2006,夏恋
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#54 [主]
りなさん

ありがとうございますそういってくださると嬉しいデスッ+゚

りなさんの小説も見に行ってみます
お互い頑張りましょう

⏰:07/01/07 17:41 📱:N701i 🆔:s.uGeus6


#55 [主]
「おい、何やってんだっ」


「…っ。すみませんッ」


あたしは放課後の教室にただ1人。加奈を待っていた

窓越しに聞える野球部の声が耳に入ったり出たりして寝ようと思っても
なかなか眠りにつけない。

蒸し暑い中、野球部の人たちは汗を流しながら頑張ってるというのに…

あたしは扇風機を自分の方だけに風がくるように設定をして
そのうえ下敷きで顔を仰いでいた。

⏰:07/01/07 17:48 📱:N701i 🆔:s.uGeus6


#56 [主]
夕日で教室が真っ赤に染まったとき、廊下からバタバタと足音がした。

顔を仰ぐ手をとめ、あたしは足音のする方を向く。


その足音は教室の前まで来て止まった

「かなー?」

あたしは加奈だと思いドアを開けると
目の前にいたのは…

坊主頭に少し汚れたユニホーム…赤く染まり顔をよく見えなかったが、すぐに中村くんだとわかった。

⏰:07/01/07 17:56 📱:N701i 🆔:s.uGeus6


#57 [主]
「な、ナカムラクン??」

中村くんだとわかっても、あたしは動揺を隠しきれなかった。

夕方の涼しい風が、吹奏楽部のキレイな演奏と一緒に窓の隙間からはいってくる。

「あ、白石。おまえ何してんの…?」

中村くんは帽子をとり、袖で頭や額を拭く。
そして、あたしに帽子を渡した。

「……えっ」

「ちょっとあずかってて。」

中村くんは自分の机の上からプリントをとり、廊下へ消えていった。

あたしはわけもわからず、中村くんの使い古した帽子を両手に持ち
その場に立ち尽くした。

jpg 16KB
⏰:07/01/07 18:12 📱:N701i 🆔:s.uGeus6


#58 [主]
少し遅れて加奈が走って戻ってきた。

「ごめーん、まった?……ハァ、ハァ‥」

あたしは加奈の声と、ドアが思いっきり開いた振動で我にかえった。

「…誰の帽子?」


あたしはついさっき起きたことを加奈に全部話した。

そして、あたしは帽子を預けられたという任務があるため加奈だけ先に帰ることになったのだ。

「加奈もいてよっ」

あたしは最後の最後まで駄々をこねたが、加奈は

「がんばれっ」
といい、行ってしまった。

あたしは夕闇に変わる教室で、中村くんの帽子をかぶったりして時間をつぶした。

⏰:07/01/07 18:29 📱:N701i 🆔:s.uGeus6


#59 [主]
時計を見ると、もう8時を過ぎていた。

野球部が練習しているグランドには誰もいなく学校内にもあたしだけ?    って感じの雰囲気が流れている。

窓から時折入ってくる涼しい風だけが、あたしが今いる現実を表しているのだった。

あたしは、中村くん待ちを諦めカバンを持ち、帽子を探す。
眩しいくらいの蛍光灯の下いても見つからない。


「帽子どこ〜?」

帽子を探しているあたしがガラスに反射してうつった。

帽子は、あたしの頭の上だった。

⏰:07/01/07 18:39 📱:N701i 🆔:s.uGeus6


#60 [我輩は匿名である]
おもしろい

⏰:07/01/07 20:07 📱:D902i 🆔:a/R9kUik


#61 [主]
匿名さん

ありがとう
ございます

⏰:07/01/08 10:04 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


#62 [咲夜]
頑張ってくださぃ

⏰:07/01/08 10:40 📱:N700i 🆔:iZGZmf8o


#63 [主]
咲夜さん

ありがとう
ございます

こんな小説読んでくれて嬉しいです

⏰:07/01/08 10:46 📱:N701i 🆔:lomz9ptw


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