〇ニ番目の四季〇
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#556 [ゆり]
「こんなにバカになっちゃうくらい
あたし隼人の事
好きだったらしいです」

髪を拭く手が止まった。

「なんだよ、らしいって…
人に聞いたみたいに言うなよ(笑」

あたしは隼人に抱きついた。

「隼人ー!好きだーッッ!!」

「お前は男か(笑」
 

⏰:06/06/18 00:42 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#557 [ゆり]
涙が出る。
こんな泣いてる毎日
赤ちゃんの時以来だ。


「俺も好きだっつーの」

恥ずかしそうにそう言って
強く抱きしめてくれた。
 

⏰:06/06/18 00:44 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#558 [ゆり]
「てかお前のせいで
俺まで濡れたし」

「ラブラブっぽいからいーじゃん!」

隼人の口癖。
どんな事しても
こうやって言って

二人なら笑い合えるんだよね。


「そーだな(笑」
 

⏰:06/06/18 00:45 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#559 [ゆり]
隼人はあたしを抱っこして
洗面所に向かった。

「重い〜?」

「コアラよりはね」

「なんだとコラッ」

「おま…コアラちゃんと張り合うなよ」

洗面所に着き
下ろされた。

「ほら脱げ!」

「やだー!恥ずかしいじゃん!!」
 

⏰:06/06/18 00:46 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#560 [ゆり]
「風呂入らな風邪引くだろ!
脱がしたるから♪」

「え〜…」

本気で嫌がるあたしの顔を見て
隼人が笑った。

なんかこんな普通に
笑い合えるなんて

想像もしてなかったんですけど。
 

⏰:06/06/18 00:48 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#561 [ゆり]
「はい、ばんざいして」

「ばんざーい」

濡れたTシャツを脱がす。

「ちょっと…ニヤニヤしないでよ」

「や、参りました。好きです」

「おっぱいにゆうな!!笑
…あーいいッ下は自分で脱ぐ!」

「え〜じゃあ俺先に入ってるな〜」

…ピシャン

…なんだこれ。
いつも通りのやり取りに笑った。
 

⏰:06/06/18 00:50 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#562 [ゆり]
うちら浮気がどーのって話しだったはず。

でもお互い口にしないのは
きっと
信じるって決めてるからだよね。


今までに焼き付いた光景は
これから先も
消えないと思う。

傷は何度も
痛むと思う。

でもその痛み以上の
満たされる幸せが
二人なら絶対に見れる。

だから絶対
乗り越えていくよ。
 

⏰:06/06/18 00:51 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#563 [ゆり]
カラララ…

「お邪魔しま〜す…」

「はよ座れ〜
洗ったるから」

「はーい」

隼人はあたしの指先まで丁寧に洗って
髪も洗ってくれた。

「はいオッケ!」

「ありがとうございま〜す!」

「ちゃんと拭けよ」

「はーい!」
 
 

⏰:06/06/18 00:54 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#564 [ゆり]
隼人は自分の髪を洗い始めた。


「ねぇ、このバスタオル使っていい?」

お風呂場を覗くと
ベジータがいた。

前一緒にお風呂入った時
見せてくれたヘアースタイル。
 

⏰:06/06/18 00:56 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


#565 [ゆり]
「あんた素でその洗い方なんだ(笑」

「普通じゃね?」

「いや…髪立てるだけならまだしも
前髪Mにする意味がわからん」

「意味なんて求めるなよッ☆」

「うわッキモッ!
ベジータがウインクした!」

扉を閉めると隼人がいじける声がして
また笑った。
 

⏰:06/06/18 00:57 📱:V703SH 🆔:ThLyQD2Q


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