君色 ーハツコイー
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#101 [*U]
 
「優太なんか嫌い」

あたしは静かに言った。
立ち止まらない
あたしに

「おまえは俺じゃなくて
“ゆうくん”を
好きだったんだな」

優太が怒鳴った。

思わず立ち止まる。

_

⏰:09/02/15 18:00 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#102 [*U]
 
「悠紀が無理矢理
ヤろうとしたとき
“ゆうくん”はそんなことしない、悠紀は嫌い。

俺が嘘をついたら
“ゆうくん”じゃないから嫌い。

ちぃは結局
“ゆうくん”しか
見てねーんだよ!!」



優太の言葉に言い返せない。

_

⏰:09/02/15 18:03 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#103 [*U]
 
「‥嘘ついてごめん‥
でも本気でちぃを好きだった」

優太はそう言って
帰っていった。


あたしは
いつまで“ゆうくん”を
引きずってるんだろう。

あんなに思ってくれる
2人を傷つけた。

_

⏰:09/02/15 18:12 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#104 [*U]
 
次の日の朝
久しぶりに1人で
学校に行く。


学校って遠いんだな‥


いつも優太や悠紀と
一緒だったから
学校まであっという間に
感じてた。

_

⏰:09/02/15 18:17 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#105 [あい]
続き気になるんで
更新してください

⏰:09/02/15 19:09 📱:SH906i 🆔:qirQMqrE


#106 [*U]
 
あいさん
ありがとうございます

_

⏰:09/02/15 23:29 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#107 [*U]
 
**********************

教室に入って
席につくとナツキが
謝ってきた。

「知歩‥ごめんね?
騙してたわけじゃないんだ‥。知歩に新しい恋してほしくてさ‥」


ナツキ心配してくれてたんだね。

いつまでも
“ゆうくん”に
すがってるあたしを。

_

⏰:09/02/15 23:34 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#108 [*U]
 
「ううん。
 あたしこそゴメンね?」

そう言うと、

「あたしから話すって
 言ったら、
 優太くんと悠紀が
 知歩に話したいって。」

とナツキに言われた。

ブーブーブーブー

いいタイミングで
優太からメール。

_

⏰:09/02/15 23:39 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#109 [*U]
 
本文:昼休み、
   いつもの場所に
   来てほしい。


ちゃんと
向かい合わなきゃね!!


送信:わかった。


はぁ〜緊張する〜。

_

⏰:09/02/15 23:41 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#110 [*U]
 
「知歩って本当に
 分かりやすいよね〜。
 喜怒哀楽が
 顔に出過ぎだよ。」

ナツキに笑われた。

あたしそんなに
顔に出てるかな?

「俺もそう思う。」

いつのまにか来た
桜井くん。

_

⏰:09/02/15 23:46 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#111 [*U]
 
ナツキと桜井くんは
2人で共感しあってる。

からかいながらも
2人が励ましてくれてるの分かるよ。


3人でくだらない
言い合いをしていると
先生が入ってきて
ホームルームが始まった。

_

⏰:09/02/15 23:48 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#112 [*U]
 
「おまえもだけど
 あの2人も
 分かりやすい。」

小声で桜井くんが言う。

あたしがきょとんと
していると

「長谷川さんと
 高塚のこと。」

桜井くんは続ける。

「最近元気ないし
 プレーも雑。

 ったく、
 おまえごときで」

黙って聞いてれば‥怒

_

⏰:09/02/15 23:52 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#113 [*U]
 
「サッカー
 見に来てよ。」

予想外の言葉。

「あの2人が
 やる気にならなきゃ
 俺つまんねーもん。」


‥自分のためですか。

でも、ありがとう。
なんか楽になった。

_

⏰:09/02/15 23:56 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#114 [*U]
 
―――昼休み―――

急いでお弁当を食べて
待ち合わせの場所に
向かった。

優太と悠紀は
もう来ていた。

「ちぃ‥あのときは
 本当にごめんっ!!
 自分で抑えられなくて
 無理矢理なんて
 最低だった。」

悠紀が謝ってきた。

_

⏰:09/02/15 23:59 📱:SH903i 🆔:BacMtRQY


#115 [*U]
 
「優太にとられたくない
 って、必死になっちゃっ て‥。
 本当ゴメンな。」

「ううん。
 あたしもゴメン。」

こうして悠紀と
仲直り。

それから優太が
どうして2人が
“ゆうくん”だと
言い張ったのか
話してくれた。

_

⏰:09/02/16 00:06 📱:SH903i 🆔:j6.Vd9NA


#116 [*U]
 
「俺と悠紀は
 ちぃが引越した後
 同じくらいに
 この街に引越してきた。

 だから、ちぃのことは
 知らなかった。

 家がナツキと近くて
 よく3人で遊んでた。

 それでちぃが
 引越してきたとき
 俺と悠紀は
 一目惚れしたんだ。」

_

⏰:09/02/16 00:11 📱:SH903i 🆔:j6.Vd9NA


#117 [*U]
 
「高校でナツキと
 いるのを見かけて
 ナツキに聞いたんだ。

 そのときに
 初恋の“ゆうくん”
 の話を聞かされて
 どーしても
 振り向かせたくて
 嘘をついた。

 いつか言おうと
 思ってたんだけど
 タイミング逃して
 言い出せないまま
 あんなことに
 なっちゃったんだ。」
 
_

⏰:09/02/16 00:16 📱:SH903i 🆔:j6.Vd9NA


#118 [*U]
 
「本当に悪かったと
 思ってる。

 でもちぃを
 好きな気持ちは
 嘘じゃない。

 振り向かせたい。

 だから俺たちと
 最初から恋愛して
 くれませんか?」


_

⏰:09/02/16 00:18 📱:SH903i 🆔:j6.Vd9NA


#119 [*U]
 
もし2人が“ゆうくん”
としてじゃなく
有りのままの2人で
出会ってたら、
あたしはとっくに
どっちかに恋してる。


あたしには
優太も悠紀も
本当にもったいない。


「ゆっくりでいい?」

あたしは聞いた。

_

⏰:09/02/16 00:21 📱:SH903i 🆔:j6.Vd9NA


#120 [*U]
 
「当たり前だろ」
「いいに決まってるだろ」

久しぶりに
3人で笑い合えた。



これからが
あたしたちの
恋愛の始まりなんだね。

_

⏰:09/02/16 00:23 📱:SH903i 🆔:j6.Vd9NA


#121 [*U]
 
優太と悠紀は
抜け駆けしないことを
再確認していた。

新しくできたルール。

月・水・金は3人で登校。
火は優太と2人。
木は悠紀と2人。


「知歩はお姫様だね〜」

ナツキがからかう。

_

⏰:09/02/17 08:37 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#122 [*U]
 
あたしもちょっと
そう思う。


ゆっくりゆっくり
本当の恋を見つける。


“ゆうくん”は
心の中にしまうの。

_

⏰:09/02/17 08:41 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#123 [*U]
 
「おはよっ」

「おぉ。」

教室で桜井くんとの
いつもの会話。

やな奴って思ったけど
今は仲良くなった。

ナツキと3人で
よく話すようになった。

っていうか、
ナツキはまだ言わないけど桜井くんのこと
好きだと思う。

_

⏰:09/02/17 08:44 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#124 [*U]
 
ナツキは明るくて
美人だからモテる。

でも、男と長続きしない。


最近はめんどくさいから
彼氏も作ってない。


ナツキと桜井くんなら
美男美女だから
お似合いだな〜。

_

⏰:09/02/17 08:47 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#125 [*U]
 
「ナツキ。
 今日サッカー
 見に行こうよ。」

どーにかして
くっつけたい!!

あたしはナツキと
放課後サッカーを
見に行った。


優太と悠紀が
走ってくる。

_

⏰:09/02/17 08:49 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#126 [*U]
 
「「ちぃ〜」」

2人揃って言う。

「2人とも頑張ってね」

応援すると

「ちぃのために
 ゴール決めるからな」

って悠紀が言うと
あたしたちは大笑い。

優太はすねる悠紀を
引っ張って
グラウンドに戻っていった。

_

⏰:09/02/17 08:54 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#127 [*U]
 
「本当バカだよね」

「でも知歩は
 幸せ者だよ〜。」

ナツキが羨ましそうに
言う。

「ナツキはさぁ〜
 恋とかしてないの?」

「いきなり何〜?」

焦ったナツキの反応。

_

⏰:09/02/17 09:03 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#128 [*U]
 
ナツキ好きな人
いるんだ!

「だれだれ〜?」

あたしはしつこく聞く。

「うるさいなぁ!」

ナツキの顔は真っ赤。
こんなナツキ
見たことないよ。

本当に好きなんだぁ。

_

⏰:09/02/17 15:48 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#129 [*U]
 
何年?何組?
あたしは質問攻め。

でもナツキは
何も教えてくれない。


「じゃ〜サッカー部?」

諦め半分で聞いたら
ナツキの表情が変わった。

もしかして
もしかしちゃうかも!!

_

⏰:09/02/17 15:52 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#130 [*U]
 
ナツキの好きな人は
桜井くんかも。


だったら
くっつけてあげなくちゃ!

あたしは楽しくて
たまらなかった。




でも何も見えてなかった。

この時のあたしは
何人を傷つけただろう。

_

⏰:09/02/17 15:57 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#131 [*U]
 
それからあたしは
教室でも2人きりにしたりサッカーを見に行ったり
すごいお節介だった。

「知歩っ!!
 最近なんなのよ?」

「おまえ、おかしい」

ナツキと桜井くんに
突っ込まれる。


あたしそんなに
演技下手なのかな?

_

⏰:09/02/17 16:03 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#132 [*U]
 
今日もサッカーを
見に行く。

優太と悠紀は
相変わらずカッコイイ。


どっちかを選ぶ日なんて
来るのかな?

なんてぼーっと
考えていた。

_

⏰:09/02/17 16:05 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#133 [*U]
 
―そのとき―

「ちぃ危ないっ!!」

声がする方を
振り向こうとすると


ドンッ


何かがぶつかって
あたしは気を失った。

_

⏰:09/02/17 16:07 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#134 [*U]
 


「‥いったたたた‥」

目が覚めたら
保健室にいた。

「ちぃ大丈夫か?」

優太と悠紀が
顔を覗いてきた。

「あたし‥なんで?‥」

頭を抑えながら聞く。

_

⏰:09/02/17 16:10 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#135 [*U]
 
「ボールがちぃの所に
 飛んできて
 桜井が守ったときに
 頭を軽くぶつけた
 みたい。
 心配ないってさ。」

えっ?

「桜井くんはっ?!」

あたしは大声で聞いた。

_

⏰:09/02/17 16:14 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#136 [*U]
 
「まだ寝てるよ。
 俺たちあと少し
 練習あるから
 待ってて。」

優太と悠紀は
戻って行った。


隣のベットを見ると
綺麗な顔をして
寝ている桜井くん。

眺めていると
桜井くんは目を覚ました。

_

⏰:09/02/17 16:17 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#137 [*U]
 
「桜井くん
 助けてくれて
 ありがとう。」

あたしが言うと

「おまえ怪我ない?」

心配してくれた。

「うん、大丈夫。」

「そっか。


 お礼は?」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥は?

_

⏰:09/02/17 16:20 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#138 [*U]
 
確かに助けてもらったのはすごい感謝してるよ。

でも!でも!でも!

普通お礼を
催促する人なんている?

あたしは心の中で
叫んだ。


「‥あたし‥
 お金持ってない‥」

小さな声で言った。

_

⏰:09/02/17 16:41 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#139 [*U]
 
沈黙が続いて

「ぷっ‥あはははは」

桜井くんが笑った。

「俺そんなに
 ひどい男じゃねーし!」

「じゃあお礼って
 何すればいーのよ」

あたしは不機嫌に言った。
_

⏰:09/02/17 16:52 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#140 [*U]
 
「こっち来て」

桜井くんが手招きした。

桜井くんが寝ている
ベットの横に行くと
いきなり腕を掴まれて

「キスしてよ。」

桜井くんが言った。

_

⏰:09/02/17 21:50 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#141 [*U]
 
どんどん顔が
近づいてくる。

「わぁー!!
 むりむりむりむり!!」

逃げようとしたら
腕を引っ張られて
桜井くんの膝の上に
向かい合わせの状態に
なってしまった。


心臓がうるさい。
桜井くんに
聞こえちゃうんじゃないかってくらいに。

_

⏰:09/02/17 21:53 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#142 [*U]
 
「おまえを
 助けたのはだぁれ?」

う‥ずるい‥

「さ‥くらい‥くん」

「だろ?
 じゃあ、して?」

今まで見たことない
桜井くんの可愛い顔。


顔を少しずつ近づける。

_

⏰:09/02/17 21:59 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#143 [*U]
 



―――ちゅっ―――



軽く触れただけのキス。


見つめ合う2人。



もう一度唇が触れ‥

「ちぃ〜」
_

⏰:09/02/17 22:01 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#144 [*U]
 
優太と悠紀が
練習を終えて
保健室に迎えに来た。

あたしたちは急いで
離れる。


「おぉ桜井。大丈夫か?」
「ちぃももう平気?」


何事もなかったかのようにあたしたちは接する。

_

⏰:09/02/17 22:06 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#145 [*U]
 
―次の日―

「知歩おはよっ」

教室に入ると
ナツキはもう来てた。

「はよー。」

あくびをしながら
桜井くんも入ってきた。


目が合ったのに
極端に逸らしちゃった。

_

⏰:09/02/17 22:10 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#146 [*U]
 
昼休みになって
お弁当を食べていると

「桜井くんと
 ケンカでもしたの?
 一言も話してない
 じゃん。」

ナツキが聞いてきた。


ナツキには嘘つけない。

昨日の保健室での
出来事を話す。

_

⏰:09/02/17 22:13 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#147 [*U]
 
「知歩って
 結局は誰でも
 いいんだね‥。

 優太や悠紀を
 振り回して
 今度は桜井くんまで
 振り回すんだ‥。

 ずるいよ。」


ナツキはそう言って
教室を出て行った。

_

⏰:09/02/17 22:24 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#148 [*U]
 
ナツキにあんなこと
言われるなんて
思いもしなかった。

ケンカなんて
したことないし。


ナツキは優しいから
きっと今まで
我慢してたんだよね‥


桜井くんが好きだから
嫌だったんだよね‥

_

⏰:09/02/17 22:31 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#149 [*U]
 
あたしバカだなぁ‥


授業が始まっても
ナツキとあたしは
気まずい。


帰りもナツキは
黙って帰ってしまった。

_

⏰:09/02/17 22:35 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


#150 [*U]
 
「ケンカしたの?」

桜井くんが話かけてきた。

あたしが頷くと

「おまえらでも
 ケンカするんだな!!」

って笑ってた。

なんで笑うの?
あたし落ち込んでるのに。

_

⏰:09/02/17 22:40 📱:SH903i 🆔:TeHUGr.A


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