僕しか知らない君へ
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#141 [太郎]
優しいセリフって言っても、普通の人間が常識的にかける言葉の程度。

でも、俺はなんせ毒舌キャラだから当たり前の言葉が里花に誤解を生んでいたみたいだった。

『純の事は本当に好き。でも、無理なのもわかってるし、付き合いたいとか願ってないの、なんか最近、純から伊月ちゃんの話とか聞くの辛くて…。純は松野くんの話しかふってこないし。笑 まぁ当然か。だからね、こんな風な伝え方になっちゃったけど、伝えれて良かった。ごめんね。』

里花がそう上手くまとめてくれた。

「いや、なんか、その、すまん。」

⏰:14/03/15 01:23 📱:iPhone 🆔:h2yuTCbc


#142 [太郎]
『謝んないでよ!辛いじゃん』

「いやそーゆうすまんじゃなくて。マジで気持ちは嬉しいから。ほんとにありがとな。」

『そうゆうとこだよ、ばか。』

もう何を言っても怒られそうなので、何も言えなかった。

正直ほんとにビックリして、聞きたくなかった話だけど、里花の事をそこまで悩ませてたのは自分だったんだと思うと、少し反省した。

もちろん俺には伊月がいるから、里花の気持ちには応えられないけど、里花に想われていた事は素直に嬉しかった。

俺は友達としてみてたけど、本当に連れとして好きな奴だから、絶対幸せになってくれって思った。

⏰:14/03/15 01:26 📱:iPhone 🆔:h2yuTCbc


#143 [太郎]
次の日

「純〜!プリン買ってきたよー!」

どんな顔して里花に会えば良いのかヒヤヒヤしながら学校に行ったのに、拍子抜けするほど前の仲良くしてた頃に戻った里花。

「お〜さんきゅ!って、これ違うプリンなんだけど!」

「え?嘘。久しぶりすぎて間違えちゃったぁ」

「お前マジで頭足りないぞ。」

こうやって普通に接することが、精一杯の俺の思いだった。

「ひどい!もう自分で食べる!」

「うわ…またデブるぞお前。」

⏰:14/03/15 01:30 📱:iPhone 🆔:h2yuTCbc


#144 [太郎]
そんな、ぷち青春を感じていた矢先の出来事だった。

高校2年の春。

俺と伊月に家族を巻き込む出来事が起きた。

高2、俺たちはまぁ喧嘩もしながらも、うまい事やっていた。

俺の束縛もだいぶ柔らかくなり、伊月は伊月で、ギャルとゆうよりお姉さんみたいなのに興味を持ったらしくいっときのすごい激しい外見から俺の好みに近付いていた。

しつこいようだけど、モテモテの伊月の中でも高2の時が一番モテてたな!

その度に焦る僕。笑

⏰:14/03/16 22:35 📱:iPhone 🆔:pU7W7/hw


#145 [太郎]
ある日の夜、伊月から着信。

その日伊月は22時までバイトだって言ってたから、おかしいなって思った。

電話に出ると伊月の様子がおかしい。

話を聞くと体調が悪くてバイトを途中で上がらせてもらったらしい。

心配で、迎えに行くことにした俺。
あっ、自転車でね。笑

「大丈夫?」

⏰:14/03/16 22:38 📱:iPhone 🆔:pU7W7/hw


#146 [太郎]
ずっと気分が悪そうだったから、俺もあまり話しかけずに2人で歩き出した。

すると足を止める伊月。

振り返ると、うつむいて目に涙をためている。

「おい、大丈夫?」

「ううん…違うの。じゅん…。どうしよう…。」

こんな不安そうな伊月は見た事なくてすごい心配になった。

「どうした?」

⏰:14/03/16 22:41 📱:iPhone 🆔:pU7W7/hw


#147 [太郎]
「もしかしたら、私、赤ちゃん出来たかもしれない。」

「えっ!?」

正直信じられなかった。

思い当たる事をしたのは、3年近く付き合って来てたったの一回だけだった。

俺も伊月も基本的に根が真面目だし、毎回ちゃんと避妊してた。

たった一回だけ、ゴムがなくなった時があったけど、最後までしてなかったし、そんな確立で出来るもんなの?

ああゆうの、100パーセントじゃないって言うけど、ほんとにそれで出来た人いんのか?

⏰:14/03/16 22:44 📱:iPhone 🆔:pU7W7/hw


#148 [太郎]
いやいや、そんな事考えてる場合じゃないと思い、必死で動揺をかくし、いつからそう思ってたのかとか、色々話を聞いた。

伊月はずっと1人で悩んでたみたいで、やっと俺に言えた安心感や、これから先の心配で情緒不安定になっていた。

「大丈夫だって。とりあえず、確かめよう。そんなに1人で悩ませてごめんな。」

その3つの言葉を延々と繰り返してた。

生理が止まってから結構長い月日がたっていた事もあって、その時すぐに確かめようと思ったんだけど。

伊月がほんとにパニックに近い混乱を起こしてて、落ち着かせる為に一回俺んちにいくことにした。

⏰:14/03/16 22:50 📱:iPhone 🆔:pU7W7/hw


#149 [太郎]
「もし、本当に出来てたらどうする?」

落ちついた頃、伊月が俺に言った。

まだ17歳だった俺ら。
高校卒業もせずに、養っていけるのか。

こうゆう時に、すぐに言葉が出ない俺は、男として最低だと、心底思った。

「俺たちまだ高校生で、2人だけではやっていけないから、親に助けてもらわなきゃいけない。家族みんなで話し合って、一番良い方法を考えればいいよ。」

俺の中では、すごく考えて選んだ答えだった。

⏰:14/03/16 22:57 📱:iPhone 🆔:pU7W7/hw


#150 [太郎]
「家族に?そんな簡単に家族をあてに出来ない!もし出来てても2人で育ててく!」

「2人でなんて無理だろ!金だっていくらかかると思ってんだよ!」

どんどんヒートアップする俺ら。

「2人で働く!」

「働いてる間誰が面倒見るんだよ、誰にも支えてもらわずに産むのは無理だよ。」

「家族には…迷惑かけたくないよ…。」

伊月がそこまで、言う気持ちは、なんとなく理解出来た。

⏰:14/03/16 23:29 📱:iPhone 🆔:pU7W7/hw


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