!」

棚の奥の方に置かれてあった、時限装置が設置されてあるそれを発見した。

⏰:09/02/08 01:23 📱:SH705i 🆔:KdpEsNy2


#91 [Gibson]
「…後20分…。」

目の前にある爆弾が、デジタル表示で爆発までのカウントダウンを、正確に刻んでいる。

私には爆弾に関しての、専門の知識がない。
下手にいじって、起爆させてしまったら、元も子もない。

私はそれを慎重に持ち上げ、落とさないように両手で抱えた。

「紗世子、どうするつもりだ!?」

ナナの言葉に返事もせず、食糧庫を出る。

⏰:09/02/08 01:32 📱:SH705i 🆔:KdpEsNy2


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