俺がホストじゃなかったら
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#278 [ゆう]
俺は黙って部屋を出た

何て表現したらいいのかな

すごく大切な人に、すごく大切なものを壊された感じだった

なんとも言えない怒りとか、悲しみとか、いろんな感情が混ざりあってるみたいだった

こんなことされてもまだ、レナを好きな自分がいた

レナを愛しすぎてたんだね

⏰:07/08/11 12:35 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#279 [ゆう]
俺はしばらく家には戻らないと決めた

その間にレナが家を出てってくれればいいと思って、とりあえずその日はビジネスホテルに泊まった

なかなか寝付けなくて、何度もレナのことを考えた

だけどいくら考えたってレナの気持ちなんてわからなかった

⏰:07/08/11 15:01 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#280 [ゆう]
次の日俺は普通に仕事に行った

営業時間が終わって、ルイを連れてファミレスに朝ご飯を食べに行った

奥の喫煙席に座って煙草に火をつける

「あれ?ユウさん、禁煙やめたんですか?」

「あぁ、もういいみたい」

俺は力なく笑った

⏰:07/08/13 13:36 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#281 [ゆう]
「え、でも子供できたから煙草辞めたって‥」

「もういいみたい」

ルイの言葉を途中で遮って俺はそう言った


ルイは不思議そうな顔で俺の煙草を見つめ続けた

⏰:07/08/13 13:43 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#282 [ゆう]
「ユウさん何か元気ないっすよー」

ルイはそう言って、飲んでいたコーラをストローでブクブクさせた

「やめろよ汚ねーだろ」

俺が注意するとルイは嬉しそうに

「今の、父親っぽいっすね!」

と言った

⏰:07/08/13 23:42 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#283 [ゆう]
俺はその『父親っぽい』って言葉に涙が出そうだった

なれるはずだったのに‥


「どうしたんすかユウさん!‥泣いてるんです?」

俺は小さな声で

「子供、ダメになったんだ」

それだけ言った

⏰:07/08/13 23:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#284 [ゆう]
「え‥流産したんですか‥?」

俺は顔を横に振った

「‥‥堕ろしたって‥」

俺は我慢できずに下を向いて少し泣いた

「なんで‥?」

ルイはそう俺に聞いたけど、そんなこと俺が一番知りたいこと

⏰:07/08/13 23:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#285 [ゆう]
俺はただ

「わかんね」

とだけ言った

その後特に会話をするわけでもなく、ファミレスを出て別れた

俺の向かった先は、タツミさんのアパートだった

⏰:07/08/14 04:30 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#286 [ゆう]
ここに来るのは何年かぶりだった

インターフォンを鳴らすとタツミさんが走って来てドアを開けてくれた

「ナオキ?どうしたん?」

タツミさんは俺を本名で呼んだ

なんか懐かしくて癒された

⏰:07/08/14 16:14 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#287 [ゆう]
「まぁ飲めよ」

俺をリビングのソファーに座らせたタツミさんがオレンジジュースを出してくれた

「いただきます‥うわっ」

オレンジジュースじゃなかった

「酒入ってる、最悪っすね」

俺は笑いながら言った

⏰:07/08/17 02:51 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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