居場所

駅の近くのコンビニで花火を買って
翔の家の近所の公園に行った

「ここ花火大丈夫なん？」

「大丈夫大丈夫ー」

無言で花火を袋から出して
一つずつバラバラにあけていく私の姿をみて
翔は爆笑、、

「ゆうって変！天然なん？なんか行動おもしろすぎ」

「え？！花火出してるだけやん！」

「いや、まぁええけど、プリクラとメールと電話のイメージと違うかったから」

、、、。えっ、それって
どうとらえるべきなのか？

不安になったって言うより
笑うしかなくへこみ気味な自分

「期待はずれ？」

へこみ気味に言う

「いや、顔とかじゃないってもっと
クール？なイメージやったから
想像しとったよりあほなんやなーって思った」

「あほやし！だってK高やで？」

「まぁ、俺R高やけどな」

「うん、おんなじくらいあほやんな」

「まぁゆうがあほでよかったわ」

喜ぶべきなのか？怒るべきなのか？

花火をし始めたら翔が近くて
翔を目の前にすると
かっこよくて、ドキドキしたし
顔なんか合わせれなかった

花火をしながら
喋っていると二台の原付が
私たちがいるベンチの近くまできた

「え？！翔？？女とふたりでなにしょん！」

2人は私たちに近寄るなり
私と翔をみてびっくりしていた

翔
「花火やけどー、するっ？」

「いや、するっ？じゃなくて彼女できたん？俺ら知らんし！」

「まぁ、また言うやん？」

翔の仲のいい友達らしく
なぜか、私翔友達2人の 4人で
花火続行

友達「あー、あやの友達なんや！ってことはK高？」

「うん、そうやで～」

「女の子紹介お願いしまーす。」

「あ、さがしときまーす。」

友達2人も喋りやすくて
見た目よりも優しかった

友達2人は花火が終わると
邪魔やんな？とか言いながら
帰っていった。

翔
「ごめんな？」

「いや、全然！おもしろかったし」

花火の明かりがなくなり
街頭のみの少しだけ
肌寒くなった静まり返った公園

「めっちゃ恥ずかしんやけどな」

「なになに？！」

「俺好きやで、ゆうが」

心臓が痛いとはこのことか、、、！
ってくらいドキドキと心臓が口から出そうな勢い

「え、あ、うん、」

ちゃんと言葉を返せない

「ゆうは？」

「優もかな」

「かな？？」

意地悪く言う翔に

「うん、優も一緒」

ドキドキして好きって言葉を
口にすることができなかった