幸せの歌
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#38 [水雄]
それから数日間、優から返ってくるメールはすべて不機嫌だった

今考えてみれば、なんとなく分かる
でも当時の僕は何も分かっていなかった

ついに僕は優に電話をした、答えを知りたかった

僕「最近どうしたんだ?気に障るような事したか?何も言わず不機嫌に振る舞うなよ」

優「本当に何も分からないの…?どうして他の人と楽しそうにやり取りするの?私の目が届く所で、よそ見しないって言ってたのに…」

そこで初めて気がついた、その瞬間猛省した
何度も謝り、ブログを退会した

それでも優の心に残った傷は大きかった、裏切られたと感じたのだろう

直接話をするため、遊びに行こうと誘った
その日は6月の19日に決まった

⏰:12/12/11 18:53 📱:iPhone 🆔:F2M6laig


#39 [我輩は匿名である]
一気に読みました。続き気になるので、また書いて下さいo(^-^)o楽しみにしてます

⏰:12/12/11 19:57 📱:SH03B 🆔:DQPhqJFM


#40 [水雄]
>>39
匿名さん

目を通していただきありがとうございます
匿名さんの言葉が励みとなります、誤字脱字の無いよう気をつけます

⏰:12/12/11 22:21 📱:iPhone 🆔:F2M6laig


#41 [水雄]
六月を目前にしても、優の態度は変わらなかった
メールは10通と続かず、内容も薄かった
19日にちゃんと話せるのか不安だった

しかしそんな中でも、遊びに行く約束はできた

6月23日、街では祭りが開かれる
女性は浴衣を着て、屋台が立ち並び、人が溢れ返る賑やかな祭りだ

その祭りに誘えた事が嬉しかった、楽しみで仕方がなかった
その日が最後になるとも知らずに

⏰:12/12/12 09:44 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#42 [水雄]
6月に入り、僕は焦りを感じていた
初めて2人きりで会った日とは違った不安が、頭の中をぐるぐる巡っていた

僕「来週、何時から遊ぶ?」

優「まだ分からない、分かったら連絡する」

この頃から既に、崩壊を自覚していた
でもどうにか修復できると信じていた
表現できないほどの不安と焦り、何処と無く感じる孤独と違和感
自分の知らない所で、とんでもない事が起こってるんじゃないか、その予感はまさに的中していた

そしてやってきた6月19日、この日から全てが壊れ始めた

⏰:12/12/12 11:22 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#43 [水雄]
朝、携帯が鳴った、優からだった

優「今日検定だった、お昼からにしよう」

僕「了解、頑張ってな」

昨日から連絡しようと思えばできたはず、でもあえて何も言わなかった

朝食を食べ、家を出て出掛けた、本でも読んで時間を潰すつもりだった

ふと時計を見た、2時を過ぎていた、それでも優からの連絡は無かった

僕は優に電話を掛けた

⏰:12/12/12 11:28 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#44 [水雄]
僕「今どこにいる?」

優「家で寝てた」

その瞬間、ついに怒りが爆発した
静かな書店の隅で、僕の怒号が響いた

僕「何やってるんだお前!終わったなら連絡の一つぐらいしろよ!」

優「そっちから遊びに誘ったんでしょ?ならそっちから連絡すればいいじゃない!」

僕「検定だ何だ言うから、下手に連絡できなかったんだよ!」

優「なら今朝にでも諦めればいいじゃない!忙しいって分かってたはずでしょ?どうしてそこまで言われなきゃいけないの?」

口論はしばらく続いた、埒が明かないと思い、電話を切った
バスに乗り直接優の家に向かった、どうしても納得できなかった

どうしても言ってほしかった、誕生日おめでとうって一言がほしかった
しかしもう分かっていた、その言葉が優から聞けない事は

⏰:12/12/12 11:40 📱:iPhone 🆔:3gw2yLDY


#45 [我輩は匿名である]
水雄サン
個人的に水雄さんの動向が気になり、何ヶ月か前から恋愛板で水雄さんのスレや書き込みをROMってました。

続きがとても気になるので、お願いします。
良かったら感想版を立ててください

⏰:12/12/14 18:18 📱:PC 🆔:XGgCaWxM


#46 [水雄]
>>45
匿名さん

遅くなってしまい申し訳ない
読んで下さりありがとうございます、そしてネガティブ全開なスレでごめんなさい

学校行事の準備等が忙しく、なかなか書けずにいましたが、明日からまた書けそうです

こんなありふれた話に感想版立てても良いんでしょうか…

⏰:12/12/14 21:46 📱:iPhone 🆔:Tr8Bxt.s


#47 [水雄]
バスの中での三十分間は、とてつもなく長く感じた
見慣れたはずの風景の中には、いつもの優しさは無い
優の家に近づいていく
一つ、また一つとバス停が過ぎていく
自分の行動に間違いなんて感じていなかった

ただどうしても優に会いたかった、言葉が欲しかった、名前を呼んでほしかった、どうしても話したいことがあった

そしてバスは終点までやってきた
優の家はすぐそこだった

⏰:12/12/15 19:22 📱:iPhone 🆔:XXUrG/lc


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