俺がホストじゃなかったら
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#122 [ゆう]
ハルカとは店以外で会うことになった
ハルカは俺の『彼女』になった
それから毎日のように「早くホスト辞めて」「いつ辞めるの?」「あたしが本当の彼女だってみんなに言って」とか言うようになった
俺は正直それに疲れてた
けど誤魔化すだけで何も言えなかったんだ
:07/07/11 01:21
:D902iS
:☆☆☆
#123 [ゆう]
ハルカの行動はだんだんエスカレートしていった
ハルカには、手首を切る癖があった
俺が仕事に行く度に
「腕を切った」
というメールや電話が来た
だから少しの間仕事を休んでみても、今度は「辞めてくれないから」という理由で手首を切った
店からは「ユウに休まれると困る」と言われ、まさに板挟みだった
俺は頭がおかしくなりそうだった
:07/07/11 02:20
:D902iS
:☆☆☆
#124 [ゆう]
『ユウなんか早くホスト辞めろ』『本カノはハルカって子だよ』『ユウ辞めろ』
ホスラブの俺のスレにはこんな書き込みがあるとトウヤが教えてくれた
直感でハルカだと分かった
本気で辞めることも考えた
けど‥どうしてもハルカのためにこの仕事を辞めることは考えられなかった
俺は最低な人間
それは分かってた
:07/07/11 02:25
:D902iS
:☆☆☆
#125 [ゆう]
ある日
俺はハルカを部屋に呼んだ
ハルカは嬉しそうにやって来た
そんなハルカに俺は別れを告げた
「俺にはこの仕事しかない。ハルカと出会えたのも俺がホストだから。この仕事辞めるとか今は考えられない。それをハルカが理解できないなら俺ら一緒にはいれないよ」
俺はそう言った
ハルカの表情が変わる
:07/07/11 02:28
:D902iS
:☆☆☆
#126 [ゆう]
「別れるなら死ぬから!!」
ハルカはそう叫ぶとキッチンまで走っていった
俺は嫌な予感がしてすぐ追いかけた
ハルカがキッチンにおいてある包丁に手をかけた
「ここで死んでやる!」
ハルカは包丁を自分にむける
「やめろよ」
俺が近寄った瞬間ハルカは思いっきり包丁を振り降ろした
:07/07/11 02:32
:D902iS
:☆☆☆
#127 [ゆう]
その時の状況は、よくわからなかった
ただ、ハルカは無傷
俺の左腕には包丁がざっくり深く入った
俺はハルカを止めようとして抱きついた
多分その時に刺さったんだと思う
俺はホッとしたからか、すごい疲れて息が切れてた
冷や汗もいっぱい出た
:07/07/11 02:36
:D902iS
:☆☆☆
#128 [ゆう]
ハルカは何が何だか分かんないみたいに泣いてた
俺はとりあえずハルカを落ち着かせて、タクシーを呼んでハルカを家に帰らせてから病院に行った
何針か縫ったけど別に平気だったし、腕で良かったって何回も思った
ハルカが無事で良かったって何回も思った
:07/07/11 02:41
:D902iS
:☆☆☆
#129 [ゆう]
それからハルカはすんなり別れてくれた
何度も何度も謝られたけど、別に俺はこれで良かったんだと思っていた
ハルカの腕を切らせたのは俺
そう思う気持ちがあったから、何も言えなかったし何も言うこともなかった
ハルカの真剣な気持ちを甘く見た俺が悪かった
それからもハルカはたまに店に来た
その時は前みたいに喋れる二人だった
:07/07/11 02:55
:D902iS
:☆☆☆
#130 [ゆう]
それから季節は冬になった
俺は少し冬が嫌いになっていた
クリスマス
正月
俺の誕生日
クラブではイベントが沢山あった
一夜で動く金は桁が増えたりする
女に金を使わすのに少しトラウマを覚えていた
だからと言ってホストは辞めなかったし営業だってした
このままじゃホストとして使い物にならない
そう自分に言い聞かせた
俺は矛盾してたんだ
:07/07/11 10:07
:D902iS
:☆☆☆
#131 [ゆう]
月日は流れ、いくつかイベントが終わり、俺はいつの間にか21歳になっていた
店ではナンバー2か3あたりをウロウロしていた
きっとナンバー1を目指すこともできたけど、ナンバー1になるには何か抵抗があった
この頃は可もなく不可もない毎日だった
レナに失恋してからずっとこんな感じだった
トウヤには「女々しすぎる」と何度も言われた
それは俺も思うことだった
:07/07/11 12:07
:D902iS
:☆☆☆
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