俺がホストじゃなかったら
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#331 [ゆう]
それからの俺は最悪だった

仕事に身が入らない

指名も売り上げも数字は下がり、ナンバーも1から2に下がった

客に「最近元気ないね」って言われたくない一心で、わざと明るく振る舞ってみても裏目に出るばかりだった

⏰:07/08/24 02:01 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#332 [ゆう]
女に振られたぐらいで仕事に支障が出るとかダサすぎる

楽しませなきゃと思って頑張る程、いつもの接客が出来なくなっていった




「ユウくん最近どうしたの?」

そう俺に話しかけてきたのはオーナーだった

⏰:07/08/24 02:06 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#333 [ゆう]
「ナンバー、下がったみたいだけど。最近、調子悪そうだね」

「はい、すんません」

「ユウくんには新しい店任すことになってるんだから、ナンバー1でキープしといてもらわなきゃ」

そう言うとオーナーはスタッフルームを出て行った

俺は何かムシャクシャして近くにあったゴミ箱を思いっ切り蹴り飛ばした

⏰:07/08/24 02:13 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#334 [ゆう]
「ユウさん、大丈夫ですか?」

俺が倒したゴミ箱を直してる時、ルイがスタッフルームに入ってきて俺にそう聞いた

「へーきだよー」

「ゴミ箱、蹴ったんすか?」

「でもちゃんと直したよ」

「‥ユウさん、何かダサくて可愛いっす」

「うっせ、きもちわりー」

俺は笑った

⏰:07/08/25 12:36 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#335 [ゆう]
「笑ってくれましたね」

ルイがニコッと笑った

「え、俺いつも笑ってるし」

「いやいや、最近の顔、死んでますよ。調子も悪いじゃないですか。ホスラブとかでめっちゃ言われてるっすよ」

「出た。またホスラブかよ」

そう言いつつ俺は自分が何て叩かれてるのか気になってルイに見せてもらった

⏰:07/08/25 12:45 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#336 [ゆう]
『今回のナンバー教えて』

『ケン、ユウ、マサキだよ。それ以下は知らない』

『ユウ下がったね』

『最近初めてこの店行ってユウ指名したけど別に大したことなかった笑』

『最近調子悪いよね』

『本命にフられたんだよ』

『本命って誰?』

『本命は私だよ』

『↑一生ユウに騙されとけ』

⏰:07/08/25 13:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#337 [ゆう]
『ユウは色枕ホスだからナンバー1は続かないよ』

『ユウは枕しないよ』

『昔はバリバリ枕だったよ』

『中学の時からタラシでヤリチンだったらしいよ』

『うわー幻滅』

『↑関係ないじゃん、営業妨害やめろ』

『女で遊ぶ奴は女に遊ばれる』

⏰:07/08/25 13:23 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#338 [ゆう]
結構痛い内容の書き込みばかりだった

「うわー、すげー言われようだな俺。誰がここまで知ってんだよ」

「大丈夫っすよ、ホスラブなんかデマばっかりだし」

「いや、実際この通りなんだけどさ笑」

だけど何だかんだ言って俺は、ホスラブで叩かれるのとかは慣れてたから気にしないでいた

⏰:07/08/25 13:37 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#339 [ゆう]
それから数日後、俺はいつものように出勤して、指名されたテーブルについた

「アイ、久しぶりだね」

この日俺を指名したのはキャバ嬢のアイ

「久しぶりー!ちょっとの間キャバ出勤してなかったから来れなかった」

アイはそう言うと申し訳なさそうに笑った

⏰:07/08/27 13:40 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#340 [ゆう]
それから何度か他からの指名が被って、アイのテーブルをちょくちょく離れた

戻って来た頃にはアイはかなり酔っていた

アイは酔うと手がつけられない

「ばか、そんな飲むなっていつも言ってんだろ」

俺はアイが飲んでいたグラスを取り上げた

⏰:07/08/27 21:58 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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