俺がホストじゃなかったら
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#302 [ゆう]
「ほんと、俺、バカっすよ。勝手に信じて勝手に傷ついて、それでもまだ好きって。おかしいってわかってるのに‥好きって気持ちが強すぎて、あー、何言いたいかまとまんねー、意味わかんないっすよね」
俺はちょっと笑った
タツミさんはバスタオルを俺の顔に投げて
「いつまでも鼻水垂らしてんなクソボウズ!」
と言って笑ってくれた
:07/08/17 14:22 :D902iS :☆☆☆
#303 [ゆう]
「もうそんな女別れろ‥って俺が言っても意味ないから、とりあえず気持ちに整理つくまで俺ん所にいろ。お前が帰る頃には元気にさせてやるよ」
タツミさんはそう言ってくれた
「ありがとうございます‥」
俺はタツミさんの優しさを改めて実感した
この日からしばらく俺はタツミさんの家に居座った
:07/08/17 23:59 :D902iS :☆☆☆
#304 [ゆう]
その夜タツミさんは店が休みだったから俺を焼き肉屋に連れてってくれた
「俺ら、昔よくここ来たよな。お前まだ15歳か16歳のガキんちょだったのに、いつの間にか22歳だろ。すごいよな」
タツミさんは懐かしそうな目で俺を見てビールを飲んだ
:07/08/19 11:48 :D902iS :☆☆☆
#305 [ゆう]
「お前が夜の仕事続くとは思わなかったよ」
「俺も思わなかったっすよ」
俺は笑いながら網の上の肉をひっくり返した
「なのに今なんかもうナンバー入りだろ?お前オーラねぇよ笑」
タツミさんは俺が確保していた肉を3枚まとめて食べた
:07/08/19 11:52 :D902iS :☆☆☆
#306 [ゆう]
食べ終わって店を出た俺はその足で仕事へ行った
「これで帰って来いよ」
タツミさんはそう言うと合い鍵を渡してくれた
店につくと、昔から俺を指名してくれてる子が来ていた
:07/08/19 12:05 :D902iS :☆☆☆
#307 [ゆう]
「あ、ユウさん来ました」
ヘルプでついてくれてたのはルイだった
「待たせてごめんね」
俺はすぐそのテーブルについた
「いいよ、あたしさっき来たから。てかルイくんの喋りマジつまんない笑」
「ユウさーん、俺めっちゃ必死なんすよ」
ルイが泣きそうな顔をして俺に言った
:07/08/19 12:14 :D902iS :☆☆☆
#308 [ゆう]
この日は店が暇だったから3人でゆっくり楽しく飲んだ
「俺もナンバー入りたいっす。どうしたらいいんすか?」
少し酔ったルイが俺達に聞いた
「んー、色かけまくって枕しまくれ」
俺は笑いながらそう答えた
「そうだよルイくん。ユウなんか色枕ホストだったんだよ、あたしにも色かけてたからね笑」
:07/08/19 12:28 :D902iS :☆☆☆
#309 [ゆう]
「ユウがまだナンバー入ってない時とか特に!会いたいってメールすると絶対会いに来てくれるの。ちょっと喋っていい所になると『店戻らなきゃ』って行っちゃうんだよね。それであたしも『じゃあ今日店行く!』みたいな笑」
「えーめっちゃベタですやん笑」
ルイは笑いながら俺を見た
「後は、普通に二人で遊んだ時とか『あ、もう出勤の時間だー。同伴だったらもうちょっと一緒にいれるんだけどね』って。それでまたあたしも『じゃあ今日同伴にしよ!』みたいな笑」
:07/08/19 15:12 :D902iS :☆☆☆
#310 [ゆう]
「その時は自分が色とか思ってないから、つい行っちゃうんだよね。今思うとユウもバカだよね、店来させたいのバレバレだし笑」
俺は恥ずかしくなって笑った
「もーいいじゃん、昔の話しとか恥ずかしすぎ」
俺がそう言うとルイは
「なんかもっと初々しいユウさんの話し聞きたいっす」
と食いついてきた
:07/08/19 15:16 :D902iS :☆☆☆
#311 [ゆう]
それからちょっと、俺の昔の話しをルイに暴露された後で
「結構女の子傷つけたでしょ。そろそろちゃんと一人を大切にしなきゃ。いつか自分に返って来て、ユウが傷つく立場になるんだからね」
そう言われた
ルイの表情が一瞬曇ったけど俺は笑って
「俺を裏切る女なんかこの世に存在しねーよ」
と冗談で返してまた笑い合った
:07/08/19 15:24 :D902iS :☆☆☆
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