雨空〜雨上がりの道はきっと
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#45 [歌子]
…やはり彼との物語はまた別に綴ろう。

とりあえず、今は一番仲の良い男友達だ。
向こうはまだ少し気があるのか、会えば「かわいい」「好き」と言ってくれるが下心が合ってでは無い事はわかる。

だから、私もそこに甘え、何でも話せる友達になった。

⏰:11/08/28 19:50 📱:CA004 🆔:ggsIvqHQ


#46 [歌子]
久々にゆきひろに会い話をきいてもらう。

少し老けたように感じたのは最近甥が生まれたせいなのか。


「それ、歌子はどうしたいの?」

「わかんないよ、だから悩んでるんじゃん」

「俺が思うに…、そいつ他にも女いるんじゃない?」



ー思いもしなかった。

奥さんと私の他に…他にまだ女がいる。

それはないな。
過去に私のような関係になった人がいるかもしれない…でも今は私だけだ…と思いたいだけなのか。

しかし、今はお揃いの時計、お揃いのミサンガ、お揃いの場所にピアスをあけている。

…私だけだと思いたい。

⏰:11/08/29 15:14 📱:CA004 🆔:eVowMRS.


#47 [歌子]
9月1日

予報は台風だった。
やはり拓也と会う時は雨なのだなぁ。


待ち合わせは品川。
駅近くの水族館へ行く事になっていた。

いつもよりも仕事を早くきりあげて電車に飛び乗る。

拓也に会える嬉しさで夕べはなかなか寝つけず、今頃になって睡魔がやってくる。

予報は雨だったが、前の日拓也がてるてる坊主を作ってくれたおかげかまだ台風は上陸していない。

電車が品川のホームに滑りこむと同時にパラパラと降り出す雨。
思わず笑ってしまう。

人ごみと湿気でムシムシしているホーム。だが、足取りは軽い。

⏰:11/09/02 22:03 📱:CA004 🆔:/AvOXcjg


#48 [歌子]
品川駅に降り立つのは二度目か三度目。
といってもずいぶん昔の事で記憶は曖昧だ。


とりあえず、拓也に電話をかける。

「着いた?」

拓也の優しい声が心地よい。

「改札を出て右側まっすぐ行くとスタバがあるから、そこでまってるよ」

…スタバ。やはり私の中でスタバが特別なものになっていく。最近では1人では入れなくなってしまった程だ。

⏰:11/09/02 22:10 📱:CA004 🆔:/AvOXcjg


#49 [歌子]
ー早く拓也に会いたい。

焦る気持ちとは裏腹に今日はヒールが少し高めでうまく足が運べない。


「すみませーん」


後ろから声をかけられた。

ーなによ、こんな時に。今急いでるのに。

少し、イライラした顔で振り返った。



「僕とデートしてもらえますか?」

みると拓也が薔薇の花を差し出していた。

⏰:11/09/02 22:23 📱:CA004 🆔:/AvOXcjg


#50 [歌子]
こんな昭和のドラマみたいな事をされて今時喜ぶ女が…いた。

嬉しかった。
恥ずかしすぎるプレゼントに、歯の浮くような台詞。
今まで他の誰にもされた事の無いデートのプロローグ。

完全に拓也の演出に酔いしれてしまった。


そのまま手をつなぎ2人でスタバへ行く。


やはりこの香り、拓也の笑顔と共に私を包む。
特別な場所。こんなパブリックな場所を特別に感じる日がくるなんて。

⏰:11/09/02 22:47 📱:CA004 🆔:/AvOXcjg


#51 [歌子]
普通のカップルとかわらない。

手を繋ぎ、水族館でアシカやイルカのショーを見てはしゃぐ。ゆっくりと雄大に泳ぐ魚達を見て気持ちが癒される。
拓也はカラフルな魚に夢中になっている。そんな拓也の横顔に、また癒されていく。


一通り見終え、水族館をあとにし繁華街へと繰り出す。

夏の終わり特有のけだるい空気が街を包んでいた。


軽くアルコールを体にいれると気分がほぐれていくのがわかる。
ー私やっぱりまだ緊張してたんだー

少しずつ饒舌になっていく。

しかし、選んだ店が悪かった。魚料理を基本とした居酒屋で、先程まで泳いでいた魚を見ていた私達にとってはいっこうに橋が進まない。


場所をかえようと店を出た。

⏰:11/09/03 11:29 📱:CA004 🆔:bAjYOkZg


#52 [歌子]
二件目は飲み放題のついている半個室。

白ワインとアイスを頼み、手を絡ませ見つめ合う。

自分でも目が潤むのがはっきりとわかった。

どちらともなく顔が近づき、テーブル越しにそっと唇を重ねる。

待ち焦がれていた拓也とのキス。

ーどうしょう、気持ちが止まらない

⏰:11/09/04 09:57 📱:CA004 🆔:SdFHeAWU


#53 [歌子]
酔った勢いも手伝って、思っていた気持ちを全部吐き出してみた。


旦那に抱かれる時に拓也の事を思ってしまった事。
拓也とのそれが今までに無いくらい良いこと。

拓也が思っている以上に私が拓也を思ってしまっていること。

この関係に期限を設けようと考えたこと。


拓也は全て聞いてくれた。
そしてとても嬉しい事を言ってくれた。

「もっと重くなってもいいよ。俺、今まで後悔したことないけどあの時に出会ってたらどうなったかなぁって思ってたんだ。」


「あとね、俺も奥さんとする時立たなかったんだ…」
「失礼します。そろそろお時間なので」

店員が入ってきた。
今日は店選びを間違えたみたいだ。

⏰:11/09/04 16:56 📱:CA004 🆔:SdFHeAWU


#54 [歌子]
「たっくん、これからどうする?」

「Hしたいけど…」

「しようよ。」



少し地元から離れた場所でホテルを探す。
昔からあるようないやらしい雰囲気のあるホテルだ。


仕事帰りということもありシャワーを浴びてから愛されたかった。

「一緒にはいる?」

「うん。」

⏰:11/09/05 00:02 📱:CA004 🆔:0KK5TS6k


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