俺がホストじゃなかったら
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#305 [ゆう]
「お前が夜の仕事続くとは思わなかったよ」
「俺も思わなかったっすよ」
俺は笑いながら網の上の肉をひっくり返した
「なのに今なんかもうナンバー入りだろ?お前オーラねぇよ笑」
タツミさんは俺が確保していた肉を3枚まとめて食べた
:07/08/19 11:52 :D902iS :☆☆☆
#306 [ゆう]
食べ終わって店を出た俺はその足で仕事へ行った
「これで帰って来いよ」
タツミさんはそう言うと合い鍵を渡してくれた
店につくと、昔から俺を指名してくれてる子が来ていた
:07/08/19 12:05 :D902iS :☆☆☆
#307 [ゆう]
「あ、ユウさん来ました」
ヘルプでついてくれてたのはルイだった
「待たせてごめんね」
俺はすぐそのテーブルについた
「いいよ、あたしさっき来たから。てかルイくんの喋りマジつまんない笑」
「ユウさーん、俺めっちゃ必死なんすよ」
ルイが泣きそうな顔をして俺に言った
:07/08/19 12:14 :D902iS :☆☆☆
#308 [ゆう]
この日は店が暇だったから3人でゆっくり楽しく飲んだ
「俺もナンバー入りたいっす。どうしたらいいんすか?」
少し酔ったルイが俺達に聞いた
「んー、色かけまくって枕しまくれ」
俺は笑いながらそう答えた
「そうだよルイくん。ユウなんか色枕ホストだったんだよ、あたしにも色かけてたからね笑」
:07/08/19 12:28 :D902iS :☆☆☆
#309 [ゆう]
「ユウがまだナンバー入ってない時とか特に!会いたいってメールすると絶対会いに来てくれるの。ちょっと喋っていい所になると『店戻らなきゃ』って行っちゃうんだよね。それであたしも『じゃあ今日店行く!』みたいな笑」
「えーめっちゃベタですやん笑」
ルイは笑いながら俺を見た
「後は、普通に二人で遊んだ時とか『あ、もう出勤の時間だー。同伴だったらもうちょっと一緒にいれるんだけどね』って。それでまたあたしも『じゃあ今日同伴にしよ!』みたいな笑」
:07/08/19 15:12 :D902iS :☆☆☆
#310 [ゆう]
「その時は自分が色とか思ってないから、つい行っちゃうんだよね。今思うとユウもバカだよね、店来させたいのバレバレだし笑」
俺は恥ずかしくなって笑った
「もーいいじゃん、昔の話しとか恥ずかしすぎ」
俺がそう言うとルイは
「なんかもっと初々しいユウさんの話し聞きたいっす」
と食いついてきた
:07/08/19 15:16 :D902iS :☆☆☆
#311 [ゆう]
それからちょっと、俺の昔の話しをルイに暴露された後で
「結構女の子傷つけたでしょ。そろそろちゃんと一人を大切にしなきゃ。いつか自分に返って来て、ユウが傷つく立場になるんだからね」
そう言われた
ルイの表情が一瞬曇ったけど俺は笑って
「俺を裏切る女なんかこの世に存在しねーよ」
と冗談で返してまた笑い合った
:07/08/19 15:24 :D902iS :☆☆☆
#312 [ゆう]
営業が終わった後ルイが
「平気っすか?」
と聞いて来た。
「何が?」
「自分が傷つく立場になるよって話しっす‥今あれ言われたらキツいっすよね」
「あぁ‥あの通りだと思うよ。だから平気」
そう、今まで俺は傷つける立場だったんだから
これはしっぺ返しなんだ
俺はそう思った
:07/08/20 07:18 :D902iS :☆☆☆
#313 [ゆう]
「でも‥子供のことは、違うじゃないですか。ユウさんあんなに楽しみにしてたのに」
ルイはまだ何か言いたそうだったけど、俺は笑って「おつかれ」と言ってタツミさんの家へ向かった
ルイは心の綺麗な人間だと思う
俺みたいな人間にはならないでね
そんなことを考えているうちにタツミさんの家についた
:07/08/20 07:49 :D902iS :☆☆☆
#314 [ゆう]
それからしばらくタツミさんの家で寝泊まりを繰り返したある日、タツミさんがレナについて口を開いた
「レナって子はナオキの家出てったのか?」
「まだわかんないっす、連絡とかもないんで」
「見に行ってみれば?まだ家にいたなら、一回話し合えよ」
タツミさんのその言葉に押され、出勤前に家に戻ってみた
:07/08/20 23:34 :D902iS :☆☆☆
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