オレンジ色の空
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#11 [まなみ]
2畳分のタタミの広さでこじんまりとした雰囲気

それ程汚れている物置じゃない。
中にはオレンジ色のカーテンが、かかっていて一風シャレタステンデスもある。


そこは、大切な私の居場所でした。
大切なオアシスでした。


そこが悲劇に変わるとも知らずに…。

⏰:06/09/20 03:18 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#12 [まなみ]
母は私が物心付いていた時既に家にはほとんどいなく毎日見知らぬ複数の男性と交際してました。
又父はいつも酒を飲みバクチ好きで競馬、競輪、パチスロ、麻雀などをしていました。

見た目は母は年甲斐も無く若作りをし、父はいつも酔っぱらっていました。

そんな中通園バスが家の前に来ると私は昨日のまんまで保母さんの前に立つと保母さんはすぐに異常な様子に気づき
「どうしたの!!??」

私は終始無言で気づくと手の甲はずっとズキズキとし血走っていたので、堪えながらバンソコウで隠しました。。

保母さんが「とりあえず幼稚園行こうか」
とこぼれんばかりの笑顔で優しくしてくれました。

⏰:06/09/20 03:56 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#13 [まなみ]
私はまだ4歳だった。
そぅ・・・まだ4歳。


普通の幸せな家庭の人はお母さんをどのように感じていましたか?
ダダをコネたり‥

オモチャを買ってもらったり

砂場でお城を作ったり‥
買い物に行ったり

お出かけしたり


いつも《お母さん》の存在を感じていたの‥?
そんな極々普通の幸せな家庭‥?
記憶も残らないような‥?
記憶も残らない‥


私だけですか?

⏰:06/09/20 19:20 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#14 [まなみ]
私は結局根性焼きをされた手の痛みを隠しながらその日を職員室で過ごした。


周りの子達はあいにく雨で教室で先生の絵本を聞いていた時間。。
11時位だった。

お昼休みになり保母さんが私に色々な事を問いかけてきた。


「ご飯食べた?」
「何で髪乱れてるの?」

その他沢山の事を問いかけられたが私はうずくまり返答する事が出来なかった。。


そして職員室で過ごしたその日、閉園のじかんになろうとしていた。。。

⏰:06/09/20 19:29 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#15 [まなみ]
そして母親は来なかった

保母さんがずっと近くにいてくれた。
保母さんはずっと私の頭をナデナデしてくれて時々

「・・・まなちゃん」

って何度も小さい声で呼んでくれた。

⏰:06/09/20 19:40 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#16 [まなみ]
時計の針が8時半にもなった頃。

母父共に連絡がつかず保母さんの家に泊まらせてもらう事になった。


手と手をつないで沢山楽しい話をして夜道を歩いたのを覚えているよ。


唐揚げ、ポテトサラダ、真っ白なご飯、中華スープ。

凄い幸せで今でも忘れないよ。

初めて愛を感じたよ。

凄い安心して一気に緊張がほどけてすぐ寝ちゃったね。。

⏰:06/09/20 19:46 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#17 [まなみ]
その日夢を見た


夢の中には
  母がでてきて


私は笑っていて



 「まなみ」
と母は呼んでくれた

⏰:06/09/20 19:51 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#18 [まなみ]
嬉しくて。。

気持ちが複雑だった。。


ねっ。。。愛が欲しがった。

4歳の私には辛く切ない現状。

⏰:06/09/20 19:53 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#19 [まなみ]
でもね、
これが最後の幸せと感じられる日になるなんて知らなかったんだ。


私の大好きな先生

いつもいつも頭ナデナデしてくれてありがとー!
凄く先生の手大好きだった。暖かくて柔らかい手ずっと忘れないよ‥
先生ありがとう、

⏰:06/09/20 20:00 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#20 [まなみ]
そぅ。。私は小学校に入学する事になった。。


すでに私の腕から手に掛けてはこの2年間で根性焼きでうめつくされていた。。。

近所の人や歩いてる人などは見て見ぬふりをしていた。


又爪が伸びきってしまい、左手の中指、人差し指、薬指の爪を剥がされてしまいとてつもない痛さだった。。


保母さんの事は決して忘れなかった。

小学校には幼稚園の顔見知りの子がいたがほとんど知らなく、私服になった環境では皆が私のことを白い目で見ていた・・

先生は私の外見の異常さにすぐ親を呼び出した。

そぅ両親は入学式には勿論来なかった…

⏰:06/09/20 20:11 📱:D902i 🆔:☆☆☆


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