もう二度と・・・

一見怖そうな人で泣くような人ではないのに、タツヒコさんは、目にいっぱい涙を溜めてた・・・。

今までの恨みをぶつけるつもりだったのに・・・。

あんな顔されたら言えなくなってた。

「親が離婚した時や父親が他にいる事が分かった時は、ほんとに辛かった。母に殴られてた時期も。でも家を出てどうしようもない事してきた。けどそんな私をお父さん達は受け入れてくれた。血の繋がりのない私を、真剣に思ってくれた。だからあなたの事を急に父親だとは思えません」

ありのままを話したんだ。

頑張って下さい(≧∀)ｂ"
応援してます☆

ビームさんありがとう！
また更新します。

「そりゃそうだよね。俺もそれは分かってた。けどただ会いたかった事だけ分かってもらいたい」

すると母は私に聞いた。

「林奈はまた会いたいと思う？」

「分からない。もう会いたいと思わないかもしれない。けど、こうやって会えたのも縁なんだとは思う」

私はノブヒロの話をした。

まさかノブヒロの叔父さんだった事なんて、一瞬も考えもしなかった・・・。

それはタツヒコさんも母も同じだった。

“運命”だったのかもしれない・・・。

ノブヒロは生前、タツヒコさんに話していたそうだ。

「これも運命なんだよ。一度は会わなきゃダメだよ」

亡くなる前日、電話をしてきたそうなんだ。

ノブヒロの思い。
父親の思い。
そして母の思い。

私はこれからきちんと受け止めていきたいと思った。

主は凄い素直で羨ましい

私も父親一回はあいたいなぁ

我が輩さん、コメントありがとう！人はみんな元々素直なんだと思うよ。ちょっと考え変えるだけで、素直になれると思う。

私はタツヒコさんを、「お父さん」とは最後まで呼べなかった。

けどタツヒコさんはそれを承知してたんだと思う。

けど、複雑な気持ちの中から生まれた新しい思い・・・。

“きちんと生きなければいけない”