俺がホストじゃなかったら
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#155 [ゆう]
その日からレナは俺のこと『ナオキ』って呼ぶようになった

それから、あんまり会えないからと言って、店に顔出すようになった

俺は金かかるからやめろって言ったけど、レナは

「最低チェックで帰るから」って言って聞かなかった

俺はそれならいいかと思った




それがいけなかった

⏰:07/07/17 03:39 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#156 [ゆう]
それからしばらくしてレナはキャバ嬢に戻った

「あたしやっぱりキャバの仕事の方が好きかも。ナオキとも時間合うしね。それに、お金貯めてやりたい夢があるんだ」

俺は最初「は?」と思ったけど、時間合うのは正直嬉しかったし、夢のために夜をやってる子は結構好きだった

だから反対しなかった

キャバならいいかと思った

⏰:07/07/17 14:34 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#157 [ゆう]
安易に了解したことが、この先の俺の、最大の後悔になる

俺はまだ知らずに幸せだった

レナは幸せだった?


俺はまだ分からないままだよ

⏰:07/07/17 15:08 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#158 [ゆう]
ある日の営業時間

「ユウくん、レナって子と付き合ってるの?」

そう聞いて来たのは俺の客のキャバ嬢だった

「なんでー?」

俺は水割りを作りグラスを拭きながら聞き返した

「よく店来てるし、なんとなく。レナって子、あたしの店に体入来たよ」

「そうなんだ。あ、今日お酒薄目にしといたよ」

「ありがと‥って話し反らさないでよ笑」

最近どの客もこんな話しばっかりだった

⏰:07/07/18 09:27 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#159 [ゆう]
そういえばまだレナの新しい店聞いてないや

また今度ボトルでも入れに行くかな

そんなことを考えたその日の朝。

営業時間が終わって家に帰るとレナがリビングでテレビを見てた


「ナオキおかえりー」

「ただいま。ね、レナ新しい店教えてよ」

「えぇ、やだよ」

「なんでー!教えてくれないと俺すねるからな」

「すねてれば?笑」

「教えてよー」

⏰:07/07/18 19:36 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#160 [ゆう]
「○○だよ。ビルの三階の」

やっと教えてくれた店の名前は、キャバクラに疎い俺も聞いたことある高級クラブだった

「おー、いい店で働いてんね」

「でしょ。他よりバック率高いしお給料いいよ」



確か俺の客にこの店の女の子いたっけ

そう思ったけどレナには言わなかった

レナの前で違う女の話しはしたくなかったから

⏰:07/07/18 19:41 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#161 [ゆう]
それから一度、レナが働く店に後輩を連れて行ってみた

でもその日レナは出勤じゃないみたいでいなかった

レナいますか?なんて聞ける雰囲気でもなく、その日は場内で適当に指名入れて飲んだ

また今度ちゃんといる日確認してから来ようと思った

後から聞いた話し、レナはその日違う店にヘルプに行ってたらしい

そう言ってた

⏰:07/07/18 23:31 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#162 [ゆう]
そのうちレナは俺の店で軽くチェックが10万になることが増えた

「最低チェックで飲むって約束だったじゃん」

俺がそう怒るとレナは

「だって今のクラブお給料いいからお金あるんだもん」

の一点張りだった

「だからって調子のんなよ。出禁にするよ」

「何も問題起こしてないのに出禁になるわけないじゃん笑」

まぁ確かにあのクラブにいれば稼げるだろうな

そう気にもとめなかった

⏰:07/07/18 23:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#163 [ゆう]
「ユウくーん!会いに来ちゃった!」

俺がテーブルにつくなり抱きついて来た女はマリナ。

俺の客
高級クラブのキャバ嬢

「マリナねー今のお店でナンバー3になったの!だからユウくんにドンペリ入れに来たの」

「すげーじゃん!今度俺も行くからね」

⏰:07/07/19 01:00 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#164 [ゆう]
「そういえばマリナの店って○○だよね?」

「そうだよぉ、この前ユウくんたちが来たって店の女の子が言ってた!」

マリナの店はレナが働いてる店だった

じゃあレナのこと知ってるかな

そんな軽い気持ちで聞いた

「レナって子いる?」

⏰:07/07/19 01:05 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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