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#161 [なおみ]
あとになって亮から聞いた。

夏樹さんには両親がいない。
詳しくは聞かなかったけど、小さい頃からおばあちゃんがお母さん代わりだったらしい。

おばあちゃんのお世話をしたくて、介護福祉士を目指した。

今はそのおばあちゃんも入院していて、夏樹さんが頼りにしていたのはきみちゃんだけだった。

そして、妊娠5ヶ月目だということ。

⏰:12/08/23 20:50 📱:Android 🆔:ZEbLgL4g


#162 [なおみ]
それからというもの、週1で私は病院に通った。

多いときは週3回くらい行った。

夏樹さんはこの前みたいなパニックを起こしたのは2回目だったらしく、病院の人からなるべく1人にしないようにとのことだった。

夏樹さんは毎日、きみちゃんの隣で色々なことを話しかけてた。

私はそんな夏樹さんを見つめることしかできなかった。

⏰:12/08/23 20:55 📱:Android 🆔:ZEbLgL4g


#163 [なおみ]
もちろん、きみちゃんのご両親にも会った。

きみちゃんとの関係を聞かれたとき、咄嗟に言葉に詰まった私を、夏樹さんがフォローしてくれた。

夏「私の友だちです、お義母さん。」

そのときの夏樹さんの笑った顔が、忘れられない。

⏰:12/08/23 21:00 📱:Android 🆔:ZEbLgL4g


#164 [なおみ]
省吾には、ホットヨガに通い始めたと言って、きみちゃんの病院に通っていた。

その日も、ホットヨガに行くと言って、病院へ向かった。

病室に着くと、夏樹さんが笑顔で迎えてくれた。

また、夏樹さんがきみちゃんに話しかけていた。

不思議と、日によってきみちゃんの表情が違うように見えた。
その日は少し穏やかに感じた。

⏰:12/08/23 21:06 📱:Android 🆔:ZEbLgL4g


#165 [なおみ]
夏「なおみちゃん、連絡先、交換していい...?」

私はそのお誘いを快く受け入れた。

その日から、夏樹さんから毎日メールが来た。
内容は他愛もないこと。
普通のやり取りだった。

私は、妊婦さんである夏樹さんに、無理はしないでと幾度となく言っていた。

⏰:12/08/23 21:15 📱:Android 🆔:ZEbLgL4g


#166 [なおみ]
年末に向けて、忙しくなり、私は夏樹さんのメールに返信できないでいた。

というより、返信できる時間はあった。
忙しいとかただの言い訳かもしれない。

徐々に夏樹さんへの返信が億劫になってきた。

きみちゃんが脳死状態になってから、1ヶ月半経とうとしていた頃だった。

⏰:12/08/24 20:42 📱:Android 🆔:rTDx5jGk


#167 [なおみ]
私は一週間とちょっとぶりくらいにきみちゃんがいる病院へ向かった。

前日に夏樹さんに行くと連絡していたが、返事はなかった。

病室に入ると、きみちゃんが眠っているベッドの横に、腰かけている夏樹さんの姿があった。
いつも見る光景だった。

私「こんにちはー。」

私はきみちゃんのお母さんと夏樹さんに挨拶した。

⏰:12/08/24 20:47 📱:Android 🆔:rTDx5jGk


#168 [なおみ]
すると、夏樹さんは私の顔を見るなり私の腕を掴んだ。
廊下へ私を連れ出すと、睨むような目付きでこう言った。

夏「二度と来ないで。」

夏樹さんは徐々に息が荒くなり、私はあのパニックを起こしたときのことを思い出した。
これ以上興奮させないようにと、私ははい、とだけ返事をして帰った。

⏰:12/08/24 20:53 📱:Android 🆔:rTDx5jGk


#169 [なおみ]
訳がわからなかった。

何がいけなかったのか。

もしかして、夏樹さんがきみちゃんと私のことすべてを知ってしまったのか。

そんな不安すら出てきた。

エレベータを待っていると、きみちゃんのお母さんが私を追いかけてきてくれた。

⏰:12/08/24 20:55 📱:Android 🆔:rTDx5jGk


#170 [なおみ]
公母「なおみちゃん、待って!なっちゃんに何言われた?!」

きみちゃんのお母さんは私を気遣うように聞いてきた。

私「あ、すみません...。なんかあたし、夏樹さんを怒らせちゃったみたいです。しばらく来るの控えますね。」

私はうまく笑えていたか気になった。

公母「いいのよお!公貴のためにまたちょくちょく来てあげて?」

きみちゃんのお母さんは私を覗きこんだ。

⏰:12/08/25 19:47 📱:Android 🆔:9UbljvHs


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