幸せの歌
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#29 [水雄]
話がちっとも進んでないなぁ…
書いてると懐かしいくてなんとも言えない気持ちになります

⏰:12/12/09 17:18 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#30 [水雄]
自分で書いてて懐かしさに負けて自爆
バカみたいだけどちゃんと書いていきます

⏰:12/12/09 17:47 📱:iPhone 🆔:8OcNPcH6


#31 [水雄]
電車に乗って約2時間、大阪に着いた

優「うーん、大阪久しぶりだなー!お腹も空いたし、食べ歩きしようよ!」

僕「よし、じゃあたこ焼きでも食べに行くか」

美味しいものを食べ、たくさん歩いて、お互い楽しんでいた
優は服を買い、僕は本を買った
HEPの屋上の観覧車で、ゆっくり話をした

僕「今日はありがとな、突然大阪に行こうなんて誘いに付き合ってくれてさ。お目当ての服は見つかったか?」

優「うん!水雄にはまだ見せてないけど、ちょっと感じの違う服買ったんだ〜。次のデートで着てくるから、楽しみにしててね」

僕「うん、楽しみにしてるよ」

⏰:12/12/10 11:04 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#32 [水雄]
優「私たち、まだ出会って3ヶ月しか経ってないんだね」

僕「もっと長いものかと思ってたけど、案外短いんだな」

優「もっと他に思う事無いの?」

僕「心底幸せって思ってるよ」

やがて時間も遅くなり、僕たちは帰る事になった
帰りに立ち寄ったディズニーストアで、優が突然立ち止まった

優「このプルートのぬいぐるみ可愛い!欲しいな〜」

そっと値札を見た
一万円のぬいぐるみ、所持金は七千円、当然買えない

僕「よし、じゃあまた今度来た時に買おう!誕生日プレゼントだ、九月まで我慢できるか?」

優「本当に?ありがとう!楽しみに待ってる」

そう言った優の顔はとても嬉しそうだった

優「水雄の誕生日は六月だっけ?」

僕「あぁ、十九日だよ、覚えてくれてたんだな」

優「もちろん、絶対驚かせてあげるんだから」

僕「今言ったら意味無いだろ」

そんなことを話しながら、駅まで歩いた
でもこの約束は叶わなかった

⏰:12/12/10 13:31 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#33 [水雄]
四月が過ぎようとしていた
優とは相変わらず喧嘩もせず、楽しく良好な関係を保っていた

ある日優からこんなメールが届いた

優「水雄、来週家に遊びに行ってもいい?」

僕「え?別に大丈夫だけど…」

メールからも分かるほど、優の気持ちは落ち込んでいた

僕「どうかしたのか?」

優「うん…でも直接話したいんだ、別れ話じゃないから安心して」

僕「今は話したくないんだな、無理しなくていい、来週は時間空けとくよ」

優「うん、ありがとう…今日はもう寝るね、おやすみ」

その日がやってくるまで、僕は落ち着くことなんてできなかった

⏰:12/12/10 14:54 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#34 [水雄]
五月、ついに優が僕の家に遊びに来る日がやって来た

最寄りの駅で待っていると優が来た

僕「おっす!待ってたぞ!」

優「うん、ありがと…」

どう見ても大丈夫ではない、それでも僕は底抜けに明るく振る舞い、家まで一緒に歩いた

僕「じゃあ上がって、お菓子も用意してあるぞ〜」

それでも優の表情は曇ってる、どうやって聞き出すべきか迷った

僕「…少し頑張り過ぎたか?」

優「…うん」

僕「何があったか、話せる範囲で良いから教えてくれないか?」

その瞬間、優が僕の顔を見た
涙を必死で堪えた、今にも崩れてしまいそうな表情だった

⏰:12/12/10 15:03 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#35 [水雄]
優が話してくれた事は、とても悲しいことだった
同じ学校の人達から酷い事を言われ続け、心が悲鳴をあげていた
耳を覆いたくなるような言葉を浴びせられていた、それがとても辛くて悲しかったそうだ

抑えようのない怒りがこみ上げてきた、しかしどうすることもできなかった
優が通っていた学校は女子高で、恋愛どころか身内以外の異性と話すことすら禁止している奇妙な学校だった

下手に僕が動けば、優も罰を受けることになる、それだけは避けなければならなかった

僕「ごめんな、そんなに辛いことがあったのに、気付いてやれなくて…」

優「…ううん、いいんだよ、こうして話を聞いてくれることがありがたいから…」

それでも優の涙は止まらない、肩は震えて声が消えていく
そんな優を真正面から抱き締めた、力強く、大丈夫だよと言い聞かせるように

そして僕は優を抱き締めたまま歌を送った、僕が辛くてどうしようもない時にいつも聴いていた歌だった

⏰:12/12/10 16:43 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#36 [水雄]
誰もが皆幸せなら歌なんて生まれない
このフレーズから始まる歌は、THE BACK HORNのキズナソング

ずっと優は泣いていた、でも震えた声で
『ありがとう』
と確かに呟いた
背中を摩りもう一度強く抱き締めた

歌が終わり、もう一度優の顔を見た、笑顔に変わっていた

優「さっきの歌、なんていう歌?」

僕「もう一度歌おうか?」

優「いい!泣いちゃうから。でも良い歌だね」

何があっても一緒だ、改めて強く約束した
それが簡単に崩れるなんて思ってもいなかった

⏰:12/12/10 16:58 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#37 [水雄]
五月の半ば、ブログからメールが届いた、いわゆる申請というものだった

「初めまして!私も○○(よく書いてたバンド名)大好きなんです!良かったら友達になりませんか?」

何も考えず承諾した、これが引き金となった

優からのメールが突然素っ気なくなった、当時の僕は何も思い当たる節が無く、理由がさっぱり分からなかった

僕「最近機嫌悪いけどどうした?何かあった?」

優「そう聞きたくなるほど後ろめたい事でもあるの?」

僕「いや、何も無い」

この時から既に、崩れ始めていた

⏰:12/12/10 17:17 📱:iPhone 🆔:D.8iEEJk


#38 [水雄]
それから数日間、優から返ってくるメールはすべて不機嫌だった

今考えてみれば、なんとなく分かる
でも当時の僕は何も分かっていなかった

ついに僕は優に電話をした、答えを知りたかった

僕「最近どうしたんだ?気に障るような事したか?何も言わず不機嫌に振る舞うなよ」

優「本当に何も分からないの…?どうして他の人と楽しそうにやり取りするの?私の目が届く所で、よそ見しないって言ってたのに…」

そこで初めて気がついた、その瞬間猛省した
何度も謝り、ブログを退会した

それでも優の心に残った傷は大きかった、裏切られたと感じたのだろう

直接話をするため、遊びに行こうと誘った
その日は6月の19日に決まった

⏰:12/12/11 18:53 📱:iPhone 🆔:F2M6laig


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