俺がホストじゃなかったら
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#86 [ゆう]
「とにかくあたしが許せないのは、エリコをソープで働かせたことと、そういう仕事してるからって汚く思ったのか知らないけど、知った途端もう店に来るななんてひどくない?エリコ傷ついたよ。今も」
「違う」
俺はおもわずハッキリとそう言ってしまった
「俺は確かにエリコさんをソープで働かせてしまいました。でもエリコさんがソープで働いてるって聞いた時も、汚いだなんて思わなかった」
「じゃあなんなの?」
「ただ‥俺のせいでソープで働いてるって知った以上、もう金は出させたくなかった。だから、店の外で会おうって。店には来ないでって」
「そう言ったの?」
「言ったけど‥どうとらえたかは分からない。ただ、軽蔑したからとかそんな理由じゃない」
「でもエリコさんには言わないでください」
俺はそう続けた
「なんで?」
女は顔をしかめた
:07/07/06 02:15 :D902iS :☆☆☆
#87 [ゆう]
「生半可に謝ったり優しくしたりしてまた店に来たら嫌なんで」
俺が、迷って出した答えはこれだった
本当は会って謝りたい
けどまた店に来るようになったらどうする?
俺のこと最低なホストだと思って、嫌いになって店に来なくなったんなら、それでいい
今のままがいい
そう思った
女も納得した
:07/07/06 08:14 :D902iS :☆☆☆
#88 [ゆう]
「あんたのこと最低でカスなホストだと思ってたけど‥そこまで最低ってわけじゃないみたいね」
別れ際女はそう言って、タクシーに乗り込んだ
もう夜は明けようとしていた
俺は店まで歩くことにした
:07/07/06 09:15 :D902iS :☆☆☆
#89 [ゆう]
「何しょんぼりしてんの、色恋枕営業ホストくん」
振り返ると、仕事帰りのレナが立っていた
「俺はそんな営業しませーん」
「よく言うわ笑」
「レナこんなとこで何してんの」
「歩きたい気分だったから送りパスしちゃったー」
レナは明るく笑った
「レナの家ここから歩きなんかめっちゃ遠いじゃん!笑」
やっぱバカな女だな
何かあったんだろうな、と俺は思った
「俺の部屋帰っとけば?」
俺はそれだけ言うとキーケースごとレナに手渡して店に戻った
レナも、俺の住む寮に向かって歩きだしていた
:07/07/06 11:42 :D902iS :☆☆☆
#90 [ゆう]
その日俺が部屋に戻ったのは朝9時だった
レナは俺のベッドで眠っていた
「うわぁ‥寝床とられた」
俺は仕方なく床で寝ることにした
それにさえ少し幸せを感じた
人を好きになるのは、ものすごく久しぶりのことだった
俺もいつの間にか眠った
:07/07/06 11:50 :D902iS :☆☆☆
#91 [ゆう]
俺は2時間後に目が覚めた
まだ正午にもなってなかった
レナは相変わらずスースー言って寝てる
俺はコンビニに行って、弁当と洗顔と化粧落としと歯ブラシと‥とりあえずレナがいりそうなやつを買って帰った
「おかえりぃ」
レナは起きてた
「おはよ、弁当食える?何か色々買って来たけど」
「ありがとー!さすがホスト、気が利くなぁ」
それからレナは
「生活してける材料があるから」
と、しばらく俺の部屋に居座ることになった
俺とレナの同棲?が始まった
:07/07/06 16:17 :D902iS :☆☆☆
#92 [ゆう]
するとレナは突然こうきりだした
:07/07/06 16:21 :N902i :☆☆☆
#93 [ゆう]
「私やっぱりできない!」
:07/07/06 16:22 :N902i :☆☆☆
#94 [ゆう]
「何でだよ!」
:07/07/06 16:23 :N902i :☆☆☆
#95 [ゆう]
「だってジョニーデップのモノマネなんかできる訳ないじゃない」レナはこう返した
:07/07/06 16:24 :N902i :☆☆☆
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