俺がホストじゃなかったら
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#55 [ゆう]
「ハッピーバースデー
」
玄関のドアをあけるとレナがケーキの箱とプーさんのぬいぐるみを持って立っていた
素直にホッとした自分に気づいた
「ごめんねーあんなショボいボトルしか入れれなくて。ほさ、ケーキ買って来たから一緒に食べよ
」
レナは俺の部屋に上がり込むとテレビの上にプーさんを飾ってくれた
:07/07/04 04:59 :D902iS :☆☆☆
#56 [ゆう]
「元気ないねー。疲れた?なんかあった?」
俺はレナに全部話した
一年前にエリコさんに出会ってから今日さっきまでのことを
レナには何でも喋ってしまう自分が怖かった
レナは黙って話しを聞いてくれた
:07/07/04 05:02 :D902iS :☆☆☆
#57 [虎]
ぉもろい
俺も夜の世界で働いてたからちょっと気持ちわかるし
頑張って更新してな
:07/07/04 08:44 :P902iS :☆☆☆
#58 [ゆう]
虎さんありがとう
これからも見てやってください
:07/07/04 09:22 :D902iS :☆☆☆
#59 [ゆう]
俺は全部を話した
別に綺麗事じゃない、ただ自分のお客さんでそういう人を出したくなかった
それに、俺に貢ぐためにそこまでする人がいるとは思わなかった
レナは「わかるわぁー」
と言った
「ホストに恋する、なんてそんなもんでしょ。ユウが喜ぶ顔が見たかったんだよ。ユウのお客さんの中で一番になりたかったんだよ。ユウは悪くないよ。仕方ないんだよ」
そんなもん?
俺には分からなかった
俺のせいで体を売ったエリコさん
分からなかった
:07/07/04 09:24 :D902iS :☆☆☆
#60 [すぅな]
:07/07/04 09:29 :SH904i :☆☆☆
#61 [ゆう]
俺はエリコさんにお礼のメールをした
「今日は来てくれてありがとう
ハタチの誕生日、エリコさんに祝ってもらって嬉しかったよ
でももう、お店には来ないでね。良かったら、店の外で会いたい。連絡してくれればいつでも行くから
」
俺は普通を装って送った
もうエリコさんにお金を出させたくなかった
エリコさんのお金が、どこから出ているのか知ってしまったから
:07/07/04 09:32 :D902iS :☆☆☆
#62 [ゆう]
すぅなちゃんありがとう
これからもよろしくね
:07/07/04 09:43 :D902iS :☆☆☆
#63 [ゆう]
エリコさんとはもう、それっきりだった
俺の知らないうちに、店まで未収を払いに来たと幹部に聞いた
200万
俺はこの仕事が怖くなった
しばらくの間は、太客逃がして残念だなとも言われた
後でレナから聞いた話し、ホスラブには
「ユウのホンカノはソープ嬢」とか「ユウは太客にソープさせてる」とかいう噂が書き込まれていたらしい
俺は知らず知らずエリコさんの心と体を傷つけた
ピルを飲んで客と生でヤって‥
エリコさんはその仕事をどんな気持ちでやったのかな
:07/07/04 09:44 :D902iS :☆☆☆
#64 [ゆう]
それからまた月日が経った
俺は仕事を続けていた
その頃俺の一番の太客は女社長だった
俺の営業の仕方は少し変わり始めていた
そしてがむしゃらにナンバー入りを目指すようになった
この時の俺に、エリコさんが投資していた価値はなかった
心の冷めた人間になっていた
この時エリコさんと出会っていたら、エリコさんはきっとソープ嬢になってまで俺に貢がなかっただろう
そう考えると、今の俺の方がいいとさえ思った
俺が魅力をなくせば、本当に傷つく人は減る
頭のどこかでそう考えた
:07/07/04 15:08 :D902iS :☆☆☆
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