俺がホストじゃなかったら
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#261 [ゆう]
そんな会話をした後俺はトウヤに今の状況を話し始めた

レナと付き合ってから、二回隠れて風俗で働かれたこと

セイヤの紹介だったこと

セイヤに金を渡してたこと

子供ができて結婚すること

今日レナがセイヤの店に行っていたってこと

⏰:07/08/10 00:35 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#262 [ゆう]
一通り話し終わったところでトウヤは

「お前、バカ?」

とだけ言った

俺も十分わかってる

何度も目を瞑っては裏切られて、それでも大好きなんだから

「昔からレナって子、いい噂ないじゃん。やめときな、ユウを大切にしないような女、ユウが大切にする必要ない」

トウヤはそう言った

⏰:07/08/10 00:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#263 [ゆう]
トウヤの言葉に少し目頭が熱くなった

なんで俺はこんなにもレナのこと好きなんだろう?

「そうだよな‥俺おかしいわ。でもやっぱ子供も産まれるしさ」

俺はそう力なく言った

「あぁそっか、そうだったな。んーまぁもう深入りはすんなよ!じゃあ俺もうすぐ仕事だから行くわ。何かあったら連絡して」

トウヤはそう言って電話を切った

⏰:07/08/10 10:34 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#264 [ゆう]
俺はレナに話す覚悟で家に帰った

でも別れることだけはしたくなかった

俺はなぜか、どうしようもなくレナが好きだったし、産まれてくる子供の顔だって見たい

俺はあの子の父親だから


多分この時の俺は、レナの口から直接

「セイヤとは何もない」

って言葉が聞きたかったんだろう

⏰:07/08/11 00:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#265 [ゆう]
決死の覚悟で部屋に入った


レナはいなかった

ありえねーだろ、もう朝8時過ぎてるし

レナに電話をかけてみたけど、出たのはレナじゃなくて

「こちらはNTTドコモです‥」

っていうガイダンスだった

電源切ってんのかな

⏰:07/08/11 00:28 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#266 [ゆう]
もういーや

投げやりな気持ちでベッドに横たわった



目が覚めたら夕方だった

思い体を起こしてシャワーを浴びた

レナの帰宅はまだだった

電話も繋がらないまま

⏰:07/08/11 01:42 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#267 [ゆう]
結局レナは俺が仕事に行く時間になっても帰って来なかった

何かあったのか心配になったけど、やっぱり何度かけても電源は切れたままだった

その日何度も

「ユウくん今日携帯気にしてるね」

って言われた

⏰:07/08/11 02:10 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#268 [ゆう]
その日営業時間が終わって家に帰ると、レナがリビングのソファに座って雑誌を読んでいた

「ただいま」

「おかえりー」

おかえり、と言ったレナは少し酒の匂いがした

「どこ行ってたの?」

俺はそれを聞かずにはいられなかった

⏰:07/08/11 04:29 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#269 [ゆう]
「女友達と家飲みしてたー」

レナは雑誌から顔を上げようとしなかった


「携帯、切ってた?」

「うん充電なくてーごめんね」

「出掛けるならちゃんと言ってってよ、心配するじゃん」

「ナオキごめんねー。さ、もう寝ようよ」

レナは気にする素振りもなく俺の言葉さえ流した

⏰:07/08/11 04:33 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#270 [ゆう]
「レナ、ちゃんと聞いてる?」

「わかってる!だってナオキは仕事忙しいし別にあたしが遊ぶくらいいいじゃん!」

レナは少し声を張り上げた


「は?遊ぶなとは言ってないし仕事は仕事だろ」

俺はカチンと来てきつく言ってしまった

⏰:07/08/11 04:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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