2006,夏恋
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#9 [主]
あたしが返事をする前に、加奈はいなくなっていた。
「か、加奈っ?」
辺りを見回すと加奈は1人の男の子と何か話している。
坊主だから多分野球部だろう‥
でも、加奈に野球部の知り合いなんていたっけ…?
:07/01/06 05:42
:N701i
:5V/qUeWw
#10 [主]
そんなことを考えてるうちに、あたしはコロッケパンを買っていた。
コロッケパンを片手に持ち、階段をのぼる。
そんなあたしを見て加奈が慌てて戻ってきた。
「ちょっと、待ってよー」
おっとりしている加奈は足も遅い。あたしは立ち止まっている暑さにたえきれず階段を登りはじめる。
6月とはいえない暑さだ。
:07/01/06 05:46
:N701i
:5V/qUeWw
#11 [主]
誰か読んでますか?

よかったら感想ください

:07/01/06 18:17
:N701i
:5V/qUeWw
#12 [主]
加奈はあたしの右腕をつかみひっぱった。
そして、少し落ち着いたとき
「‥南って、好きな人いる?」
こんな突拍子もないことを聞いてきた。
加奈とあたしは"恋バナ"なんてしたこともなかったから…。
なんだか自分のとこだけが、世界が止まってしまったかのように感じた。
:07/01/06 18:50
:N701i
:5V/qUeWw
#13 [主]
そんな中でもうるさい蝉の声と、照らす太陽の熱は変わらず汗がポタポタと流れる。
「……なんで?」
その沈黙を最初にやぶったのはあたしだった。
「いや、南のこと‥」
加奈はそこまで言って、口を閉ざしてしまった。
あたしはなにがなんだか理解できずに
暑さと目の前にある
コロッケパンを食べれない我慢が限界にきたので
加奈の腕をひっぱり階段をのぼった。
:07/01/06 18:57
:N701i
:5V/qUeWw
#14 [主]
3階についたときには、もうブラウスは汗で湿っていた。
教室の前にある踊り場であたしと加奈はご飯を食べる。
ときどき入ってくる風が汗を乾かし、気持ちがいい。
「加奈、さっきの続き。」
あたしはコロッケパンを口にほおばり、加奈に視線をむける。
:07/01/06 19:00
:N701i
:5V/qUeWw
#15 [直]
もしも…っていう小説の主です。見てます!頑張ってください!
主さんの表現力頂きたいです…。
:07/01/06 23:39
:SA702i
:QU5s7lbs
#16 [主]
直さん

ありがとうございます


あたしもまだA未熟ですが、お互い頑張りましょう


+゚
表現マネしても全然いいですよ


逆につかってくれて嬉しいって感じます

:07/01/07 00:16
:N701i
:s.uGeus6
#17 [主]
「………うん。」
加奈はお弁当を包んでいるバンダナを開く手を止め、顔をあげた。
「あのね、加奈とさっき話してた坊主の子わかる?」
あたしは家から持ってきた烏龍茶を半分まで一気に飲み、加奈に視点を合わす。
そして、「なんとなく」とおぼろげな返事をした。
:07/01/07 00:38
:N701i
:s.uGeus6
#18 [主]
カーテン越しに入ってきた風もやみ、また太陽の熱気があたしを悩ます。
クラスの男子はお弁当を食べおわったのか、騒ぐ声が耳鳴りのように聞える。
「あの子、南のことが好きみたいなの。」
「…………。」
一瞬、息が止まった。
蝉の声もやみ、男子たちの声も耳に入ってこないくらいにあたしの心臓は
ドクドクドク…と音をたて、鳴っていた。
:07/01/07 00:45
:N701i
:s.uGeus6
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