俺がホストじゃなかったら
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#221 [ゆう]
「あたし、お金渡さなきゃいけない人がいるの‥」

直感でセイヤだと分かった

「セイヤさんだろ?今の店もセイヤさんに紹介してもらったんだろ?」

レナは黙っていた

「なんの金なんだよ」

俺は聞いた

⏰:07/08/03 15:10 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#222 [ゆう]
「あたし‥この前働いてたセイヤに紹介されたセクキャバ、最低出勤日数働かないで飛んだらしくて、あたしを紹介したセイヤに責任がまわったらしくて‥それでそのお金‥」

「は?そんなんあいつの嘘に決まってんじゃん。最低出勤日数とかせいぜい10日間とかじゃん、お前騙されてんだよ」

「でもなんか‥スカウトの仕事って大変らしくて、あたしが飛んだから店から信用なくしたって言われて‥」

⏰:07/08/03 15:15 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#223 [ゆう]
「お前さぁ、この世界どんだけ飛ぶ奴とかいると思ってんの?そんなんお前から金取る口実だろ!」

「そんなんじゃないと思うよ‥」

俺は完全にキレた

俺がここまで言っても分からない?そこまでセイヤを信じてる?かばうの?

⏰:07/08/03 15:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#224 [ゆう]
「いくらだよ‥もうそれ俺が払うから。セイヤって人にもう会わないで」

レナがヘルスで働くぐらいなら俺が金出して早く終わらせたい

そう思って言った言葉にレナは

「それはできない‥」

と言った

⏰:07/08/03 15:21 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#225 [ゆう]
「もうお前なんなんだよ!好きな女に風俗で働かれて他の男に金払ってるの知った俺の気持ちも考えろよ!」

俺は完全にキレていたけど酒のせいで動けなかった

潰れるまで飲んでて良かった

きっとシラフだったらキレて何するかわかんない

レナを殴ってたかもしれないから

それ程むかついたから

⏰:07/08/03 15:24 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#226 [ゆう]
レナはキレた俺にただ泣きながら「ごめんなさい」と何度も言った

俺は、もうこの女とは別れよう。そう思った

どれだけ好きでも、どれだけ愛しても、こんなんじゃ意味ないよ

この女と結婚するとか、この女が最後とか、そんな夢もう捨てよう

信じてた俺がバカだった

そう思った

⏰:07/08/04 02:24 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#227 [ゆう]
とりあえず俺は部屋を出た

その日は漫画喫茶に泊まった

レナには別れをまだ切り出せなかった

どれだけ裏切られてもやっぱり失うのは怖い

俺は本当にレナに愛されてたのかな?

俺って誰かに愛されたこと、あるのかな?

⏰:07/08/04 02:28 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#228 [ゆう]
それからしばらく友達、後輩、ルイ、ケンたちの部屋を泊まり歩いた

ある日俺は部屋に戻った

理由はレナからの電話

「話しがあるから戻ってきて」

この時のことは今でも、きっと一生忘れられない

⏰:07/08/04 04:12 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#229 [ゆう]
久しぶりに会うレナはなんだか痩せて見えた

リビングのテーブルに二人向かい合って座った

普通の話しじゃないと思った

レナはなかなか切り出さない

「どうした?」

俺はできるだけ優しくそう言った

⏰:07/08/04 04:14 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#230 [ゆう]
「子供できたの」



レナは確かにそう言った

俺の子供なんだろう

この前まで別れようと思ってたのに、なぜかすごくすごく嬉しかった

「まじで!?」

この時の俺はきっと子供みたいに喜んでた

⏰:07/08/04 04:17 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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