俺がホストじゃなかったら
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#206 [ゆう]
「あー早く子供ほしいな。レナと結婚したいなー」
俺がそう呟いた
ルイはびっくりしながら
「ユウさんがそういうこと言うの珍しいっすね。俺、いっつもユウさんが何考えてるか全然わかんないっすもん」
と言って笑った
その日は夕方にルイと別れてマンションに帰った
:07/08/01 15:51 :D902iS :☆☆☆
#207 [ゆう]
「ただいまー」
返事はない
レナも今日休みのはずなんだけどな
どっか行ってんのかな
てか今日の子供めっちゃ可愛かったなー‥
子供生まれたらどんな名前にしよう
レナと俺の子なら絶対かわいいし!
そんなことを考えると自然に笑顔になってしまう
:07/08/01 18:54 :D902iS :☆☆☆
#208 [ゆう]
緩んだ頬に気づいて慌てて煙草に火をつける
俺なに一人で笑ってんだよ‥
レナと付き合ってから、らしくない自分がいる
こういうの、幸せって言うのかな
そんなことを考えてた
その時俺の携帯が鳴る
:07/08/01 18:59 :D902iS :☆☆☆
#209 [ゆう]
「ユウくん?今からちょっと早いけど飲みに行かん?あと4人ぐらいうちの従業員いるんだけど」
電話の相手はナンバー2のケン
レナいないし、別にいっか
「行く行くー」
「おー良かった、じゃあ一旦店の前まで来てなー」
まだ夕方6時前だった
俺は店まで向かった
:07/08/01 19:04 :D902iS :☆☆☆
#210 [ゆう]
店の前にはケンたちが待っていた
「おーユウくん来た!とりあえず腹減ったから居酒屋行こう」
店の前に集まった意味ってあったのかな?と思いつつ駅に向かって6人で飲み屋街を抜ける
あれ?
:07/08/01 19:11 :D902iS :☆☆☆
#211 [ゆう]
飲み屋街を抜けようと歩いている俺らの横を通り過ぎた女に目が行く
私服にサングラス、髪はゆるく巻いてあるキャバ嬢みたいな女
間違いなくレナだった
声をかけようとした時はもう遅かった
レナは『60分15000円〜』
って書いてある看板の店のビルの中に入って行った
:07/08/01 19:36 :D902iS :☆☆☆
#212 [ゆう]
「ユウさんどうしました?」
後ろを向いて立ち止まっている俺に気づいた後輩が声をかけてきた
「いや、なんでもないよっ」
俺は笑って歩きだした
「ヘルスなんかガン見しちゃってー。行きたいの?笑」
ケンが冗談でそう言った
やっぱあれは誰がどう見てもヘルスの店だよな‥
:07/08/01 19:40 :D902iS :☆☆☆
#213 [ゆう]
この前のセイヤの言葉を思い出す
『○○っていうヘルスで働いているのも知ってるかな?』
「‥なぁ、ケン、あの箱ヘル何ていう店?」
「あー確か○○だっけ」
それはセイヤが俺に言った店の名前と同じだった
『それも俺の紹介って知ってた?』
頭の中でセイヤの言葉が繰り返された
:07/08/01 19:50 :D902iS :☆☆☆
#214 [ゆう]
その日はアホ程酒を飲んだ
何も考えたくなかったから、何も考えれない程飲んだ
ひとりじゃ帰れなかった俺を、同じ寮の後輩が介護して部屋まで運んでくれた
午前1時
もうすぐレナの帰宅時間だった
:07/08/02 03:55 :D902iS :☆☆☆
#215 [ゆう]
「ユウさん今日どうしたんです?いつも考えて飲むじゃないですか」
俺は、意識はあるものの喋れない程飲んでいたから返事すらろくにできなかった
もう散々だ
これで何回目だよ?
こういう嘘は突き通せよな‥
:07/08/02 03:59 :D902iS :☆☆☆
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