幸せの歌
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#15 [水雄]
僕「あぁ、全然大丈夫ですよ」
と返したものの、正直疲れきっていた
おまけにスノボの最中に木に激突して足の親指の爪が割れてたりして、けっこう大変だった
でも突然どうしたんだろうと思い、聞いてみようとしたら優から話し始めた

優「よかった…実は少し恥ずかしいんですけど、嫌な夢を見たんです、なんだかとてもリアルで怖くなって…」

僕「どんな夢を見たんですか?」

優「水雄さんが笑顔で手を降って『バイバイ』って消えちゃう夢です、ごめんなさい、子供みたいですよね…」

それを聞いた僕は、なんて可愛い人なんだと思った

絶対に独りにするものか、悲しませたりするものかと誓った

僕「大丈夫、僕はどこにも行きませんよ」

と返し、その日は寝た

⏰:12/12/09 14:12 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#16 [水雄]
そして修学旅行4日目の朝

宿泊先を出発し、小樽に向かった
移動中のバスの中でも、相変わらず優とメールをしていた

小樽に着くと、クラスの友人達とぶらぶらと歩いたりラーメンを食べたりしながら、修学旅行を満喫していた

「優さんにお土産買わなきゃ」と思った僕は、いろんなお土産屋を巡ったが、どれもこれも定番と言われるものばかり
食べ物よりも形に残せるものがよかった

そんなことを考えながらふらついていると、とあるぬいぐるみを見つけた
魔女の宅急便に登場する黒猫「ジジ」の小さなぬいぐるみだった
優が猫好きなことは知っていたが、友人からはもっと北海道らしいものがいいんじゃない?と言われた

しかしこれしかないと思い、プレゼント用に包装してもらった
優の喜ぶ顔が目に浮かんだ

⏰:12/12/09 14:15 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#17 [水雄]
小樽を出発し、千歳空港へ

空港で携帯を落としたりしたが、無事に帰ってこれた

そして翌日、1月29日
約束通り、優と遊ぶことになった、それも10時過ぎという早い時間からだった

いつも通り待ち合わせ場所には集合時間の10分前に着いたが、その場所には既に優がいた
そして目が合った途端に駆け足で僕に近付いて、抱き締められた
正直めちゃくちゃ恥ずかしかったし、緊張で死ぬかと思った

優「良かった…帰ってきてくれて良かった…」

そりゃあ修学旅行に行って帰ってこなかったらいろいろと大問題ですよ
とそんなことをツッコむ暇もなく、涙目でこう告げられた

優「帰ってくるの、ずっと待ってましたよ?」

その一言が本当に嬉しかった

お土産を渡すと、凄く喜んでくれた

優「ありがとうございます!!このぬいぐるみ、ずっとずっと大切にしますね!!」

その一言だけで、生きてて良かったって思った

⏰:12/12/09 14:18 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#18 [水雄]
ここまで恋愛版で書かせていただきました

その時書けなかったこと等加筆しています

気持ち悪いですね
懐かしいです

⏰:12/12/09 14:20 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#19 [水雄]
ちなみに、この話は今も続いています
今起こっている出来事を書き記すまでまだまだ掛かると思います

では、続きを書いていきます

⏰:12/12/09 15:04 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#20 [水雄]
その日は街を歩き回り、話をした
修学旅行でどんなことをしたか、どんなものを見たか

優は僕の話を楽しそうに聞いてくれていた、どこか安心しているようにも見えた

次の遊ぶ日の約束をして、その日は早めに帰った
家に帰ってからも、ずっとメールをしていた
この幸せがずっと続けばと思った

⏰:12/12/09 15:53 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#21 [水雄]
少しだけ日が過ぎて2月3日、遊ぶ約束をしていた日だった
以前の事もあり、いつもより早めに待っていた、少し経って優がやってきた
しかし表情は暗かった

僕「あの、どうかしましたか?何か嫌な事でも…」

優「いえ、なんでもないんです、ごめんなさい…」

どうにも様子がおかしいのは明らかだった、それでも問い詰めなかった、負担になってはいけないと思っていた

しかしどれだけふざけてみても、優のは笑こそすれどどこか申し訳なさそうにしていた

どうしたんだろう…?聞こうとしたその時、優が口を開いた

優「水雄さん、私の家に遊びに行きませんか…?」

僕の口も思わず開いた

⏰:12/12/09 16:03 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#22 [水雄]
僕「いや、良いんですか?日曜日だし、親御さんとかも家でのんびりしてるんじゃないかな〜って思うんですけど…」

優「大丈夫です、どうしても話したい事があるので…それに今日、親はいません」

どうしようもなく心臓が早くなった、展開として早過ぎないか?と思っていた

結果として優の家に向かった、街からバスで30分ほどで着いた

初めて女の子の家に遊びにきた、しかも2人っきり、玄関前で頭の中はパンク寸前だった

家に上がると、小さな猫が出迎えてくれた

優「可愛いでしょ?名前はたまっていうんです、水雄さんも猫好きでしたよね?」

僕「え、えぇ、大好きですよ」

もしかして話したいことってこれだけ⁉
そんなはずもなく、優は自分の部屋を片付けに行った、たまちゃんと玄関で遊びながら待っていた

⏰:12/12/09 16:12 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#23 [水雄]
優「お待たせしました、部屋の片付け終わったんで、どうぞ上がってください」

僕「あ、はい…」

階段を登る足は震えていた、いったい話ってなんなんだ?どうなるんだ?
期待よりも不安が大きくなっていた

優の部屋はいかにも普通の部屋だった、黄緑のカーテンなど、落ち着いた色合いが多かった

優の消えそうな声が、重苦しい沈黙を破った

優「水雄さんごめんなさい、私、元彼とあってしまいました…。元彼が最後に会いたいって、もう一度会いたいって…

僕「…え?」

優「ごめんなさい、本当にごめんなさい。でももう終わりにしたんです、幸せになってねって見送りました。黙ってて本当にごめんなさい…」

僕「……」

何も言えなかった、優の中の元彼さんを忘れさせることはできなかった

でも責めることができなかった、泣きじゃくる優を見ると何も言えなかった

僕「…大丈夫ですよ、もう泣かないでください、僕は怒ってなんかいませんよ、それだけ大事な人だったんですね…」

優をそっと抱き締めた、弱々しく震える方を優しく摩った

⏰:12/12/09 16:22 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#24 [水雄]
それから話したことはあまり覚えていない、おそらくマトモな会話になっていなかったと思う

やがて優が泣き止み、少しずつ落ち着きを取り戻してきたようだった

僕「大丈夫ですか?」


優「はい、大丈夫です」

声に少しだけ明るさが宿っていた

優「水雄さん、お願いがあるんです」

僕「なんですか?」

優「敬語禁止!付き合ってるのに距離感じちゃいます」

僕「は、はぁ…、分かったよ、これから改めてよろしくな、優」

優「うん!ありがとう!これからもよろしくね!じゃあさ、せっかくこうして話せるようになったんだから、今日を記念日にしようよ!プリクラも撮りに行こうよ!」

僕「分かった、じゃあ出掛けるか」

少しだけ優に近づけた気がした

⏰:12/12/09 16:31 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


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