○最後の四季○
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#201 [ゆり]
あたしはもう驚かないよーだ。
なんでも来いだし。
横で三上くんがパニくってる。
電話ではまだ雑音混じった居酒屋の音が聞こえる。
時間は22時。
しばらくして
聞き慣れた声がした。
:06/09/04 14:43
:V703SH
:CRozBxLc
#202 [ゆり]
「…もしもし…」
隼人だ。
暗い声だなぁ-
しかも小さいし
聞こえないよ。
「ちょっとー
あんた今どこにおるのー!?笑」
「ぇ…あ、地元の…焼鳥屋」
「ああ!あそこか-!
わかった!笑」
ピッ
電話を切った。
:06/09/04 14:48
:V703SH
:CRozBxLc
#203 [ゆり]
「だ、大丈夫??」
電話を切って
携帯を握り締めて
俯いた。
三上くんの声。
やっぱり隼人に似てないな。
隼人の方が
安心する。
なんで涙って
勝手に出てくるんだろ。
:06/09/04 14:51
:V703SH
:CRozBxLc
#204 [ゆり]
「あーッッ悔しい!!笑」
「ゆりチャン泣いてるじゃん…」
「泣いてないッすよ」
「小力〜?
まじ似てないよ」
「三上くんの中居くんは似てたよ(笑」
もう隼人の事には触れないで。
もう何も言わないで。
わかってるから。
:06/09/04 14:55
:V703SH
:CRozBxLc
#205 [かけぽん]
:06/09/04 19:07
:F902i
:tW95xv.Y
#206 [桜]
:06/09/04 21:39
:P902iS
:WZfbG4Hg
#207 [ゆり]
かけぽんチャン☆
いぇいぇッ全然気にしないで下さい(○′3`*○)もっとあんた最低-とか言われると思ったけど読んでくれてる人優しくて(*´`*)
応援ありがと-♪(^-^)ノ
桜サン☆
アンカ-ありがとうございます(*≧m≦*)☆
:06/09/05 01:08
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#208 [ゆり]
「どこにいるって…?」
あたしの様子を伺いながら
真剣な声で三上くんは聞いた。
隼人のいる焼鳥屋を教えた。
あたしと隼人は家が遠いから
車で40分以上かかる。
「遠いから悪い…
やっぱ今日はいいや!」
:06/09/05 01:31
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#209 [ゆり]
「いや俺は全然いいよ!
てか今日帰ったとしてもゆりチャン寝れないっしょ?」
「…そうっすね」
泣いたら鼻水出てきた。
「だろ?笑
だから俺にまかせるだっちゃ♪」
「…ありがとだっちゃ」
鼻をかんで
外を見る。
雨…やまないなぁ。
:06/09/05 01:43
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#210 [ゆり]
窓を叩く雨音。
こんな夜は
切なくて
夜中何度も
泣いたっけ。
寂しいのかも
よく解らなかった。
ただ
自分でも解るくらい
不安定で。
未来がとても
恐かったんだ。
:06/09/05 01:49
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#211 [ゆり]
隼人の事を
考えない様に
これ以上
隼人の為に泣くのも
なんか悔しいし
窓の外を見て
必死に気を紛らわせた。
黙って運転してくれてる三上くんに
あたしは救われていた。
:06/09/05 01:56
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#212 [ゆり]
「雨…台風みたいだねぇ」
「ねッ俺台風大好き♪
台風の日に空飛んだ事あるし!」
外を見ながらぼんやり話すあたしを
励ます様に
明るく返してくれた。
「空かぁ…
あたしも飛びたいな-」
:06/09/05 12:01
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#213 [ゆり]
「夏しか飛べないよ-?
台風って夏に来るじゃん!今がオススメ☆」
夏か…
「あたし達ね、ちょうど2年前の夏に付き合ったんだ」
「そーなんだぁ!
じゃあもう春夏秋冬一緒に居るんだね」
「…うん
ずっと一緒だった。」
:06/09/05 12:06
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#214 [ゆり]
「あたしってさ-
ほんと可愛くないってゆうか、意地っぱりで。
よく2年も付き合ってくれてるなぁって
思ってるんだ。」
「…彼氏からすれば
ゆりチャンだから
付き合ってこれたんだよ。」
ワイパ-が動く。
対向車のライトが眩しくて
また涙が出そうになった。
:06/09/05 12:13
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#215 [ゆり]
あたしが急に黙ったからか
三上くんは続けて話した。
「いいなぁ〜!俺っちもゆりっちと付き合いてぇ〜」
「断る」
「秒殺ー!!」
笑えたから
涙はどっか行った。
:06/09/05 12:18
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#216 [ゆり]
隼人
覚えてる?
付き合い始めた
夏の始まり。
雨が降ってた。
髪を巻いても
湿気で取れちゃうし
水が跳ねて服は濡れるし
傘は邪魔だし
雨は嫌いだったけど
あの日から少しだけ
好きになったんだよ。
:06/09/05 12:26
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#217 [ゆり]
「ゆりチャンは
どの季節が好き?」
もうすぐ焼鳥屋に着く。
赤信号で三上くんが聞いた。
「四季の中で〜?
んー冬かな」
隼人と付き合った思い出の季節は夏なのに…。
「へぇ〜なんで?」
「空気も星も光も
なんか澄んでて綺麗だから」
:06/09/05 12:35
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#218 [ゆり]
「あーわかる!
夜景とかやたら綺麗だしね♪
俺は夏だなぁ〜☆」
「ギャル男は夏好きだよね(笑」
「お-!日焼け最高!」
「彼氏と同じ事ゆってるし」
「まじ?笑
やべ-♪」
何がやべ-のかわからん。
:06/09/05 12:40
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#219 [ゆり]
「あ、この辺か?」
「うん
次の信号を左曲がってすぐ…」
「了解!」
やばい
やばい
めっちゃドキドキしてる。
あーどうしよ。
てかまだ居るかな?
帰ってたりして。
あー息がしにくいよ。
:06/09/05 12:45
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#220 [るみ]
ゆりサン、頑張ってください


:06/09/05 19:42
:N900iS
:EvPr6p2A
#221 [れな
]
ゆりさんの小説
全部見てるよぉ


れなは信用してた彼氏がいたんだけど今日浮気が見つかっちゃって。
ちょうど彼氏が警察に捕まってて連絡もとれないし会って話せても面会のみで話すに話せなくって。
大好きだから付き合ってたいけど、ゆりさんも言ってたとおり、信頼できなかったら付き合っていけないって思う自分もいるんです。どぉしていいかわからなくなっちゃった・・・。
いきなりれなの事ばっかりごめんね


小説見てて、れなと似てるなぁなんて思ってたらつい書いちゃってて

小説楽しみに見てるんで最後まで頑張ってください

:06/09/05 21:11
:SH902iS
:yNoSAre2
#222 [夢]
はじめまして

あたしも今彼氏のこと信頼できてなくて辛い

でも大好きだから離れたくない。この小説読んで共感しました。
:06/09/05 21:51
:F901iC
:4maSVCRQ
#223 [ゆり]
るみサン☆
読んでくれてありがとう♪とても励まされますo(^-^)o最後まで書き上げるのでまた見て下さいね☆
:06/09/05 22:28
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#224 [ゆり]
れなサン☆
それわ辛かったですよね… 彼を好きなだけでいいんだって女の子もいれば、好きなだけじゃダメって女の子もいると思う。結局は自分次第。
せめて彼の口から真相が聞けるといいね(*´`*)心配だ…×
でも感想ありがとう♪ほんと嬉しいです☆
:06/09/05 22:33
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#225 [ゆり]
夢サン☆
はじめましてp(^^)q書き込みありがとうございます☆今回は信頼についてを中心に書いてるつもりなので共感してくれたりって、嬉しい(;ω;)
よかったらまた読んで下さい☆
:06/09/05 22:37
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#226 [ゆり]
焼鳥屋の駐車場に着いた。
心臓が口から出そうって感じを
体感してた。
「着いたよ〜
ゆりチャン…大丈夫?」
あぁ
大丈夫じゃない。
どうしよう。
とりあえず電話してみる?
:06/09/05 22:39
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#227 [ゆり]
「居るかわかんないから…
電話してみますね!」
「あ、はい!」
なぜか敬語。
「ふぅー…」
大きく深呼吸。
よっしゃ。
当たって砕けませんように!!
ピッ
…プルルルル…プルル…
:06/09/05 22:42
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#228 [ゆり]
隼人〜
出て。
いつもみたいに
「もしもしゆりチャン??♪」って
音譜付きで出てよ。
プルッ…
「はいはーい♪どちらさまあ?」
またかい。
:06/09/05 22:45
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#229 [ゆり]
当たって見事に砕けました。
「…あー若菜チャン?
隼人いる??」
「隼人っちわトイレに行ってるよお!」
うんこ中か。
失敗した。
タイミング悪かったな。
:06/09/05 22:48
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#230 [ゆり]
「今って焼鳥屋にいるよね〜?」
「焼鳥屋ー??うん!串あるよ串が!いっぱい!!」
「ありがと♪」
ピッ
「まだ居た…」
携帯を閉じて
そう言うあたしに
三上くんは
「修羅場かぁ!!」と
楽しそう。
:06/09/05 22:51
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#231 [ゆり]
相変わらず
雨は止みそうにない。
「行く…?」
そう言いながら三上くんはエンジンを切った。
「うん…
でもちょっと待って」
呼吸が整わないよ。
笑えそうで
笑えない。
:06/09/05 22:54
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#232 [ゆり]
あたしは
昔っから
中途半端なんだ。
強がるけど
強くなんかないし
そもそも強さが何かも
わかんないし
だけどすぐに
近くのものに寄り掛かる程
弱い訳でもない。
:06/09/05 22:55
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#233 [ゆり]
そんな中途半端な自分を
全部捨てられたら
こんな風に隼人を追い詰めて
傷付けたり
しなかったよね。
きっと
もっと上手に
愛せたよね。
:06/09/05 22:57
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#234 [ゆり]
もっと上手に
愛したい。
やっぱりあたしは
隼人が好きだから。
それだけだから。
「よし行く!」
:06/09/05 23:01
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#235 [ゆり]
ドアを開けて
外に出た。
三上くんも焦って車を降りた。
「ゆりちゃん濡れるよ!」
「いい!」
腕で雨をカバ-してくれた。
走って
焼鳥屋の入口を開けた。
:06/09/05 23:04
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#236 [ゆり]
「らっしゃいませ-!」
「お二人様でよかったですか-?」
ニコニコ店員さんが話し掛けてくる。
すいません。
今のあたしはニコニコ返しが出来ません。
あたしは店員さんに軽く頭を下げて
三上くんを置いて店内に入った。
:06/09/05 23:07
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#237 [ゆり]
「ちょ!
すいません、ツレ来てるんで!」
後ろから三上くんのそんな声が聞こえた。
広い店内。
区切られた席を捜しながら
あたしはあいつに
何を言うつもりなんだろうって
考えてた。
なんも思い付かない。
でも。
でも。
:06/09/05 23:10
:V703SH
:ZkqtQ5ZY
#238 [るみ]
ゆりサン、お返事ありがとうございます


るみも強がりで本当恋愛下手で

だからゆりサンの気持ちにすごく共感出来ます

今の彼氏とは二年くらいなんですけど、付き合い始めに一度裏切られて

彼氏はそこから信頼取り戻すためにすごく頑張ってくれて、本当に愛されてるって実感できるんだけど、やっぱり恐くなったり

許したいのに許せない。そんな自分が辛いです

なんか自分の事ばっかりになったけど


最後まで頑張ってくださいね


応援しています

:06/09/05 23:41
:N900iS
:EvPr6p2A
#239 [ゆり]
るみチャン☆
あたしなんぞに自分の事話してくれてありがとうo(^-^)o気持ちめっちゃくちゃ解ります。尽くしてくれる彼を、心から信じるのが怖いなんてね。そんな自分が小さくて弱くて嫌になったりするよね(*´`*)
だけどるみチャンわ辛い事越えてきたんだもん!充分頑張ってる☆
お互い今を大切にしようね♪共感してくれてありがとォ(;ω;)
:06/09/06 00:50
:V703SH
:z39aFvJs
#240 [ゆり]
「…ぁッ」
小さく声が出た。
細い通路から
隼人が出てきた。
トイレから出てきたみたい。
このお店は
個室っぽく区切られてて壁が多いし
薄暗いから
隼人はあたしに気付いてなかった。
:06/09/06 00:54
:V703SH
:z39aFvJs
#241 [ゆり]
後ろから来た三上くんに
マジな顔して言った。
「こっから絶対しゃべんないで。」
「あ、はい」
三上くんは笑ってたけど
あたしはほんと
笑えない。
隼人が行く方へ
ゆっくりついて行く。
:06/09/06 00:58
:V703SH
:z39aFvJs
#242 [ゆり]
絶対うちら怪しい。
漫画みたいに
壁から二つ顔出して
隼人が入った場所を確認した。
「今の彼氏ー?」
「そうだよ。
てかしゃべんないでよッ」
壁の角で
コソコソ小声で話す。
心臓がハンパなく鳴ってる。
やばい。
:06/09/06 01:03
:V703SH
:z39aFvJs
#243 [ゆり]
「でかい声出さないからいいじゃん!
てか彼氏かっけーね!」
「うん」
あぁ息が荒くなる。
あたし変態っぽいじゃん。
「美男美女カッポ-じゃん☆
元カノとかどんなん〜」
「うん」
はぁー
落ち着こう。
羊を数えよう。
:06/09/06 01:07
:V703SH
:z39aFvJs
#244 [ゆり]
羊が一匹
羊が二匹
羊が…
目をつむって
唱えてた。
でも効果はなし。
心臓が破裂しそうなあたしを抜かして
三上くんが隼人達の個室の方へ行ってしまった。
それを止める余裕も
あたしにはなかった。
:06/09/06 01:10
:V703SH
:z39aFvJs
#245 [ゆり]
あぁもう
帰りたい。
あたし何やってんだろ…
携帯を見た。
隼人からメールが来てた。
三上くんの車に乗ってた頃に届いたやつだ。
画面に映ったのは
ごめん…
の一言。
:06/09/06 01:14
:V703SH
:z39aFvJs
#246 [ゆり]
着信も来てたから
メールに気付かなかった。
どんだけ余裕ないんだよ自分って思った。
「ごめんか…」
その3文字に
胸がたまらなく痛くなった。
:06/09/06 01:17
:V703SH
:z39aFvJs
#247 [ゆり]
携帯をバックにしまうと
三上くんが戻ってきた。
隼人の元カノの顔を覗いてきたらしい。
「ゆりチャンの圧勝だったよ〜」
「いえーい」
いえーいじゃないだろあたし。
どうすればいいの…
落ち着かないし
行くしかない…
:06/09/06 01:21
:V703SH
:z39aFvJs
#248 [ゆり]
「はぁ…」
一歩ずつ
足音立てない様に
ゆっくり進んだ。
「ゆりチャン怪しいよ!笑」
後ろから小さい声で
三上くんが言う。
「だって怖いッ」
この時の緊張感は
今も体が覚えてる。
:06/09/06 01:24
:V703SH
:z39aFvJs
#249 [れな
]
お返事ありがとう

なんだかんだで離れられなくて、結局は許しちゃうんかなって思うんだぁ。
そんな自分がれなは嫌い。裏切られても彼に依存し続けちゃう自分が嫌い。
永遠てきっとないけどでもあるって信じてて、辛い経験してやっぱりそんなのあるはずないんだなって思った考え方を変えてくれた彼に裏切られて、人に希望なんか持つもんじゃないって思う。考え方が汚いよね。
とりあえず出てきたら話してみます

ゆりさんやこの小説を見に来る人達には幸せになってほしいな


更新したら
ちゃんと見るねッ


:06/09/06 05:30
:SH902iS
:17SMYRZ6
#250 [ゆり]
れなチャン☆
あたしのコメントかってくらい自分に被りまくりデス(*´ω`*)本当にそうだよね。あたしもそんな自分が嫌って多々思うし…
彼氏サンが出てきたらちゃんと話してもらえるといいな(´Д`)
応援してくれてど-もありがとう!!
:06/09/06 11:49
:V703SH
:z39aFvJs
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