幸せの歌
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#21 [水雄]
少しだけ日が過ぎて2月3日、遊ぶ約束をしていた日だった
以前の事もあり、いつもより早めに待っていた、少し経って優がやってきた
しかし表情は暗かった
僕「あの、どうかしましたか?何か嫌な事でも…」
優「いえ、なんでもないんです、ごめんなさい…」
どうにも様子がおかしいのは明らかだった、それでも問い詰めなかった、負担になってはいけないと思っていた
しかしどれだけふざけてみても、優のは笑こそすれどどこか申し訳なさそうにしていた
どうしたんだろう…?聞こうとしたその時、優が口を開いた
優「水雄さん、私の家に遊びに行きませんか…?」
僕の口も思わず開いた
:12/12/09 16:03
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#22 [水雄]
僕「いや、良いんですか?日曜日だし、親御さんとかも家でのんびりしてるんじゃないかな〜って思うんですけど…」
優「大丈夫です、どうしても話したい事があるので…それに今日、親はいません」
どうしようもなく心臓が早くなった、展開として早過ぎないか?と思っていた
結果として優の家に向かった、街からバスで30分ほどで着いた
初めて女の子の家に遊びにきた、しかも2人っきり、玄関前で頭の中はパンク寸前だった
家に上がると、小さな猫が出迎えてくれた
優「可愛いでしょ?名前はたまっていうんです、水雄さんも猫好きでしたよね?」
僕「え、えぇ、大好きですよ」
もしかして話したいことってこれだけ⁉
そんなはずもなく、優は自分の部屋を片付けに行った、たまちゃんと玄関で遊びながら待っていた
:12/12/09 16:12
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#23 [水雄]
優「お待たせしました、部屋の片付け終わったんで、どうぞ上がってください」
僕「あ、はい…」
階段を登る足は震えていた、いったい話ってなんなんだ?どうなるんだ?
期待よりも不安が大きくなっていた
優の部屋はいかにも普通の部屋だった、黄緑のカーテンなど、落ち着いた色合いが多かった
優の消えそうな声が、重苦しい沈黙を破った
優「水雄さんごめんなさい、私、元彼とあってしまいました…。元彼が最後に会いたいって、もう一度会いたいって…
僕「…え?」
優「ごめんなさい、本当にごめんなさい。でももう終わりにしたんです、幸せになってねって見送りました。黙ってて本当にごめんなさい…」
僕「……」
何も言えなかった、優の中の元彼さんを忘れさせることはできなかった
でも責めることができなかった、泣きじゃくる優を見ると何も言えなかった
僕「…大丈夫ですよ、もう泣かないでください、僕は怒ってなんかいませんよ、それだけ大事な人だったんですね…」
優をそっと抱き締めた、弱々しく震える方を優しく摩った
:12/12/09 16:22
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#24 [水雄]
それから話したことはあまり覚えていない、おそらくマトモな会話になっていなかったと思う
やがて優が泣き止み、少しずつ落ち着きを取り戻してきたようだった
僕「大丈夫ですか?」
優「はい、大丈夫です」
声に少しだけ明るさが宿っていた
優「水雄さん、お願いがあるんです」
僕「なんですか?」
優「敬語禁止!付き合ってるのに距離感じちゃいます」
僕「は、はぁ…、分かったよ、これから改めてよろしくな、優」
優「うん!ありがとう!これからもよろしくね!じゃあさ、せっかくこうして話せるようになったんだから、今日を記念日にしようよ!プリクラも撮りに行こうよ!」
僕「分かった、じゃあ出掛けるか」
少しだけ優に近づけた気がした
:12/12/09 16:31
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#25 [水雄]
辺りも少し暗くなってからまた街に出た、ゲームセンターへ一直線、僕の手を引く優はとても楽しそうだった
そして初めて2人で撮ったプリクラ、どうにも慣れる気がしなかった
しかし写っていた優の満点の笑顔を見て、幸せな気持ちになれた
優「次はもうちょっと自然に笑えると良いね」
僕「そうだな、練習しとくよ」
そして優を家に見送った、とてもとても楽しい一日だった
:12/12/09 16:39
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#26 [水雄]
僕が家に着いた頃、もう少しで日付が変わるところだった
学校をあまりサボるわけにもいかないので、早めに寝ようと思っていた時だった
あるメールが届いた、それは優と初めて会った日に一緒に遊んでいた友人だった
男勝りでサバサバした、数少ない女友達だ
「水雄、最近優と仲良いみたいだね」
僕「あぁ、仲良くさせてもらってるよ」
「止めといた方がいいよ」
僕「え?」
「水雄はあの子がどんな子なのかまだ知らない、傷付かないうちに離れた方がいいよ」
僕「それは僕が決める事だよ、たしかにそっちの方が優のこと知ってるかもしれないけどね、心配無用だよ」
「そこまで言うなら、好きにすればいいよ、でも私は確かに言ったよ」
:12/12/09 16:47
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#27 [水雄]
次の日の学校、頭の中はモヤモヤしっぱなしだった
心配無いとは返したものの、友人の言葉が気がかりだった
『本人に聞くべきか?いやそれは疑ってることになる、優は人に怪しまれるようなことはしない、信じなきゃ…!』
根拠も無く信じるほど若かった
学校のみんなは浮かれない顔を見て心配してくれていた
大丈夫だから、そう呟いた、本当はみんなに話したかった
:12/12/09 16:54
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#28 [水雄]
またほんの少しだけ時間が経って四月
たくさん遊んでたくさん話して、喧嘩も無く過ごしてきた
これからもずっと、一緒の道を歩んでいこう、そんな約束を何度も交わした
そしてある日、思い切ってこう切り出した
僕「優、大阪行こうよ!最近近場ばかりだったからさ、たまにはちょっと違うところに行こうぜ!」
優「うん!行く行く!食べ歩きしたり、買い物したり、楽しめそうだね!いつが良いかな?」
僕「そうだな…来週の日曜日は大丈夫?」
優「うん!楽しみにしてるね!」
実のところ大阪に遊びに行ったことなんてほとんど無かった
しかし楽しみで仕方がなかった
そうこうしてる間に日曜日がやってきた
電車に乗って大阪に向かった、車内でもては離さなかった
:12/12/09 17:07
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#29 [水雄]
話がちっとも進んでないなぁ…
書いてると懐かしいくてなんとも言えない気持ちになります
:12/12/09 17:18
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#30 [水雄]
自分で書いてて懐かしさに負けて自爆
バカみたいだけどちゃんと書いていきます
:12/12/09 17:47
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