僕しか知らない君へ
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#143 [太郎]
次の日
「純〜!プリン買ってきたよー!」
どんな顔して里花に会えば良いのかヒヤヒヤしながら学校に行ったのに、拍子抜けするほど前の仲良くしてた頃に戻った里花。
「お〜さんきゅ!って、これ違うプリンなんだけど!」
「え?嘘。久しぶりすぎて間違えちゃったぁ」
「お前マジで頭足りないぞ。」
こうやって普通に接することが、精一杯の俺の思いだった。
「ひどい!もう自分で食べる!」
「うわ…またデブるぞお前。」
:14/03/15 01:30
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:h2yuTCbc
#144 [太郎]
そんな、ぷち青春を感じていた矢先の出来事だった。
高校2年の春。
俺と伊月に家族を巻き込む出来事が起きた。
高2、俺たちはまぁ喧嘩もしながらも、うまい事やっていた。
俺の束縛もだいぶ柔らかくなり、伊月は伊月で、ギャルとゆうよりお姉さんみたいなのに興味を持ったらしくいっときのすごい激しい外見から俺の好みに近付いていた。
しつこいようだけど、モテモテの伊月の中でも高2の時が一番モテてたな!
その度に焦る僕。笑
:14/03/16 22:35
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#145 [太郎]
ある日の夜、伊月から着信。
その日伊月は22時までバイトだって言ってたから、おかしいなって思った。
電話に出ると伊月の様子がおかしい。
話を聞くと体調が悪くてバイトを途中で上がらせてもらったらしい。
心配で、迎えに行くことにした俺。
あっ、自転車でね。笑
「大丈夫?」
:14/03/16 22:38
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#146 [太郎]
ずっと気分が悪そうだったから、俺もあまり話しかけずに2人で歩き出した。
すると足を止める伊月。
振り返ると、うつむいて目に涙をためている。
「おい、大丈夫?」
「ううん…違うの。じゅん…。どうしよう…。」
こんな不安そうな伊月は見た事なくてすごい心配になった。
「どうした?」
:14/03/16 22:41
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#147 [太郎]
「もしかしたら、私、赤ちゃん出来たかもしれない。」
「えっ!?」
正直信じられなかった。
思い当たる事をしたのは、3年近く付き合って来てたったの一回だけだった。
俺も伊月も基本的に根が真面目だし、毎回ちゃんと避妊してた。
たった一回だけ、ゴムがなくなった時があったけど、最後までしてなかったし、そんな確立で出来るもんなの?
ああゆうの、100パーセントじゃないって言うけど、ほんとにそれで出来た人いんのか?
:14/03/16 22:44
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#148 [太郎]
いやいや、そんな事考えてる場合じゃないと思い、必死で動揺をかくし、いつからそう思ってたのかとか、色々話を聞いた。
伊月はずっと1人で悩んでたみたいで、やっと俺に言えた安心感や、これから先の心配で情緒不安定になっていた。
「大丈夫だって。とりあえず、確かめよう。そんなに1人で悩ませてごめんな。」
その3つの言葉を延々と繰り返してた。
生理が止まってから結構長い月日がたっていた事もあって、その時すぐに確かめようと思ったんだけど。
伊月がほんとにパニックに近い混乱を起こしてて、落ち着かせる為に一回俺んちにいくことにした。
:14/03/16 22:50
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#149 [太郎]
「もし、本当に出来てたらどうする?」
落ちついた頃、伊月が俺に言った。
まだ17歳だった俺ら。
高校卒業もせずに、養っていけるのか。
こうゆう時に、すぐに言葉が出ない俺は、男として最低だと、心底思った。
「俺たちまだ高校生で、2人だけではやっていけないから、親に助けてもらわなきゃいけない。家族みんなで話し合って、一番良い方法を考えればいいよ。」
俺の中では、すごく考えて選んだ答えだった。
:14/03/16 22:57
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#150 [太郎]
「家族に?そんな簡単に家族をあてに出来ない!もし出来てても2人で育ててく!」
「2人でなんて無理だろ!金だっていくらかかると思ってんだよ!」
どんどんヒートアップする俺ら。
「2人で働く!」
「働いてる間誰が面倒見るんだよ、誰にも支えてもらわずに産むのは無理だよ。」
「家族には…迷惑かけたくないよ…。」
伊月がそこまで、言う気持ちは、なんとなく理解出来た。
:14/03/16 23:29
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#151 [太郎]
伊月の家には母親がいない。
小さい頃から母親代りで伊月たち子供の面倒を見てくれていた、ばあちゃんも高校に入学した頃に亡くなった。
今は父親と大学生の兄、 小学生の妹と4人で暮らしている。
伊月の父親は立派なご職業で、金に苦労する事は無い様子だったけど、仕事の忙しさであまり家にはいないし、やっぱり母親がいない生活にはたくさん大変な事もあったと思う。
:14/03/16 23:33
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#152 [太郎]
それでもみんな仲良くて、お互いに支え合ってる良い家族だと、いつも思っていた。
小学生の妹の世話だったり、今は母親代りで家族を守る伊月からしたら、そんな家族に心配かけたくないんだろうと思う。
「大丈夫だよ。家族なんだからさ。俺んちの家族だって…話したら支えてくれるって。」
それに比べてうちの家族は平凡を絵に描いたような家庭だった。
:14/03/16 23:37
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