俺がホストじゃなかったら
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#21 [ゆう]
「ねぇ、ユウは何でホストになったの?」

レナが突然聞いた

「んー、早く家出たかったからかな。寮あって稼げる仕事って水商売しか思いつかなくて」

俺はこの手の話しが嫌いだった

他人に過去を詮索されるみたいで、いつも適当に返していた

他の子ならいつも「そうなんだ」で終わるのに、レナは違った

⏰:07/07/03 16:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#22 [ゆう]
「何で早く家出たかったの?」

レナが食いついてきた

「中学に上がった頃おかんが家出して帰ってこなくなって、親父も他の女の家に住み着いてたから俺一人暮らしみたいなもんでさ。

学校行かなくても何も言われないし好き放題してたんだけど、やっぱ親のスネかじんのは嫌じゃん。

だから中学卒業してすぐメンズバーで働いて家出たんだよね」


俺はここまで喋って後悔した。今日会ったばっかりの女に何ベラベラ喋ってるんだろうと思うと恥ずかしくなった。

だけど逆に、もう会うこともなさそうだしいいかな、とも思った

⏰:07/07/03 16:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#23 [ゆう]
レナは

「あたしとそっくり」

とだけ言った

俺は何も聞かなかった

他人に興味のないフリをするのが俺の癖だった


それからまた他愛のない話しをしてレナはチェックを済ませた

レナはホストクラブに慣れていた

俺とレナは番号を交換した

その日は

「また来るね」
「今度店行くよ」

という口約束を交わして終わった

その時お互いに何の感情もなかった

⏰:07/07/03 17:06 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#24 [(´T`Pq⌒みなみ]
読んでます
頑張って(。・・b

⏰:07/07/03 17:37 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#25 [ゆう]
みなみちゃんありがとう

⏰:07/07/03 19:10 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#26 [ゆう]
営業時間が終わった頃、同期のトウヤが俺に近づいてこう聞いた

「今日ユウ指名してたキャバ嬢、○○のレナちゃんだよね?」

「そうみたい。もしか有名?」

「んー‥顔かわいくて評判いいけど、ホスト狂いらしいよ。ホストに貢ぐためにキャバ入ったみたいだし」

俺は内心「バカな女」

そう思った

⏰:07/07/03 19:11 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#27 [ゆう]
次の日からまた普通に俺のいつもの生活が続いた

レナとはあの後2通のメールで終わった

きっと今レナがハマってるホストに比べたら俺なんか、気の利かない19歳のガキに過ぎないんだろうな、そんなことを思ったらどうしても

「また来てね」っていう営業メールすら出来なかった

⏰:07/07/03 19:23 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#28 [ゆう]
今日は¨手袋のおねーさん¨と同伴で店に入る予定だった

俺は手袋のおねーさんをエリコさんと呼んで

エリコさんは俺をゆーちゃんって呼んだ


俺は基本的に、5歳以上離れてるお客さんには少し可愛らしく接するようにしていた

エリコさんは俺の何を買って毎晩クラブに通ってくれているのか分からなかった

だけどエリコさんは19歳のガキのこの俺に、一夜でかなりの大金を使うようになっていた

俺にとっていい客だった

⏰:07/07/03 19:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#29 [ゆん]
あげます

⏰:07/07/04 00:36 📱:F902iS 🆔:☆☆☆


#30 [ゆう]
ゆんちゃんありがとう助かります

⏰:07/07/04 01:14 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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