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#131 [なおみ]
私は亮にかけ直そうとしたけど、なんとか理性を保とうとして、堪えた。
でも、不安で不安で仕方がなかった。
私はとにかく誰かに確かめたくて、何も知らないであろうまりに電話した。
まりは電話に出なくて、私は泣き出しそうな気持ちを必死に我慢してた。
すると、まりから着信があった。
:12/08/04 08:43
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:aalJBOtU
#132 [なおみ]
まり「おつー!どーしたー?」
私「まりっどうしよう...。きみちゃんが事故ったって。」
まり「え?!どうして?」
私「分かんない...。亮から電話あって、病院行こうって...。」
まり「とりあえず落ち着きな!今きみちゃん入院してるの?」
私「うん...。」
まり「じゃあ無事だってことじゃん?」
私はただ頷いた。
:12/08/04 14:59
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#133 [なおみ]
まり「病院、すぐに来てって言われてるの?」
私「ううん。今週の土曜に行こうって。」
まり「じゃあきっと大丈夫だから。落ち着いて。あたしも一緒に行ってあげたいけど、土曜は仕事だから。ごめんね。」
私「うん。大丈夫。こっちこそ急にごめん...。連絡する人、まりしか思い浮かばなくて...。」
まりと話してたら落ち着いた。
電話を切って、深呼吸をした。
:12/08/04 15:20
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#134 [なおみ]
そのあとは、気になっちゃって仕事が捗らなかった。
次の日になって、亮からの連絡をずっと待ってた。
仕事が終わり、家で落ち着いた頃、亮からの着信があった。
私はすぐ出た。
私「お疲れ。」
亮「ごめんなー遅くなって。」
私は早く本題に入りたかった。
:12/08/06 23:51
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:PGnufB12
#135 [なおみ]
亮「さっそくなんだけど、公貴の話。」
私は少し体が冷えてきたのを感じた。
亮「一週間くらい前、仕事帰りに事故に遇ったんだ。」
私の心臓は徐々に早く鳴っていく。
亮「夜勤終わりでさ、注意力が少し欠けてたのかもしれない。」
私は緊張し過ぎて泣き出しそうだった。
:12/08/07 00:16
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:3SWE5aJ6
#136 [なおみ]
亮「そこに、居眠り運転してたトラックが向かいから来て、正面衝突した。」
私はその場にへたりこんだ。
亮「公貴、ハンドル切った跡はあったらしいんだけど、少し遅かったのかな。」
亮の声も震えてた気がする。
亮「最初は助からないだろうって話でさ。俺ら病院に呼ばれたんだよ。」
私は息が荒くなってきた。
:12/08/07 00:24
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#137 [なおみ]
亮「それでこの間...。」
亮は何かを堪えるように黙った。
私は亮の言葉を待った。
亮「それでこの間、脳死って診断された。」
え?
その頃まだ世間は脳死に対して疎かったと思う。
私は恥ずかしながら、その頃、脳死とはどんなものかということすら知らなかった。
:12/08/07 08:28
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:3SWE5aJ6
#138 [なおみ]
亮「脳死ってさ、知らないと思うんだけど、名前の通り脳が死んだことを意味しててさ。手足を動かすこともできないんだけど、呼吸も自分でできなくなるんだよ。」
私は亮の言葉を飲み込むことにいっぱいいっぱいだった。
亮「俺介護やってるから分かるんだけど脳死って、医者的には死んだことと同じだと思ってるんだよ。」
わけが分からなくて、泣けもしなかった。
助かるの?助からないの?
そんなことばっかり思ってた。
:12/08/07 08:46
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#139 [なおみ]
私「なんか...全然分かんないし、信じられない。ごめん...。」
亮はやっと口を開いた私に少し安心したような感じだった。
亮「まあ、当たり前だよ。俺もこんな説明偉そうにしてるけど、実は分かってない。」
私はまた黙り込んでしまった。
亮「なおみ、土曜は何もない?病院行けそう?」
私「うん...。」
亮「じゃあ、池袋に10時待ち合わせで!」
私は元気なく返事をした。
:12/08/07 21:58
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#140 [なおみ]
亮「あんま落ち込むなよ!脳死でも回復したって事例はあるらしいからさ。俺も夏樹も、その奇跡を待ってんだよ。」
私「ナツキ...?」
私は聞き覚えのない名前に反応した。
亮「ああ、夏樹って、公貴の奥さん。」
私は色んな思いが駆け巡った。
ただ、今の状況で夏樹さんを避けたいという気持ちは少しもなかった。
:12/08/07 22:10
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