もう二度と・・・
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#251 [林奈]
その次の日からジュンの束縛はエスカレートしていった。
用がなくても、1日に電話は二回すること。
ジュンからの着信はワンコールで出ること。
出掛ける時は必ずメールか電話をすること。
友達と出掛ける時は、女友達か確認するために、ジュンに電話すること。
まだあったと思うけど忘れた。
:07/05/05 17:46 :W43CA :☆☆☆
#252 [我輩は匿名である]
私わ束縛好きなんですょxxだからそれくらいの束縛されたいです。
:07/05/05 17:48 :W41SA :☆☆☆
#253 [林奈]
ジュンのスケジュールは前もって知らされていて、ジュンが電話に出れる時間しか、出かけたらいけなくなり、しまいには夜は外出禁止になった。
うちもバカだったから全部言うことを聞いてしまってた。
:07/05/05 17:49 :W43CA :☆☆☆
#254 [林奈]
我輩さんは好きなんだm中にはそういう人いっぱいいるよねでも、これ結構しんどかったよm
:07/05/05 17:51 :W43CA :☆☆☆
#255 [ゆん]
匿名になってたL確かにしんどそう電話かけてくるのわうらやましいですIP
:07/05/05 17:53 :W41SA :☆☆☆
#256 [林奈]
ゆんさんへ
電話だけならまだ許せるかもしれないけどね・・mでもうちは耐えられなかったなm
:07/05/05 17:56 :W43CA :☆☆☆
#257 [林奈]
トモミとヒロコはそんなうちを見て心配してた。
単純にジュンが好きだったから。
けど、好きだけじゃ済まされないことが起きた。
トモミもヒロコも巻き込んでしまった出来事・・・。
:07/05/05 17:58 :W43CA :☆☆☆
#258 [林奈]
忘れもしない出来事は土曜日の夜に起きた。
その日の夕方、昼勤を終えたジュンから電話があり、いつものようにワンコールで出た。
「おつかれ」
「うん」
元気がない様子だった。
:07/05/05 18:01 :W43CA :☆☆☆
#259 [ゆん]
私、束縛っていうものされた事ないから林チャンがうらやましいなっxて思ったけど、辛そうですねソ書くの見守ってます!!
:07/05/05 18:01 :W41SA :☆☆☆
#260 [林奈]
「どうしたの?」
「今日、職場の先輩達に飲みに誘われて、彼女と彼女の友達も連れてきてって言われたんだ」
「そうなんだ。で、どうするの?」
「職場の人達だし、断れなくていいよって言っちゃった」
「え?まじでか」
「ごめんな」
:07/05/05 18:03 :W43CA :☆☆☆
#261 [林奈]
ゆんさんへ
ありがとうイ頑張って書くねメ最後まで読んでください
:07/05/05 18:05 :W43CA :☆☆☆
#262 [林奈]
「いいよ。聞いてみるから」
ジュンと電話を切ったあと、ヒロコとトモミに聞いた。
二人はジュンの顔を立てるために、承諾してくれて、うちら三人はジュンの地元まで行った。
:07/05/05 18:06 :W43CA :☆☆☆
#263 [林奈]
駅でジュンは待っててくれてて、会うなりうちらに必死に謝ってた。
そして居酒屋に入り、ジュンの先輩達はもう飲んでた。
一人一人紹介して、まるでキャバクラのように先輩達の間に入り、それぞれ話をしながらお酒を飲んでいた。
:07/05/05 18:09 :W43CA :☆☆☆
#264 [林奈]
それをジュンは嫌みたいで顔に出てた。お酒もすすんで、みんないい感じになったら、一人の先輩がうちの手を握り、手相を見ると言い出した。
うちはヒヤヒヤしてた。
ボディタッチが激しくなり、ジュンの顔が強張る。
:07/05/05 18:12 :W43CA :☆☆☆
#265 [林奈]
さり気なく振り払っても、肩や腕、しまいにはお尻まで。
我慢して我慢して、やっと解放された時は、日付が変わる少し前だった。
おごってくれたから先輩達には一応お礼だけ言って、うちら三人はジュンの車に乗り込んだ。
:07/05/05 18:14 :W43CA :☆☆☆
#266 [林奈]
ジュンの機嫌が悪いのは明らかにわかるから、うちは何とかよくしようと色々話を振った。
けど無駄だった。
急に車を路肩に止めて、静かだったジュンが口を開いた。
:07/05/05 18:16 :W43CA :☆☆☆
#267 [林奈]
「お前、何ヘラヘラしてんだよ!そんなに嬉しかったか?」
「嬉しいわけないやん」
「ならきちんと断ればよかっただろ」
「誰のために行ったと思ってんの?ジュンの顔を立てるためなんだよ」
「そんなの関係ない。お前は淫乱だな!ほんとは嬉しかったんだろ」
:07/05/05 18:19 :W43CA :☆☆☆
#268 [あやめ]
頑張ってね
:07/05/05 18:22 :SH702iS :☆☆☆
#269 [林奈]
頭に来た。
「はぁ?淫乱で結構。どうせうちは淫乱女だわ!あんたみたいなねぇ、ストーカー男こっちから別れたるわ」
「ストーカーってなんだよ」
「あんたの元カノから聞いたわ!あんたがストーカー行為してたから、うちに忠告してきたんだよ」
「どういうことだ」
我に返った時はもう遅かった。
:07/05/05 18:22 :W43CA :☆☆☆
#270 [林奈]
あやめさん、ありがとうイ
:07/05/05 18:23 :W43CA :☆☆☆
#271 [林奈]
“しまった!でも後戻りはできない”
そう思いうちは全部をぶちまけた。
「あんたの束縛はもうこりごりだわ!別れてよ」
「嫌!俺は別れないからな」
「それがストーカーっつうんだよ!」
その瞬間、ジュンはうちの首を絞めてきた。
:07/05/05 18:26 :W43CA :☆☆☆
#272 [林奈]
男の力に逆らえない。“苦しい”そう思った時、トモミとヒロコがジュンの手を離した。
「やめろよ!おめぇ林奈殺す気か」
「お前らに関係ない」
その瞬間、トモミがうちの手を引っ張り、走り出した。
:07/05/05 18:29 :W43CA :☆☆☆
#273 [林奈]
うちら三人は必死に走った。
ジュンは追いかけてこない。
うちは何だか分からず涙が止まらなかった。
コンビニまで走り、そこからタクシーで帰った。
:07/05/05 18:31 :W43CA :☆☆☆
#274 [林奈]
タクシーの中、さっきの事が頭を駆け巡り、みんな無言だった。
部屋に入り、座り込んだ時、ヒロコが先に口を開いた。
「まじ危なかったな。でも逃げられてよかったよ」
「二人ともごめん」
「そんなんはいいけど、元カノの話って何だよ」
ヒロコとトモミはうちに元カノの話を聞いてきた。
:07/05/05 18:34 :W43CA :☆☆☆
#275 [林奈]
ジュンの元カノと会い、過去の話を聞いたことを全て二人に話した。
「何でもっと早く言ってくれんかったんだ?」
「心配かけさせたくなかったから」
「そりゃ心配するけど友達だろ?うちもトモミもこうなる前に考えたよ」
「ごめん」
二人の飾らない気持ちが伝わって、自然に涙が出た。
:07/05/06 06:16 :W43CA :☆☆☆
#276 [林奈]
二人はジュンを責めようとしてた。
けどうちにはできない。
ジュンのした事はいけない。でも、援交してた汚いうちが、ジュンを責めることができないって思ったんだ。
これから先どうなるのか全く分からなかった。
これでジュンが諦めてくればいいけど、何かまた一波乱ありそうな気はしてた。
:07/05/06 06:20 :W43CA :☆☆☆
#277 [りんか]
頑張ってください!!
いつも読んでます
:07/05/06 10:39 :SO903i :☆☆☆
#278 [林奈]
りんかさんありがとう!下手くそだけど最後まで読んでください!
:07/05/06 13:20 :W43CA :☆☆☆
#279 [林奈]
嫌な出来事から、三日経ってもジュンからの連絡はない。
もしかしたらこのまま終わってくれるんじゃないか。
変に期待してた。
けど・・・。
一週間経った日の夜、ジュンが行動を起こした。
:07/05/06 13:23 :W43CA :☆☆☆
#280 [林奈]
まず非通知の電話。そしてポストにうち宛てのハガキ。
『絶対殺してやる。覚えてろよ』
テレビのドラマに出てくるような、新聞を切り取った紙が貼り付けてあった。
:07/05/06 13:26 :W43CA :☆☆☆
#281 [林奈]
急ですいません。これからは、『うち』を『私』に変えて書いていきたいと思います。ご了承下さい。
:07/05/06 17:25 :W43CA :☆☆☆
#282 [林奈]
ハガキを見た瞬間、背筋が凍り付いた。私だけじゃない。
トモミもヒロコも。
「アイツ頭おかしくない?やっぱ元カノが言った事本当だったんだよ」
冷静にヒロコが言った事が益々私を恐怖へと誘う。
“どうしよう”
頭が真っ白になってた。
:07/05/06 17:29 :W43CA :☆☆☆
#283 [林奈]
「でもさ、さすがに犯罪はしないよね?そこまでジュンも馬鹿じゃないよ」
「林奈、何を言ってるん?首絞めたり、こういうハガキ送り付ける時点でもう犯罪なんだよ」
トモミの言う事は正しい。けど、何もない事を信じたくて仕方なかった・・・。
:07/05/06 17:32 :W43CA :☆☆☆
#284 [林奈]
ジュンに別れを告げた事は後悔はしてない。
私も怒ってたとはいえ、元カノの話をしてしまった事は後悔してる。
「これからどうなるんだろう」
ふと私はつぶやいてた。
するとヒロコから出た提案。
「引っ越そう。このままじゃおちおち寝てられないよ」
私は二人に申し訳なくて涙が出た。
:07/05/06 17:38 :W43CA :☆☆☆
#285 [林奈]
そんな私に二人は優しかった。
「林奈、あんたは悪くないから泣かないの!うちらは大丈夫だからさ」
二人は笑ってくれてた。
それだけでも救われた気がした。
:07/05/06 17:41 :W43CA :☆☆☆
#286 [林奈]
何とかその夜は過ぎ、朝になってた。
ヒロコは親戚の人に電話をしていた。
未成年の私らがアパートを借りるには、保証人が必要だからだ。
ヒロコを可愛がっている親戚のおばさんが来てくれた。
:07/05/06 17:44 :W43CA :☆☆☆
#287 [林奈]
全ての事情を話し、おばさんは怒った。
「保証人になるのは構わないよ。けどね、本当は親元にちゃんと帰った方がいいんだよ。そんな男はあんたらだけじゃどうにもならないと思うよ」
「わかってます。けど、実家には絶対戻りたくないんです」
必死に訴える私に、おばさんはやっと承諾してくれたんだ。
:07/05/06 17:48 :W43CA :☆☆☆
#288 [林奈]
今までいたアパートの保証人もおばさん。ヒロコは一度も滞納した事はない。だからおばさんは、ヒロコを信用していたから、新しいアパートを探してくれた。
私は怖くて外にも出れない。
いくらジュンが仕事中だとしても、休んでまでどっかで待ち伏せしていたらとか考えたら、怖くて仕方なかったんだ。
:07/05/06 17:51 :W43CA :☆☆☆
#289 [林奈]
私の不安を取り除こうと、トモミとヒロコは一緒にいてくれてた。
それが嬉しい反面、申し訳なかった。
けど、心底思ったことがある。
“血の繋がった親よりも、二人の方が何十倍も信じられる”ってこと・・・。
:07/05/06 17:54 :W43CA :☆☆☆
#290 [林奈]
おばさんは、その日のうちにアパートを探してくれた。
そしてまた日が暮れて、夜になった。
急にまた恐怖心から体が震え始めた。
“ジュンが来る”
私はそればかり考えてたんだ。
:07/05/06 17:57 :W43CA :☆☆☆
#291 [林奈]
予感が的中・・・。
ドンドンと玄関のドアを叩く音。
何も言わず、音だけが鳴り響いてた。
ヒロコが小さい穴からそっと覗く。
血相を変えて戻ってきた。
:07/05/06 18:00 :W43CA :☆☆☆
#292 [林奈]
「ジュンが包丁持って突っ立ってる。警察呼ぶか?」
「警察はダメ!そうなったら私ら間違いなく家に戻される」
私は警察じゃなく、自分で何とかしなければならない。
勝手な思い込みをしていた。
あの時、警察に早く電話していればよかった・・・。
:07/05/06 18:02 :W43CA :☆☆☆
#293 [林奈]
トモミ、ヒロコ、私のせいであんな辛くて苦しい思いさせて、本当にごめんね。
今でもあの時の事は心に引っかかったままで・・・。
二人が今幸せだとしても、私を憎んでなくても、本当に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんだ。
ごめんね・・・。
:07/05/06 18:15 :W43CA :☆☆☆
#294 [林奈]
ジュンの行き過ぎた行動が、恐怖心より先に怒りを覚えさせた。
私は玄関のドアを開けてしまった。
「ジュン、あんた何してんの?いい加減やめてよ」
「何言ってるんだよ!お前が全部悪いんだよ!お前ら三人、外出てこい」
「二人には関係ないでしょ!刺すなら私だけを刺せばいいでしょ」
:07/05/06 18:19 :W43CA :☆☆☆
#295 [林奈]
「こうなったのも連帯責任だ!出てこなければ俺が行く」
意味の分からない言葉を並べるジュン。
本当に頭がおかしいと思った。
:07/05/06 18:21 :W43CA :☆☆☆
#296 [林奈]
トモミとヒロコは仕方なく外に出てくれた。
携帯だけ握りしめ、アパートの前の公園に行った。
時間はもう23時を回ってたのを覚えてる・・・。
公園に着き、目の前の光景に驚かずにはいられなかった。
:07/05/06 18:24 :W43CA :☆☆☆
#297 [林奈]
私らを待ってたのはジュンだけじゃない。ジュンを含めて、六人の男達がいた。
私ら三人を囲み、ニヤニヤ笑う。
「何なのあんたら」
ヒロコがはむかった。
すると一人の男が言った。
:07/05/06 18:26 :W43CA :☆☆☆
#298 [林奈]
「粋がいい姉ちゃんだな。お前らどうせ淫乱なんだろ?俺らの相手してくれたら許してやるよ」
「意味わからんし!あんたらの相手ってなにさ?」
そう聞いた瞬間、私ら三人はナイフと言う武器で脅されて体を捕まれた。
:07/05/06 18:30 :W43CA :☆☆☆
#299 [林奈]
「騒ぐと刺すよ?」
またニヤリと笑い、私ら三人は別々の車に乗せられた。
この時初めて、“警察を呼べばよかった”そう思ったんだ。けど、後悔しても遅い現実。
“殺される”
真剣に感じたんだ。
:07/05/06 18:32 :W43CA :☆☆☆
#300 [林奈]
「どこ行くの?あの二人だけには何もしないで」
何を言っても何を聞いても答えない男二人。
私は暗闇の中、気付かれないように携帯を触った。
:07/05/06 18:34 :W43CA :☆☆☆
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