居場所
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#1 [yu]
桜が咲いてる門の前
真新しい制服
履きなれない硬いローファー

高校生活の始まり

偏差値 人柄 見た目は良くはないけど
頭の悪い自分がやっと受かった学校
地元の友達は誰もいない
だからこそ 新しい新生活って感じが
私の心をワクワクさせた。

⏰:15/03/13 00:42 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#2 [yu]
門を過ぎてすぐにある掲示板に
クラス表が貼り出されていて
人が群がる中 自分の名前とクラスを探す

教室がどこにあるとか
自分の下駄箱はどこにあるとか
何も分からなかったから
人が流れる方向に身を任すと
先生らしき人に5階の南側と教えられ教室に向かった

⏰:15/03/13 00:47 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#3 [yu]
黒板に貼られた席と名前を確認し
真ん中の一番後ろの席に
ラッキー♪と思いつつ顔は無表情

席につくと 周りの子たちが
早速話かけてくれた。

「どこ中?」

誰もが最初に口にする言葉に返事を返す

⏰:15/03/13 00:50 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#4 [yu]
校則はゆるく
さすがにまっ金金の髪の毛の子は
いなかったけど

可愛い制服に可愛い髪型
私はいたって普通
髪の毛は黒く 制服はおばあちゃんに
スカートを直してもらって
膝上ではあるが パンツが見えるほど
の丈でもない。

本当に普通。

⏰:15/03/13 00:53 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#5 [yu]
入学式が始まるまでに
何人か友達ができてアドレスも交換

中学校とは違い
女子同士の派閥みたいなものも
なかった

みんなフレンドリー
みんな仲良し
そんな感じだった

⏰:15/03/13 00:56 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#6 [yu]
学校生活にも慣れ始めた頃
友達の家で 友達に髪の毛を染めてもらった。

今ではあまり見かけないけど
スプレータイプの染め液があり
それで染めてもらって
また何日かしてから スプレーしたら
段々明るくなるよ♪
って友達が教えてくれた。

⏰:15/03/13 00:58 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#7 [yu]
少し明るくなった髪の毛に
嬉しくなったけど
家に帰るとすぐに母親ばれた

でも ありがたいことに
家族は厳しくもなく
髪の毛を見て
そんなんしたら 毛痛みまくりやん〜
って軽く流された

⏰:15/03/13 01:01 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#8 [yu]
いつものように電車に乗り
学校に向かい
教室に入り席について
私の前の席の まい
隣の席の あや
と喋っていると

「友達にさ、女の子紹介してくれん?って言われたんやけど 優 彼氏おらへんならメールしたってよ!」

とニコニコしながらあやが言ってきた。

⏰:15/03/13 01:05 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#9 [yu]
「うん〜いいよぉ〜」

そして 授業のチャイムがなり
ボーッと机の下で携帯をみていたら

メール受信画面

見知らぬアドレス

本文
あやから紹介された 翔やけど
あやからきいとる??

あやにメールの内容を見せたら
がんばれ♪ っと携帯を返された

⏰:15/03/13 01:08 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#10 [yu]
きいてるよ〜
優っていいます
よろしくね!

返事を返した。

翔とのメールは夕方家に帰っても続いた
同い年の他校の高校生
アルバイトしているから途中メールは途絶えたけど
夜 寝る前にまたメールが再開

⏰:15/03/13 01:12 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#11 [yu]
翔の印象は
優しくて おもしろかった

次の日 学校に行くと
「翔とどぉ?」
ニヤニヤしながら言うあや

「んー、夜中までメールしてたぁ」


「まじで?!めっちゃ仲良しやん!」

「翔 おもしろいし メール返信めっちゃ早いねん!」


「写メは?交換したん?」


してないと首をふると
あやが携帯を取り出し
これ翔やで って翔がうつってる写メを見せてくれた

⏰:15/03/13 01:16 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#12 [yu]
えっ、、、、。

声がでなかった。

一目惚れとはこのことを言うのか、、
写メの中の翔を見て
こんな人とメールしとん!って
半信半疑

でも確実好きになってしまった。

⏰:15/03/13 01:19 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#13 [yu]
顔がニヤついていたのか
あやには 私の気持ちが
よーく分かったようで

「もしかして、好きなったん?」

笑顔で言うあやに

「うん」

笑顔で返した

⏰:15/03/13 01:21 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#14 [yu]
授業中も翔とメール

翔の写メを見てから
翔は私を見たらどう思うのか、、

すごく不安だった

⏰:15/03/13 01:23 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#15 [yu]
気付けば翔との毎日のやりとりの
メールは当たり前で
メールが返ってこないときは
センター問い合わせ を何回もしたり
モヤモヤしたり

私は翔に段々惹かれ大好きになっていた

⏰:15/03/13 21:26 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#16 [yu]
ある日の夜
バイトが休みの翔からいきなり
電話がかかってきた

メールは毎日してる割に
電話は初めてで
登録はしているものの

着信画面に 翔 とでるだけで
ほんとに翔なのか疑ってしまう

⏰:15/03/13 21:28 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#17 [yu]
「はい、、」

通話ボタンを押し第一声
暗い声のトーン

「ゆう?笑 どしたん?くらすぎ!」

翔は初めて電話するのに
初めから爆笑していた

⏰:15/03/13 21:30 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#18 [yu]
「笑いすぎやから!」

「いや、暗すぎやから 男か思った!」

「そんな声低くないしー」

翔との他愛もない話が続き
電話が終わった

電話が終わると数秒後にメールがきた

⏰:15/03/13 21:33 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#19 [yu]
受信 翔
本文
来週 金曜日の夜ひま?


送信 優
本文
ひまだよーん


受信 翔
本文
じゃぁ 遊ぼー!花火しよ!

⏰:15/03/13 21:34 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#20 [yu]
えっ、、
返信をせずに あやに電話をかけた

翔と会うこと
花火のことも一応、、

あやは遊んでおいでー!
って私のあたふたした電話をよそに
笑いながらがんばれって言ってくれたものの、、

⏰:15/03/13 21:36 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#21 [yu]
翔に 了解!と返事を返してから
来週の金曜日までまだあと数日もあるにもかかわらず

学校でも家でも遊んでても
金曜日のことで頭はいっぱい

中学校のときに彼氏がいたけど
そんな恋愛が参考になるわけもなく
初めてデートするぐらい浮かれ気味

⏰:15/03/13 21:39 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#22 [yu]
そして いよいよ約束の金曜日 当日


6月半ばというのに暑いくらい
学校から帰りシャワーをあびて
化粧、服装、髪型
気合い十分でリビングに行き
晩御飯を食べた

⏰:15/03/13 21:42 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#23 [yu]

「デート?」

ニヤニヤしながら聞いてくる母

「友達と花火するだけー」

「終電までには帰ってきーよ?」

「はいはいー」

本当に親のいう言葉か?ってくらい
ひやかされ家を出た

⏰:15/03/13 21:45 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#24 [yu]
翔にメールを入れて
待ち合わせの翔の地元の駅まで向かう

あやの家に何回か行ったことがあり

初めて行く場所ではないから
ホッとする自分

駅のホームにおりると
タイミングよく翔からメールがきた

ついた?

そう言えば、翔は私の顔を知らない、?

⏰:15/03/13 21:48 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#25 [yu]
あやと撮ったプリクラを
見たことはあるらしい
あるらしいって言うか
あやが翔に見せたらしい。

それも 翔に聞くまで知らなかったけど、、

小さい駅の改札口を抜けると
少し茶色がかった髪をした
私と同い年くらいの男の人が
ベンチに座っていて
絶対 翔 だと確信できた。

⏰:15/03/13 21:52 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#26 [yu]
あえて 翔? とは話しかけず
目が合った瞬間 翔が笑ったから
恥ずかしさとドキドキする胸に
顔をそむけてしまった

「ゆう?やんな?」

「あ、うん。はじめまして?」

「初めましてっちゃ、はじめましてやけど」

⏰:15/03/13 21:54 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#27 [yu]
ちゃんと顔が見れず
駅から家が近いらしく
翔は徒歩で来ていたから
とりあえず後ろをついていくと

翔は振り返り
「なんで一列?おかしくない?」

「あ、いや、ついていかないと
ここらへん あやの家しか行ったことないし?」

すごい挙動不審だったとおもう。

⏰:15/03/13 21:57 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#28 [yu]
駅の近くのコンビニで花火を買って
翔の家の近所の公園に行った

「ここ花火大丈夫なん?」

「大丈夫大丈夫ー」

無言で花火を袋から出して
一つずつ バラバラにあけていく私の姿をみて
翔は爆笑、、

⏰:15/03/13 21:59 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#29 [yu]
「ゆうって変!天然なん?なんか行動おもしろすぎ」


「え?!花火出してるだけやん!」


「いや、まぁええけど、プリクラとメールと電話のイメージと違うかったから」

⏰:15/03/13 22:01 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#30 [yu]
、、、。えっ、それって
どうとらえるべきなのか?

不安になったって言うより
笑うしかなく へこみ気味な自分

「期待はずれ?」

へこみ気味に言う

「いや、顔とかじゃないって もっと
クール?なイメージ やったから
想像しとったより あほなんやなーって思った」

⏰:15/03/13 22:04 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#31 [yu]
「あほやし!だってK高やで?」

「まぁ、俺R高やけどな」

「うん、おんなじくらいあほやんな」

「まぁ ゆうがあほでよかったわ」


喜ぶべきなのか?怒るべきなのか?

花火をし始めたら 翔が近くて
翔を目の前にすると
かっこよくて、ドキドキしたし
顔なんか合わせれなかった

⏰:15/03/13 22:07 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#32 [yu]
花火をしながら
喋っていると 二台の原付が
私たちがいるベンチの近くまできた


「え?!翔??女とふたりでなにしょん!」

2人は私たちに近寄るなり
私と翔をみてびっくりしていた

⏰:15/03/13 22:10 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#33 [yu]

「花火やけどー、するっ?」


「いや、するっ?じゃなくて彼女できたん?俺ら知らんし!」


「まぁ、また言うやん?」

翔の仲のいい友達らしく
なぜか、私 翔 友達2人の 4人で
花火続行

⏰:15/03/13 22:12 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#34 [yu]
友達「あー、あやの友達なんや!ってことはK高?」


「うん、そうやで〜」


「女の子 紹介お願いしまーす。」


「あ、さがしときまーす。」


友達2人も喋りやすくて
見た目よりも優しかった

⏰:15/03/13 22:14 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#35 [yu]
友達2人は花火が終わると
邪魔やんな?とか言いながら
帰っていった。


「ごめんな?」

「いや、全然!おもしろかったし」

花火の明かりがなくなり
街頭のみの少しだけ
肌寒くなった静まり返った公園

⏰:15/03/13 22:16 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#36 [yu]
「めっちゃ恥ずかしんやけどな」

「なになに?!」

「俺 好きやで、ゆうが」

心臓が痛いとはこのことか、、、!
ってくらいドキドキと心臓が口から出そうな勢い

「え、あ、うん、」

ちゃんと言葉を返せない

⏰:15/03/13 22:18 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#37 [yu]
「ゆうは?」

「優もかな」

「かな??」

意地悪く言う翔に

「うん、優も一緒」

ドキドキして好きって言葉を
口にすることができなかった

⏰:15/03/13 22:20 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#38 [yu]
晴れて私たちは
友達から彼氏彼女になった。

ほんまに優でえん?!

って公園にいる間に何回も聞いたけど
優がいいって言われたときは
ぶっ倒れそうなくらい嬉しかった。

⏰:15/03/13 22:21 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#39 [yu]
その日は 花火だけだったけど
翔と私の大切な記念日になった

⏰:15/03/14 15:36 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#40 [yu]
休み明けの学校では
私と優の話しをあやが
みんなの前で言うから
おかげで色んな人におめでとうって言ってもらえた。

翔とは 週2日会えたらいい方で
毎日でも会いたいって言いたいくらいだったけど
学校にバイトに翔は忙しかった

⏰:15/03/14 15:39 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#41 [yu]
付き合って1ヶ月記念日を迎えようとする休日
翔がバイトを休んでくれて
日中から翔と会えることができた

デートって言っても
翔の家でゴロゴロする
昼から夜まで一緒にいれることは
あまりなかったから
家でもどこでも嬉しかった

⏰:15/03/14 15:42 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#42 [yu]
翔は見た目によらず
奥手なのか 付き合って
1ヶ月を迎えようとするのに
キス以上を求めてはこなかった

⏰:15/03/17 22:36 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#43 [yu]
「翔ってさ、やりたくないん?」

私の発言にびっくりした翔は
じゃあ やってもいい?みたいな
感じでキスをしてきた。

そう言ったものの
私は処女で、翔は残念ながら
初めてではなかったようで
少し落ち込んだ。

⏰:15/03/17 22:40 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#44 [yu]
初めては、、、
満足いくものではなく。
何が快感のか、不思議なくらい
痛みと恥ずかしさだけ残った。

翔は喜んでたけど
絶対 気持ちがいいものでは
なかったと思う。

⏰:15/03/17 22:42 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#45 [yu]
その後の私達の関係は
一線を越えたこともあり
もっと仲良くなったし
もっと愛おしくなった。

でも 好きになればなるほど
不安が増えていき
不安は不満に変わり
翔よりも私の方が束縛気味

⏰:15/03/17 22:45 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#46 [yu]
メールが返ってこなかったら
不安になり

バイト終わり 疲れて寝ているであろう彼を
信用できず疑うことが増えた

⏰:15/03/17 22:46 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#47 [yu]
付き合って半年を迎えた頃

バイトが休みの日の夕方
学校帰りに翔と会った

駅まで迎えに来てくれた翔
いつものように手をつないで
翔の家まで歩く

そんな時 翔の携帯がなった
翔は携帯画面を見た後
ボタンをおすと 保留にした。

数秒後 また携帯がなる。

なに?そんな顔を翔に向けると
なんでもないで って返された。

⏰:15/03/17 22:50 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#48 [yu]
その後 携帯がなることはなかったけど
家についても モヤモヤしたまま

私が喋らないのをなんとなくわかったのか
翔もなにも喋らなかった

⏰:15/03/17 22:51 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#49 [yu]
沈黙がながれる部屋の中

「さっきの電話何?」

沈黙をやぶった私の一言

「んー?あー、」

言葉を濁す翔

「女?なぁ、なんなん?怪しくないなら電話でるやん?」

するとタイミング良く また翔の携帯がなった

⏰:15/03/17 22:54 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#50 [yu]
ため息をつく翔に

???
の私。

翔が私を見てから
鳴り続ける電話にでた、、

シーンとする部屋
聞こえてくる 女の子の声

⏰:15/03/17 22:55 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#51 [yu]
それだけで泣きそうだった。

「だから電話してくんな」

ちょっと怒り気味の翔

「あー、だから無理やから俺関係ないってずっと言うとるやん」

「嘘やろ?意味わからんし」

翔の話す言葉を聞くしかなかった。

⏰:15/03/17 22:57 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#52 [yu]
「わかった 本間に無理やから とりあえず行くわ」

え?

電話を切ると申し訳なさそうに
翔が私を見て

「元カノなんやけど、なんか色々あったみたいで 行ってくる」


「え?!はっ?!なんで」

ひとりパニック

⏰:15/03/17 22:59 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#53 [yu]
「いや、多分 嘘なんやけど 直接会ってちゃんと彼女おることも言うし
話してくる」

めんどくさそうに言う翔に
悲しさと怒りと不安でいっぱいだった。

「会いにいかんでいいやん、電話じゃあかんの?」

「電話で言うてもきかんから会って番号も消してもらう」

「嫌や、なんで会うん」

あの時の私はまだまだ考えが子供で
元カノに翔がとられてしまいそうで
自分のことばかり考えていた

⏰:15/03/17 23:02 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#54 [yu]
「翔が会いに行くなら帰る。もう、しらん、元カノとおったらいいやん、それだけ連絡してくるんやから
翔が大好きなんやろな、行ったらいいやん」

言いたくないこと
行ってほしくない本音とは裏腹に
次から次へと出る言葉

⏰:15/03/17 23:05 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#55 [yu]
翔は

は?ってキレ気味だったけど
言いたいことだけ言って
自分のカバンを持ち
翔の家をでた。

翔は追いかけてこなかった。

自分が言ったことばに
後で後悔したけど
今頃 元カノと会ってるんかな
って思うと悲しくて
あやに電話をした

⏰:15/03/17 23:07 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#56 [yu]
あやに泣きながら電話をしたら
あやはびっくりしていたけど

話の内容を聞いて
私が怒りすぎ不安になりすぎ
と言ってくれた後に
でも、翔も元カノに会いにいかんでも
良いとは思うってあやの意見を言われて

自分が言い過ぎたことを
やっぱり後悔したけど
でも悲しさは増した。

⏰:15/03/17 23:12 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#57 [yu]
あやと電話を終え
メール問い合わせ、、、
翔から連絡はなかった。

自分から飛び出たくせに
メール、電話 なんでも良いから
翔から連絡がほしくて
家についてもずっと携帯を握ったまま

⏰:15/03/20 00:54 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#58 [yu]
その日 翔から連絡が来ることはなかった。

次の日
耐えきれなくなった 私は
自分から メールをした


文を打っては消し
なんて言うべきか何回も消したり
やっぱり送らんほうがいいかな
とか考えていた。

⏰:15/03/20 00:56 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#59 [yu]
本文
→昨日は言いすぎてごめん。
翔が元カノに会ったかどうかは知らんけど
正直、行ってほしくなかった。
元カノからずっと連絡きてたんも
ちゃんと言ってほしかった。


やっとできた文章は
やっぱり可愛いくなくて
嫌味にもとれる内容になってしまった。

⏰:15/03/20 00:59 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#60 [yu]
翔から連絡がかえってきたのは
メールを送った数時間後だった

ドキドキしながらメールをひらく

本文
→俺も言わんくてごめん。
優を苦しませてるんも わかってなかった。
あの後 元カノには会った。
俺 最低やんな 俺 優のこと好きやし
別れるん嫌やけど
距離おこか。。

⏰:15/03/20 01:04 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#61 [yu]
メールの文を見て
固まった。え?距離おく?
なんで?!

心臓が違うドキドキに変わる。

どぉゆうこと、、。

⏰:15/03/20 01:05 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#62 [yu]
送信 本文
→距離おく?別れるん?


受信 本文
→別れるとかじゃないけど


送信 本文
→優 重いんやんな、、?

元カノと何かあったのかわからない
優の気持ちが発した言葉が重かったのかな?
色々考えてたら 翔から返事はなく。
重いって図星やったんかな。

⏰:15/03/20 01:08 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#63 [yu]
友達に言ったら
一回会ってちゃんと話したほうが
良いって言われたけど

その時の私には 会いたいとか
話したいとか なぜか言えなくて

私と翔は 自然消滅 になった。
些細なことがきっかけで、
いや、もっと前から翔はしんどかったんかな、、

⏰:15/03/20 01:10 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#64 [yu]
数週間は失恋状態
ごはんも食べれないくらい
今となっては そんなことくらいで、、
って笑い話にできるけど
あの時の自分は 悲しくて
あの日に戻りたい
翔に連絡したい、としか
思ってなかった。

⏰:15/03/20 01:12 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#65 [yu]
友達には 男でおった傷は男で治せ!
とか言われて
何人かとメールのやりとりをしたけど
続かなかった。

翔と別れて3ヶ月が過ぎようとしてた季節は秋から冬の間

⏰:15/03/20 01:15 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#66 [yu]
友達つながりで出来た他校の友達と
遊んでた夜、
その友達の彼氏が今から
来るからって 待ち合わせのコンビニに向かうと

そこには友達の彼氏ともう一人男の人がいた

「はじめまして」
と彼氏とその友達に軽く挨拶をして
すぐに仲良くなれた。

⏰:15/03/20 01:20 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#67 [yu]
これが 直哉との出会い。

友達の彼氏といた男の人
名前は 直哉
茶髪で背が高くて 綺麗な二重の
目が綺麗な人
初めての印象

かっこよかった。
私の1つ年上で夜間の学校に通っているらしい

⏰:15/03/20 01:26 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#68 [yu]
アドレスを聞かれたから
その場でアドレスを交換

その日から直哉と私は
毎日毎日 暇があればメール
直哉は連絡がマメで
電話もよくしてくれて
メールも 女の子並みに返信がはやかった。

⏰:15/03/20 01:28 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#69 [yu]
すごく優しくて 翔の話も
聞いてくれたり
彼氏でもないのに良くしてくれて
居心地が良くて 年上って
こんな良い感じなのか、、
って思いながら 直哉と連絡を取る日々

⏰:15/03/20 01:30 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#70 [yu]
たまに友達と友達の彼氏と直哉の
4人で遊ぶことも増えて
直哉といると楽しくて
だんだん好きになっていた

翔とは違うタイプ
翔のことを忘れられない
って思っていた自分が
直哉に惹かれ初めてびっくりしたけど
翔以上に直哉には安心感があった。

⏰:15/03/20 01:33 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#71 [yu]
直哉と知りあって数ヶ月
私は高校2年生。

直哉は夜間の学校を中退。
やめた理由はちゃんと教えてくれなかったけど
喧嘩で停学になり それが3回目だったらしく退学処分になったと
友達から聞いた。

⏰:15/03/20 01:36 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#72 [yu]
直哉は学校をやめたけど
元々やっていたバイトを
時間帯を増やして働いていた


夏を迎えようとする暑い7月
直哉から告白されて
友達から恋人同士になった。

⏰:15/03/20 01:38 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#73 [yu]
その時は知らなかった
直哉の本性。

付き合ってからは
手をつないで歩くときは
前から人が来たりしたら
自分の方へ引き寄せてくれたり
デートするときは
私の行きたいところ やりたいことを優先してくれて
お金も絶対に直哉が払ってくれて
こんな優しくて かっこよくて
私を大事にしてくれる 自慢の彼氏

⏰:15/03/20 01:43 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#74 [yu]
でも その優しさはどんどん
違う方向へ行った。

メールを返すのに
5分以上かかったら
何件もメールが送られてきたり

携帯を見られるようになったり

軽い束縛かぁー、ってくらいで
そのときは好きって気持ちも大きくて逆に心配してくれてるって嬉しかったから
何も思わなかった。

⏰:15/03/20 01:47 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#75 [yu]
でも、それは段々エスカレートしていき

遊ぶときはジャージかGパン
スカートとか可愛い服装はダメ

化粧は薄めに

メール返信が遅かったら浮気

男友達の連絡先は消す
出来れば親戚とかも消してって言われた時は
さすがにびっくりして

色んな友達や先輩に
束縛やばくない?って言われて
段々直哉が怖くなった

⏰:15/03/20 01:51 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#76 [yu]
挙げ句の果てには学校に
行かないでほしいと言われて

さすがにそれは無理だよ

って言うと機嫌が悪くなったり
メールや電話では怖かったこともあるけど

会えば一緒にいるときは
普通の直哉。
私も 直哉に心配させないように
嘘つくことが増えた。

⏰:15/03/20 01:54 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


#77 [yu]
最初は可愛いウソだった

11時すぎに 寝るね!
ってメールを送っても
その後にゆっくり友達と電話したり

1日に何十件ものメールをやり取りし
5分以内に返す
だから ほぼ携帯とにらめっこ状態

直哉が嫌いとかじゃなくて
自由な時間もほしくて嘘をついたりしていた

⏰:15/03/20 01:57 📱:iPhone 🆔:☆☆☆


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