オレンジ色の空
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#5 [まなみ]
川は冷たくは無かった。

母の行為に意味が分からなかった。

そこまで深くない川に私は必死に岸にあがり急いで母を追い掛けた。

結局家までの道のりをびしょ濡れになりながら走ったが母には追いつけず、家に着くと勿論入れてはもらえず庭の隅っこでその夜を明かした。

風邪をひいたのも言うまでも無かった。

⏰:06/09/20 02:21 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#6 [たま]
まなみサン
読んでます。頑張ってネ

⏰:06/09/20 02:23 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#7 [まなみ]
私は体に滴り落ちる冷たい水で目が覚めた。

この日は天気にも冷たい仕打ちを浴びせさせられた。

一輪の小さな花が私に優しく微笑みかけていた。

⏰:06/09/20 02:30 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#8 [まなみ]
たまさんありがとう。


少し時間が経つと酒に溺れた父が朝刊を取りに来た。

私は気づいてもらおうとわざと物音をたてた。

すると父親は凄い見幕で私に怒鳴りつけ新聞で叩きつけてきた。

父のサンダルで私に優しく微笑み掛けてきた花が潰されない様に必死に守った。
何で!?私はこんな痛くて辛い目に遭わなきゃいけないんだろ。。
髪を引っ張られ家に入った時は7時前だった。

家にいるのが嫌な私は早く通園バスが来てもらいたかった。。

⏰:06/09/20 02:37 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#9 [まなみ]
家の中に入った時には母の姿はなかった。

父の様子が明らかにいつもよりおかしかった。眉間にシワを寄せて新聞紙をバシバシ叩きつけながら煙草を吸っている‥

こーゆう時の父は危険だ。

⏰:06/09/20 02:51 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#10 [まなみ]
私の隠れ家である物置に逃げようとした時、父が
「おい!」と私に言い掛けいきなり煙草の灰を私の頭に掛け、「灰皿持って来い!!」
と言われ席を立とうとした瞬間だった。。
左手を引っ張られ手の甲に根性焼きをさせられたのだ。。

ひたすら泣いた。。
そぅ…生きようとする産声よりもはるかに。。

私は泣きながら物置に逃げた。。

私は決して名前で呼ばれる事無く、お前だった。
物置の中は…

⏰:06/09/20 03:00 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#11 [まなみ]
2畳分のタタミの広さでこじんまりとした雰囲気

それ程汚れている物置じゃない。
中にはオレンジ色のカーテンが、かかっていて一風シャレタステンデスもある。


そこは、大切な私の居場所でした。
大切なオアシスでした。


そこが悲劇に変わるとも知らずに…。

⏰:06/09/20 03:18 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#12 [まなみ]
母は私が物心付いていた時既に家にはほとんどいなく毎日見知らぬ複数の男性と交際してました。
又父はいつも酒を飲みバクチ好きで競馬、競輪、パチスロ、麻雀などをしていました。

見た目は母は年甲斐も無く若作りをし、父はいつも酔っぱらっていました。

そんな中通園バスが家の前に来ると私は昨日のまんまで保母さんの前に立つと保母さんはすぐに異常な様子に気づき
「どうしたの!!??」

私は終始無言で気づくと手の甲はずっとズキズキとし血走っていたので、堪えながらバンソコウで隠しました。。

保母さんが「とりあえず幼稚園行こうか」
とこぼれんばかりの笑顔で優しくしてくれました。

⏰:06/09/20 03:56 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#13 [まなみ]
私はまだ4歳だった。
そぅ・・・まだ4歳。


普通の幸せな家庭の人はお母さんをどのように感じていましたか?
ダダをコネたり‥

オモチャを買ってもらったり

砂場でお城を作ったり‥
買い物に行ったり

お出かけしたり


いつも《お母さん》の存在を感じていたの‥?
そんな極々普通の幸せな家庭‥?
記憶も残らないような‥?
記憶も残らない‥


私だけですか?

⏰:06/09/20 19:20 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#14 [まなみ]
私は結局根性焼きをされた手の痛みを隠しながらその日を職員室で過ごした。


周りの子達はあいにく雨で教室で先生の絵本を聞いていた時間。。
11時位だった。

お昼休みになり保母さんが私に色々な事を問いかけてきた。


「ご飯食べた?」
「何で髪乱れてるの?」

その他沢山の事を問いかけられたが私はうずくまり返答する事が出来なかった。。


そして職員室で過ごしたその日、閉園のじかんになろうとしていた。。。

⏰:06/09/20 19:29 📱:D902i 🆔:☆☆☆


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