僕しか知らない君へ
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#1 [太郎]
出張先に来てから毎日暇で、この年齢になってこっぱずかしいですが、ノートに彼女との出会いを書いてたら、完全自己満ですが小説っぽくなったんで、暇人さん、暇つぶしに良ければ読んでください!
:14/03/10 13:44 :iPhone :5JVSyGwU
#2 [太郎]
彼女との出会いは中学生の頃だ。
2年で同じクラスになった。
彼女は俺の事知らなかったみたいだけど、俺は中学に入ってすぐに彼女の存在を知っていた。
見た目がめっちゃタイプだったからだ。笑
だけど中学生の頃の俺はまだまだ子供で、恋愛には興味ないフリしてた。
:14/03/10 13:53 :iPhone :5JVSyGwU
#3 [太郎]
「安藤〜!お前さ、このクラスの女子の中だったら誰が1番いい?」
幼稚園の頃からの幼馴染の女好き、堀口が、毎日のように聞いて来た。
安藤とは俺の名前。
「別にいない。」
本当は真っ先に彼女の名前を叫びたいくらいだが、カッコつけの俺は恋愛興味無しを演じ中。
片想いの相手、彼女の名前は、橋本伊月。
:14/03/10 14:01 :iPhone :5JVSyGwU
#4 [太郎]
「マジかよ〜。誰でも良いから1人言えよ!つまんねぇな。」
ませてる堀口には、そこそこ可愛い彼女がいた。
「堀口は?」
「俺?このクラスだったら断然伊月ちゃん!」
一瞬ドキッとする。
だけど平常心のフリ。
別に彼女とどうこうなろうなんて、これっぽっちも望んでいなかった。
:14/03/10 14:04 :iPhone :5JVSyGwU
#5 [太郎]
彼女、橋本は、俺からしたら手の届かない相手だった。
友達も多くて、運動神経も頭も良い、俺は何より1番顔が好きだった。
だけど男子とはあんまり喋らないイメージで、おしとやかな雰囲気が、また興味をそそるんだ。
それに比べて俺は、目立つ男子グループに所属するわけでもなく、これといった特技があるわけでもなく、なんの取り柄もないつまらない男子だった。
:14/03/10 14:09 :iPhone :5JVSyGwU
#6 [太郎]
そのくせ、三枚目に走れるユーモアもなく、恋愛なんて興味ないフリ。
中学生で彼女を作ってどうのこうの、なんて、俺には関係のない話だと思ってた。
そんなある日、中学生の子供からしたらプチイベントの席替え。笑
たんなる偶然か、運命か、橋本と隣の席になった。
:14/03/10 14:14 :iPhone :5JVSyGwU
#7 [太郎]
無言で机をくっつける橋本。
内心心臓バックバクの俺。
嬉しいけど、奥手の俺は話しかけれるわけもなく、無言が続く。
ふと堀口を見ると、隣の女子にちょっかいをかけて楽しそうにしてた。
こうゆう時だけ堀口を心底尊敬する。笑
:14/03/10 14:17 :iPhone :5JVSyGwU
#8 [太郎]
隣の席になって一週間、一言も会話を交わさない毎日。
それでも満足の俺。
橋本をチラ見して、心の中でヤバイ可愛い〜って叫びまくってた。
変態だな。笑
そしてある日の橋本。
今日の橋本は何故か様子がおかしい。
キョロキョロして眉間にシワを寄せている。
:14/03/10 14:22 :iPhone :5JVSyGwU
#9 [太郎]
すると、パッと俺の方を見る。
チラ見がバレたと思い、俺はすぐ目をそらした。
や、やばい。変態がバレる。
「ごめん、安藤くん、次教科書見せてくれない?」
予想外のセリフ。
これが彼女との一番最初の会話だ。
:14/03/10 14:24 :iPhone :5JVSyGwU
#10 [太郎]
次の授業は、必ず本読みをさせる教師の授業で、教科書は必要な時間だった。
「え?あ、あ〜いいよ。」
手が震えそうなのを必死に抑えて、カッコつけた返事をする。
「ごめんね、忘れて来ちゃった。」
照れ臭そうに微笑む彼女は、俺には天使に見えた。
その会話をきっかけに信じられないくらい彼女と話すようになった。
:14/03/10 14:28 :iPhone :5JVSyGwU
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