僕しか知らない君へ
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#61 [太郎]
「私ほんとに、純以外の人興味ないし、純以外の男子に、心開けた事もないから。信じて?」
伊月はその度に俺をなだめてた。
今思えば、俺がキレられてもおかしくないのになぁ。
優しいなぁ、伊月ちゃんは。
その優しさに甘えてますます俺の束縛はヒートアップ!
堀口にも、「お前やりすぎ〜」って何度言われたことか。
:14/03/12 00:57
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#62 [太郎]
そんな俺からの鬼のような束縛にも嫌がらない優しい伊月と、わがままな俺は、喧嘩することもなく、うまく付き合っていた。
ある日、一緒に帰る約束をしてて、下駄箱で待ち合わせてた。
俺は教室でなんかとろとろ帰る支度してて、急いで下駄箱に向かう。
すると伊月の姿が見当たらない。
あれ?さき行ったはずなのに。と思いながら下駄箱の隣にあった職員室の前の廊下をみると、人だかりが出来ていた。
なんか私服の男子が複数いる。
:14/03/12 01:01
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#63 [太郎]
その周りには、バスケ部の奴らが群がってて、その中に伊月の姿もあった。
一瞬、はてな?って感じだったけどすぐにわかった。
私服の人たちは一個上の元バスケ部の卒業生で、どうやら中学に遊びにきたらしい。
この時俺らももう部活は引退してたけど、伊月もバスケ部だったから面識があるようで、同じバスケ部だった女子数人とその先輩たちと話してた。
俺の存在に気付かない伊月、俺は下駄箱の傘立てに座って、伊月が来るのを待ってみる。
:14/03/12 01:05
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#64 [太郎]
俺は無性にイライラしてた。
ただえさえ、男と話してるとこを見せつけられて。
そんだけでも器の小さい俺の怒りは爆発しそうなのに、話してた相手、昔伊月に告白したとかゆう奴じゃん。
そう、俺が2年の頃に諦めるきっかけになったあの男!
まぁ!伊月に振られてる奴だけど!
それでも腹立つ。俺の伊月にもう近付くな。って思ってた。
…今思えば本当に器の小さい男…。お恥ずかしい…
:14/03/12 01:09
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#65 [太郎]
しばらくたってから、伊月が慌てて俺のとこに来た。
「ごめんごめん、まだ来てないと思ってちょっと話してた〜、部活の先輩来ててさ。」
知ってますが。見てましたが!
「…怒」
あからさま態度に出す俺。
「…ごめん。」
察する伊月。
:14/03/12 01:11
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#66 [太郎]
「とりあえず、帰るぞ。」
どこまでも、えらそうな僕。
こんな男、誰がみても嫌だよね。
「うん…。」
機嫌をとるかのように俺の手をとり、腕をくむ伊月。
いつもはみんなに見られると恥ずかしいとか言って、校門出るまでは手繋いでくれないくせに。
そうゆう風にされると、余計八つ当たりしたくなる。
:14/03/12 01:14
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#67 [太郎]
「伊月!!!」
!!!
するの、後ろから男の声。
ビックリして振り向く俺と伊月。
その瞬間伊月が、パッと、俺と組んでいた腕を離した。
伊月の名前を呼んだのは、例の先輩だった。
まず、色々ムカつくことが発生しすぎだ。
:14/03/12 01:17
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#68 [太郎]
まず、俺と帰っていくとこを見てるにもかかわらず、伊月の名前を呼ぶそいつ。
しかも伊月って、呼び捨てかよ!
おそらく、俺より先に伊月と親しくなってるであろうから、俺より先に呼び捨てにしてたんだな。
そして一番ムカついたのが伊月。
なんであいつに呼ばれてるってわかって、俺の腕を振り払うわけ?
そういえば、携帯のメモリを消す時、あいつのやつだけ、先輩だからとか言ってしぶってたな。
なんだよ、自分に告ってきた奴がそんなに気になるのかよ!
:14/03/12 01:19
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#69 [太郎]
怒りをおさえ、とりあえず、その先輩の方を見てみる。
伊月は、困った様子。
「あっ、すまん。彼氏?」
そいつが、俺を見て伊月に聞く。
聞くまでもねぇだろうが!このチビ!
注:僕は身長が高い方だったので、ムカつく対象に、チビと命名します。
「うん!へへ。」
と、笑ってみせる伊月。
先輩なのに、タメ口なんですね、どんだけ親しいねん!くそ!
:14/03/12 01:23
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#70 [太郎]
「マジか。じゃ、なんでもない!また遊びに来るわ!またな〜!あっ、彼、ごめんね〜」
二度と遊びに来んなこのチビ!二度と伊月の名前を呼ぶなチビ!ばーかばーか!
俺の心の中。笑
今思えばこの先輩、すごく良い人そうだったなぁ。俺にまで気を使って。
伊月なんでこの人振ったんだろう。笑
イラついてはいたが、礼儀だと思いそう言われた俺はそいつに頭を下げた。
鬼の形相で。
「うん、また〜!」
笑顔の伊月。怒
:14/03/12 01:26
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