それでも君が
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#21 []
『あんね〜友梨振られた☆』

笑って言った。

『理由は毎日会えないからやって!!まぢ自己中!!調子のんなって感じやし!!』

「なんやそれ・・・」

話すスピードがます。

『電話帳に女いっぱい入ってたんよ!!しかもメールも友梨と平行しながら毎日他の女ともしてた!!』

「・・・」

⏰:06/12/29 10:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#22 []
『しかもメールみたんよ。彼女欲しいなって言ってたんよ!!他の女に!!!!!じゃあ友梨はなんやったん?ねぇ!!!??どう理解したらいい??何信じたらよかった???』


答えは見えてた

友梨が卒業したって
文博はやり直す気なんてない


現実から逃げようとする自分に
言い聞かせてきた。

だけど心は
ついてきてくれない・・・

⏰:06/12/29 10:23 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#23 []
溢れる涙は
枕を濡らした。

「今から行くよ・・・」

何も言わず
話を聞いた後
裕クンは寂しい声でそう言って
電話を切った。


友梨はパジャマのまま
上着を羽織り
ハンカチを握りしめて
家を出た。

秋の夜は
少し肌寒かった。

⏰:06/12/29 10:27 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#24 []
いつもの場所に
見慣れた車。

裕クンはもう来てた。


『ごめん・・明日仕事やよね?』

「かんけーねぇ。」

こんなはずじゃなかった

笑って昔話に出来るはずだった。

なのに・・・

⏰:06/12/29 10:32 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#25 []
裕クンは黙って震える友梨を抱き寄せてくれた。

「こんなになるまで無理すんなって・・・ばかじゃねぇの・・・」

久々に感じた
人の温もりに涙がでた。

『ごめん・・・』

泣いててそれ以上話せなかった。


「泣くな・・・??」

⏰:06/12/29 10:37 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#26 []
黙ってうなずいた。


寂しいとき
辛いとき

一人じゃ怖くて眠れない日

裕クンはきまって
傍にいてくれた。

当たり前だと思ってた
裕クンの存在は

あなたを傷つけてました・・・

⏰:06/12/29 10:42 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#27 []
「まだ好きなのか?」

『わからん』

「そか・・・」

『悔しい・・・』

悔しい・・・
悔しいよ。

文博じゃない。
自分が。

学習能力ないから。
何度男に騙されたら
信じられなくなるんだろ・・・

⏰:06/12/29 10:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#28 []
車の中は
静かな洋楽が流れた。

裕クンは
友梨のお兄ちゃん的存在で

裕クンにとっても友梨は
妹のような存在でしかない。

だから
お互い体を求めたりはしない。

⏰:06/12/29 10:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#29 []
しばらく沈黙が続く。


洋楽だから
何喋ってんのかわかんないけど
切ない歌詞なんだろうなって思った。

なんとなくだけど。



「ドライブいくか??」

『ありがと・・・』

⏰:06/12/29 10:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#30 []
裕クンの優しさに
甘えてた。

「元気出せよ!!」

そういってmihimaruGTの
気分上々にCDを切り替え
隣で鼻歌を歌い出す

忘れよう

そう強く思った。

⏰:06/12/29 11:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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