俺がホストじゃなかったら
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#345 [ゆう]
次の日、アイからメールが入った

『昨日は酔って変なこと言ってごめん。アイのこと色でも、アイはユウが好きやよ』

メールにはそう書かれていた

胸が苦しくなった

『無理して店来なくていいよ、会いたくなったら外で会おう』

俺はそれしか言えなかった

⏰:07/08/31 13:34 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#346 [ゆう]
ちょっと前までは、これが仕事なんだから仕方ないと思っていたことも

仕事だからって平気で出来たことも

レナにふられてから、出来なくなった自分がいた

好きな人に裏切られる辛さを知ってしまったから、簡単に『好き』という言葉が言えなくなった

人の痛みに敏感になって、弱くなっていた

⏰:07/08/31 13:40 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#347 [ゆう]
更新遅れてごめんなさい今ちょっと仕事の方でトラブルがあって忙しいです待っててくれてる人ごめんなさい今からちょっと更新します

⏰:07/09/07 15:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#348 [ゆう]
「もう色とか出来なくなってきたー‥」

ルイと二人で仕事帰りに立ち寄った早朝のファミレス

俺はそう独り言のように呟いた


「アイちゃんのことっすか?」

ルイは口をもごもごさせながら俺に聞いた

⏰:07/09/07 15:24 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#349 [ゆう]
「あぁ‥前の俺なら確実にアイに色かけたよ。絶対付き合ったと思う。アイ、付き合ったらすげー店とか通いそうなタイプじゃん」

「そうっすね」

「でもさ、嘘で好きって言えなかった。好きだった人が、本当は俺のこと好きじゃなかったって、めっちゃ悲しいことだからさ」

⏰:07/09/09 11:48 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#350 [ゆう]
「ユウさん、それでホスト続けられるんすか?」

ルイが俺に聞いた

ルイの言いたいことは分かった

今の俺じゃホストに向いてないってこと

「出来るだろ。客が払う金額に見合った、むしろそれ以上のサービスを提供するのは、嘘ついて騙したり、色かけたりしなくても出来るはずじゃん」

俺はそう言った

⏰:07/09/09 14:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#351 [ゆう]
めっちゃ遅れてごめんなさい仕事のトラブルはまだ片付いてないんですけど待ってくれてる人がいるんで更新して行きますね

⏰:07/09/26 00:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#352 [ゆう]
それから暫くして、俺が任されることになった新店舗がオープンした

立地条件がいいせいもあってか売り上げは好調で、だんだん俺はホストという仕事に対しての自信と感覚を取り戻し始めた

ルイは俺について来てくれた

その当時の俺はがむしゃらに働いた

⏰:07/09/27 02:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#353 [ゆう]
まだレナを忘れてはいなかった

街中でよく似た後ろ姿を見つけた時

同じ香水の匂いがした時

レナが働いていた店の前を通り過ぎた時

灯りのついていない家に帰った時

生活の中のどれも全てが、レナを忘れさせてはくれなかった

⏰:07/09/27 02:58 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#354 [ゆう]
そんな時俺はまた、知らなくてもいいことを知ってしまう

それでいつも傷ついて来たのに





「○○のセイヤ、引退らしいよ」

そう教えてくれたのは俺の客だった

⏰:07/09/27 03:17 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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