初めての刑務所
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#3 [まっすー]
僕たちの移送手続きが終わって、やっと刑務所に出発
施設を出る前に、僕ら3人はしっかりと手錠と腰縄(3人連結)で繋がれることに
こんなことをされている自分に多少惨めを感じたが、まあそれは置いておいて…
久しぶりに拘置所の外へ出ると覆面ワゴンが停まっていたので乗り込む
車内での交談(他の受刑者との雑談や話す事)は一切禁止と前もって注意をされてから、いよいよ刑務所へと出発
ここからだと約4時間くらいかかると言われて、到着はお昼前くらいとの事
出発現在の時間はわからないけど、おそらく午前8時過ぎくらいかも(前日に、遠いから明日は普段受刑者が起床する30分前くらいに起こしにくると言われてた)
確か平日の一般の受刑者の起床時間が午前7時30分くらいだったと思う
なので、僕たちが起こされたのは午前7時くらいということになるのかな(この辺はうろ覚え)
:23/06/14 10:42
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#4 [まっすー]
そして車で約4時間の、無言という苦痛の旅が始まった
護送の職員に
「寝てもいいからね」
って言われたけど、緊張してて眠気など全くなかったので、ずっと窓の外を眺めてた
普通に外を歩いてる人を見て複雑な気持ちになったのを覚えてる
そしてなんやかんやで数時間が過ぎた頃に職員から
「そろそろ着くでな」
との声がかかる
いよいよか…
僕の緊張はMAX
民間の刑務所と聞いたから、もしかしたら刑務官がいないのか、とか
そんなに厳しい所じゃないのか、という期待と不安が入り交じってた
:23/06/14 10:43
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#5 [まっすー]
入口の門に入ったところで、車についてる黒いカーテンが閉められた
閉まる前にチラッと外観が見えたけど、本当に刑務所?という感じの綺麗な建物だった
これは本当に拘置所のようなあの青色制服の職員がいないのでは?と期待がますます高まる
その内、シャッターが開く音が聞こえて車は中へ
このあたりは拘置所へ来たときと同じようだ
車が停車してドアが開けられる
「足元に気をつけて」
そう言われてゆっくり降りたとき
期待は絶望に
目に入ったのは、拘置所でも同じみの
肩に”法務省”の文字が入ったあの青色制服の職員達だった
:23/06/14 10:46
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#6 [まっすー]
「ですよね〜」
と思わず声が出そうになった
僕たち3人は”新入調室”という所に通された
青色制服がうじゃうじゃいてヘコむ
でもその中に意外な人達もいた
”ALSOK”というロゴが入った制服を着た者が数人
ああ、民間だからかと納得
ちょっと変な感じはするけど、新鮮にも映った
ここから拘置所と同じく”領置調”が始まった
あいにく僕は荷物が少なかったので10分〜15分くらいで終わった
でも他の2人の領置調が終わるまでは待っていなくちゃならない
:23/06/14 10:46
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#7 [まっすー]
個室の狭いボックスの中で待っているとドアが開けられて、所内で着るであろう服一式を渡された
「今着てるの脱いでこれに着替えてな」
妙に優しい職員にそう言われて言う通りにする
驚いたのは、所内着は拘置所のような緑のものではなく、薄い黄色に近い色のポロシャツとズボンだった
しかも新品!?
少しテンションが上がる
着てみると、着心地がすごい良いではないか
拘置所の時の緑のやつはゴワゴワしてて嫌だったけど、これは良い!
服の他にシャツとかパンツとか、いわゆる”官物”も支給された
それと名札も
僕の名字が入った、白くて丸いデザインのものだった
着替終わって他の2人の領置調も終わってしばらくボックスの中で待っているとまたドアが開けられて
「出てきて」
と言われたので出る
他の2人も一緒に出ると、テーブルの上に食事が3人分並べられていた
:23/06/14 10:48
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#8 [まっすー]
そういえばもうそんな時間なのね、と
しかも嬉しい事にその日の昼食は僕の大好物であるラーメンだった(何味だったかは覚えてない)
後にわかる事だけど、毎週木曜日の昼食は麺類らしい
それにラーメンの汁が入ってる汁椀を見て思わず心の中でツッコミを入れてしまった
「(汁椀でかっ!)」
汁椀のサイズが異様にでかいのである
底はそれほど深くはないのだけど横の幅が広いというか、どう表現したらいいのかとにかく大きい
緊張で食欲なかったのだけど大好物のラーメンとあっては食べないわけにはいかない
全部、ペロリと汁まで残さず平らげた
:23/06/14 10:49
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#9 [まっすー]
全員食べ終わって少ししてから職員がバカでかい青い箱を抱えてきた
これが部屋で使う”私物ケース”らしい
拘置所では黒いトランクのバッグだったけど、ここのは四角いシンプルな箱
「私物全部ここに入れて」
言われて、支給された官物の日用品やら服やらを詰め込んだ
そしてまたボックスに戻される
初日から大好物のラーメンが食べれて幸せな気持ちで待つ
しばらくして「出てきて」と同じみの台詞
「はい、じゃあ部屋いくからその私物ケース手に持って」
私物ケースの左右には手で持てるように取手がついている
いよいよお世話になる居室に移動か…
ここで緊張が再び
:23/06/14 10:49
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#10 [まっすー]
新入調室を出ると、3人縦に並んでゆっくりと歩いていく
途中で外に出たのでチラリと周りを見てみると、花壇があったり、まるで庭園みたいな景色が広がっていた
その光景を見て、刑務所であることを忘れてしまいそうである
少し歩くと”5”という数字が書かれたドアを開けて再度建物の中へ
(この数字の意味は後でわかる)
そこには拘置所と同じ、居室がズラリと並んでいた
かなり奥まである
職員に促されて僕の居室であろう扉が開かれて
「私物ケース部屋に入れたらまた出てこい」
と少し威圧的(僕の勘違いかも)に言われてキョドりながらも言われた通りに
:23/06/14 10:50
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#11 [まっすー]
「部屋の入り方教えるから覚えろ」
なんかこの職員嫌だなあと思いつつ「ハイ」と応える
拘置所では「入室」と言われたら部屋の方に背を向けてスリッパを脱いで入るだけというシンプルなものだったけど、ここでは少し面倒くさいやり方だった
やり方としてはこうである
(1)部屋の前に来たら自分の名字が書かれているネームプレートの前に立つ(床に線があってその先に足のつま先を合わせる)
(2)職員が「○室、番号!」と声をかけるので自分に与えられた称呼番号を唱える(書き忘れていたけど僕の称呼番号は”319番”となった)
(3)番号を唱えたら今度は「検身!」と声がかかるので両手を上げて口も開けて前と後ろの服装の検身(マスクをしている場合はヒモを親指にかける)
(4)服装を正したら再びネームプレートの前に立つ
(5)ここでやっと「入室」という声がかかるけれど入り方も少し細かい
部屋の前に左足→右足の順で踏み出す
次に右足を後ろに引いてそのまま回れ右をする(重要なのは”カカト”に重心をのせて回ること)
靴の裏全体で回るのではなくカカトだけで回るという非常に面倒くさいものである
回れ右をしたら左足が一歩前に出ている状態なのでそのまま左足を戻す
あとは靴を揃えながら脱いで入室動作完了
:23/06/14 10:51
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#12 [まっすー]
この入室動作を2、3回練習させられてから、やっとこさ自分の居室に入って荷物の整理とかができるようになる
僕の居室は23室だった
ちなみに僕と一緒に来た2人は22室と24室だったので、知人に挟まれて少し心強い
ちなみにここの居室がある棟は「第5寮工場」というらしい
さきほどの”5”と書かれたドアの意味を理解した
荷物整理終わって少ししたらドアが開いて「運動行くか」と声がかかる
入室動作を教えてくれた嫌な職員じゃなくて別の太っちょの職員だった
僕ら3人だけが出されて初めての運動へ
でも運動場へ行く前に廊下で簡単に整列のやり方と行進のやり方の指導が始まった
まずは行進
「足踏みはじめ!」の号令で左足から踏み出してイチで左足、ニで右足が地面につくようにする
「全体とまれ!」の号令で止まった瞬間に一番前の人は左手を腰に当てて後ろを見る
残りの後ろの人はサッと両手を上げて前ならえ
一番前の人は後ろの人の動きが止まったのを確認してから左手を戻すと同時に前に向き直る
これを”自己整頓”という
自己整頓については職員の号令がかからないので、ボケっとしてると注意を受ける
:23/06/14 10:54
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