あなたに出会えた事
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#501 [ナオ]
家に着いてからメールが届いていた事に気づく。
健チャンから謝りのメールとありがとうの気持ちが書かれていた。
あたしがこんなんだから健チャンはあたしを頼ってしまうんだよね…
あたしが健チャンをダメにしてるんだよね…
分かってる!!
分かってるけど…
どうしていいか
分からない…
いっそ出来るならあたしの中から感情という部分を取り除いてほしい..
:08/05/28 01:15
:D903i
:JxPcjNFg
#502 [ナオ]
それからは毎日連絡も取り合い時間が合えば会っていた。
今はお金を稼ぐのが大事だから仕事をもちろん優先し2週間休みなしで働き続けていた。
連勤も終わり久々にゆっくり健チャンと会う事になった。
でも会えばまた傷つく…
何でなのかな...
早く健チャンと縁を切れって事なのかな?
あたしはこの日を境に少しずつおかしくなった。
:08/05/28 01:19
:D903i
:JxPcjNFg
#503 [ナオ]
ナ『久しぶりやな!!元気だった??って毎日メールしてるから分かるか』
健『体しんどいわ』
ナ『ずっと何してたん?誰かと遊んだ?』
健『誰とも遊んでないわ…えらいしな』
ナ『でもうち知ってるよ?遊んだの…』
何となくかな…
直感だったけど分かる。
こいつ嘘ついたって。
だからあたしはかまをかけてしまう。
知らなきゃ傷つかなくて済むのに知りたいって気持ちがそれを上回ってしまう…
少しの沈黙の後
あたしは頭が真っ白になっていた。
:08/05/28 01:22
:D903i
:JxPcjNFg
#504 [ナオ]
健『あー1回だけ友達がメールしてる子と会うの1対1じゃ嫌だからついてきって2対2で会った。でもそれはお金なくてご飯おごってくれるって言ったから行ったんよ?女が目的じゃないし俺はナオ以外今は考えれないしな…』
はい???
何か意味分からない…
でも彼女じゃないから何も言えないしただ何かバカみたいに一人働いてる間に楽しんでたんだって思うと腹が立った…
聞かなきゃいいのに口が勝手に動いてしまう。
:08/05/28 01:26
:D903i
:JxPcjNFg
#505 [ナオ]
ナ『そ…そうなんだ!!楽しかった?てか可愛かった?』
なるべく平然を装って話すあたし。
でもあからさまに機嫌は悪くなってたけど…
健『楽しくないし不細工やったし最悪だったけどご飯食べれたしなっ』
ナ『ご飯のためなら行くんやね…』
健『金ないから普段食べれないから…でも番号交換とかしてないし』
ナ『なら携帯見せて』
健『はい…』
差し出された携帯の電話帳を見て更に後悔した。
:08/05/28 01:31
:D903i
:JxPcjNFg
#506 [ナオ]
土井チャンとちゃっかりまた交換してんじゃん…
いつのまに会ったんだよ
あたしの様子に気づいた健チャンは
健『あとこの前皆で会った時に土井チャンもいたから…』
ナ『どっちから聞いたん?』
健『俺……』
ナ『そっかぁ…いんじゃない?別に。もう付き合ってる訳やないもんね。素直にうちが変わる姿を見ててって言われて信じて待ってたのが間違いやったね〜バカらしっ』
健『違うし!!』
ナ『何が?』
健『変わるとこ見てほしいって思ってる…』
:08/05/28 01:34
:D903i
:JxPcjNFg
#507 [ナオ]
ナ『うん。だから見たよ?見た結果このありさまやん。よく分かった』
健『………』
なんかバカみたい。
戻れないって分かってたよ?
でも心のどこかで本当に健チャンが変わればまたお母さんや周りの皆が認めてくれるかもって信じてたから…
でもやっぱ無理だね。
現実をつきつけられてその小さな可能性を打ち砕いた。
:08/05/28 01:37
:D903i
:JxPcjNFg
#508 [りな]
:08/05/28 01:39
:SO704i
:1Eoa0zf2
#509 [ナオ]
ナ『うちなやっぱまだ健チャンの事好きだからこんなん聞いたら辛い。嫉妬もするし否定出来る立場じゃいの分かってるけど耐えれない…やっぱ友達として見れないよ…だからもうキッパリ離れよ』
健『嫌だ……離れたくない……』
ナ『自分はいいかもしれんよ?でもうちの立場にもなったら分かるよな?辛いのはもう嫌だ…』
健『…………』
後は何を言ったか忘れたけどあの時結構パニックに陥って胸につかえてた気持ちを全部ぶつけた。
気づけばあたしの部屋に着いていた…
:08/05/28 01:41
:D903i
:JxPcjNFg
#510 [ナオ]
とりあえず部屋にあがり話し合いをしたけどお互い譲らず解決しないままだった。
でも健チャンはあたしの目の前で土井チャンを削除し連絡取らないからって携帯を見せてきた。
別にそんなことをしてほしい訳じゃないの…
もう今更って感じ…
何であたしこんなに苦しんでるんだろう…
何であたしこんなに健チャンから離れられないんだろう…
もう訳が分からない…
:08/05/28 01:44
:D903i
:JxPcjNFg
#511 [ナオ]
結局最後は健チャンの我が儘をまた受け入れる。
―友達としている事を―
そしてあたしは彼に抱かれる。
今のあたし達は…
友達以上恋人未満。
これほど辛いものはないんだなって初めて思う。
好きだけどその上はなく好きだけどその下はない
あたしはいったい何がしたいんだろう…
健チャンはいったい何を求めてあたしに会うのだろう…
お金?
体?
あたしの存在?
わかんないや…
:08/05/28 01:48
:D903i
:JxPcjNFg
#512 [ナオ]
その日からあたしは一日も早く健チャンを思う気持ちを断ち切ろうと負けじと紹介やら美容員に行った時にナンパされた美容師とメールを始めた。
もちろん健チャンとも毎日連絡はとっていた。
でも結局は無闇にメールをしたって気持ちが薄れていく事もなく…
ただただまるで操り人形のように男達と連絡を取り合っていた。
でも逆にそれが辛かった。
気が紛れる所か傷口が広がる一方で…
楽しくないし他の男とメールしてても頭から健チャンの存在が離れようとしない
:08/05/28 01:53
:D903i
:JxPcjNFg
#513 [ナオ]
りなさん.
アンカーぁりがとぅ

:08/05/28 01:53
:D903i
:JxPcjNFg
#514 [ナオ]
あたしは日に日に精神的にも肉体的にも弱っていった…
そんな中たまに家族と連絡をとれば
【ナオは強いから大丈夫だよ。早く忘れな】
とか
【健チャンは最低だよ】
とか..
言葉の一つ一つがあたしを更にどん底に追いやっていく。
あたしは強いの?
全然強くなんかない!!
あたしは弱いよ?
あたしは強くなきゃ
だめなの?
何で簡単に
そんな事言うの? もう嫌だよ…
もう疲れたよ…
:08/05/28 01:59
:D903i
:JxPcjNFg
#515 [ナオ]
ス――ッ…。
ポタッ。
ポタッ。
気づけばあたしの左手首から血が流れていた。
10カ所以上…
誰も本当のあたしなんか分かってない。
誰もあたしの気持ちなんか分かってくれない。
誰も…
誰も…
もうこんな苦しい思いするくらいなら楽になりたい…
生きてたっていいことなんてないんだもん…
:08/05/28 02:03
:D903i
:JxPcjNFg
#516 [ナオ]
遠のく意識の中携帯が鳴っているのに気づいた。
右手を必死に伸ばし携帯を握る。
やだ…
やだ…
怖い…
死にたくない…
電話越しに聞こえる声が誰なのか分からないけどただ助けてって叫んでた
プツッ――――――
:08/05/28 02:07
:D903i
:JxPcjNFg
#517 [ナオ]
気づけば病院のベットの上だった。
点滴をされ左手首には包帯が巻かれていた。
あれ?
何で?
周りを見渡すとお姉ちゃんがあたしの手を強く握って泣いていた。
後から聞いた話あの電話はお姉ちゃんからであたしの家から2分の距離に住んでいた姉はただ事ではないと察し家に来たらしい。
普段鍵を閉め忘れる癖がこんなとこで役に立つなんて…
:08/05/28 02:09
:D903i
:JxPcjNFg
#518 [ナオ]
ナ『お姉ちゃん…』
姉『バカ!!何やっとんよ…バカ…』
ナ『ごめん…』
ただひたすら強く握りしめられた手をあたしも必死に握り返した。
生きてて良かった…
本当に心からこのときそう思えた…
あたしのために泣いてくれる人はちゃんといる。
あたしは生きている価値あるよね?
あたし生きてていいんだよね?
あたしはひとりぼっちが怖くて逃げてしまった。
でもあたしは一人じゃないんだね。
:08/05/28 02:13
:D903i
:JxPcjNFg
#519 [ナオ]
傷は思ったょりも浅くあたしはただ軽い貧血も起こしていたらしい。
今になって思えばあの時の自分が一番嫌い…
強くなる努力もせずにただただ逃げるだけしか出来ない弱い人間。
退院もすぐに出来た。
仕事は一日だけ休ませてもらう事にした。
休んだ日は家にお姉ちゃんが来てくれた。
:08/05/28 02:17
:D903i
:JxPcjNFg
#520 [ナオ]
姉『少しは落ち着いた?』
ナ『うん…』
バチッ!!!
あたしの右頬がジンジンと痛む。
突然の出来事で目が丸くなる…
でもお姉ちゃんの目を見て久しぶりに素直に泣けた…
いっぱい泣いて
いっぱい鼻水垂らして
まるで子供みたいに。
お姉ちゃんはただあたしの背中を優しく子供を寝かす時のように叩いてくれてた。
:08/05/28 02:20
:D903i
:JxPcjNFg
#521 [ナオ]
少しずつ落ち着きを取り戻したお姉ちゃんは話し出した…
姉『なぁもういいよ?ナオは頑張ったよ?もう止めよう…そんなに辛いならもう忘れよ?忘れる事も辛いと思うよ?でもな今を乗り切ったら時間が解決してくれるから。……あんなお母さんがナオの事聞いてショックで仕事中倒れたんな…母さん今ガンの疑いあるの知ってるよな?いつガンになってもおかしくない状態なんよ?心配かけてどうするん?
:08/05/28 02:25
:D903i
:JxPcjNFg
#522 [ナオ]
一気にあたしの大事な人を二人も奪わないでよ…お願いだから…』
こんなに静かに泣いてるお姉ちゃん初めて見た…
ナ『母さんは今は!?』
姉『大丈夫だよ…でも無理はさせれないけどね…母さんが言ってた…高君(あたしの兄)は小さい頃に心臓病で今でも胸に大きな傷がある。好きで自分の体に傷つけた訳じゃないのに何でナオは元気な体なのに自ら傷つけて死のうとしたんだろうって…自分が知らないうちにナオを追い込んでたんだって泣いてた…』
:08/05/28 02:30
:D903i
:JxPcjNFg
#523 [ナオ]
ナ『…………涙』
お兄ちゃんだって
大きな傷を背負って今も元気に強く生きてるのに
あたしは…
大好きなお母さんまで追いつめて…
何やってんだ…
後悔がどんどんあたしを追いつめてくる。
ナ『ごめんなさい…ごめんなさい…ごめん…』
ただ謝る事しか出来なくて
自分が情けなくて
でも逃げる勇気も立ち向かう勇気もなくて
一人さまよって…
でも前を向くから…
あたし頑張るから…
ごめんなさい…
:08/05/28 02:34
:D903i
:JxPcjNFg
#524 [ナオ]
泣き疲れてあたしはいつの間にか寝ていた。
起きるとお粥と手紙が机の上に置いてあった。
ナオへ。
目さめたらお粥食べな。あたしは子供いるから帰らないといけないけど辛くなったらいつでも呼んでね?
こんなに近くにいるんだから頼ってよ…
あたしそんなに頼りないお姉ちゃん?
あたしもナオが道に迷った時は一緒に正しい道探してあげるぐらい強くなるから一緒に強くなろ。もうあんな事しないって約束してね…
:08/05/28 02:38
:D903i
:JxPcjNFg
#525 [ナオ]
あたしは泣きながらお粥を少し口に運んで食べた
『しょっぱ……』
相変わらず料理は下手な姉ちゃんだけどすごく暖かかった…
携帯を見ると充電が切れていて充電し電源を入れると健チャンから大量の電話とメールがきてた。
心配してくれてたんだ…
あたしはすべてのメールを読み終えて携帯を閉じた
:08/05/28 02:41
:D903i
:JxPcjNFg
#526 [ナオ]
あれから1年半か…
付き合いだした頃から一つずつ思い出して行く。
どこで間違いだしたのかは分からないけど…
今思い返せば辛い事の方が多かったな…
それなのに離れれず側にいたいって思ってた。
それはやっぱりいい所もたくさん見てきたから信じていたかったのかも…
好きだけじゃどうにもならない事がある。
あたしは身を持って初めて痛感した…
:08/05/28 02:45
:D903i
:JxPcjNFg
#527 [ナオ]
少しずつ
少しずつ
思いだし
あたしはあなたとの物語の最後に近づいてきた。
もう離れよう。
キッパリ縁を切ろう。
今は辛くてもいつかまた
幸せになれる日が来る事
を信じて歩み出そう。
あたしは携帯を握りしめ
健チャンに電話をかけた。
:08/05/28 02:49
:D903i
:JxPcjNFg
#528 [ナオ]
今日はここまでにします


話をいくつか省略したため読みずらくなってたらすいません

後少しで完結します

正直小説を完結させる決心もまだ出来てないですが逃げずに書くので見て下さい

また明日書きます

:08/05/28 02:51
:D903i
:JxPcjNFg
#529 [ゆき]
随分と前から、読ませてもらっていました

これからも応援していますので、完結に向けて頑張ってください

:08/05/28 10:00
:P904i
:zBWhJ6dI
#530 [ナオ]
ゆきサン.
ありがとう


完結させるまでに長い時間をかけてしまいすいません

頑張るので応援ょろしくお願いします

:08/05/28 18:19
:D903i
:JxPcjNFg
#531 [ナオ]
今日書けそうにないです

気持ち混乱して

明日は必ず書きます

すいません

:08/05/28 23:53
:D903i
:JxPcjNFg
#532 [ナオ]
訂正を一つ

526の内容の
あれから一年半は健チャンと付き合い始めた頃から今までです。
今書いてる内容は本当につい最近の出来事です。
ややこしくてすいません…
:08/05/29 00:00
:D903i
:oFxLA.Gc
#533 [ゆき]
マイペース

に、整理しながらゆっくり仕上げていってください


整理整頓…
なんて、ホントは凄く大変な作業だし、エネルギーも使います

ましてや、『気持ち

』の整頓なんて長い月日がかかってしまう場合だってあるかもしれません

焦らず…
ていねいに

キレイに

整理していってください。
:08/05/29 15:13
:P904i
:.KzScPaQ
#534 [ナオ]
ゆきサン.
ほんまありがとう

焦らず…
ゆっくり…
整理して前向けるように頑張ります


本当に暖かい応援ぁりがとうございます

:08/05/29 18:12
:D903i
:oFxLA.Gc
#535 [ナオ]
――♪♪♪――
健『もしもし!?ずっと連絡出来なかったけど何かあったん!?』
ナ『ごめんね…体調悪くて…』
健『大丈夫なん!?』
ナ『うん!!平気』
健『なら良かった…』
ナ『心配してくれてありがと……近々会える日ある?話がしたい…』
健『俺今遅番だから土曜日は?早番になるから早く終わるし。てか話って何?』
ナ『なら土曜うち仕事終わったら迎えに行くね。会ってから話すよ』
健『気になる…でもいい話じゃないよね…?』
ナ『いいか悪いかはずっと先じゃないと答え分からないかな…』
:08/05/29 18:17
:D903i
:oFxLA.Gc
#536 [ナオ]
健『俺嫌だからね…』
ナ『また土曜日にね』
健『…分かった』
電話を切った後胸が苦しくて苦しくて自分で決めたはずなのに愛しい声を聞いただけで泣きたくなる…
あたし…
間違ってないよね?
これで…
いんだよね?
:08/05/29 18:40
:D903i
:oFxLA.Gc
#537 [ナオ]
自分で決めた事なのに苦しくなって…
あたしは弱い…
気づくとあたしはカミソリを握っていた。
このもやもやをぶつける場所もない…
だから自分を傷つけてただ流れてく血を見て自己嫌悪に陥ってた..
手首にまで刃を近づけた時にお母さんの顔がとっさに浮かんだ…
約束したもんね...
あたしはカミソリをクローゼットの奥に閉まった。
:08/05/29 22:59
:D903i
:oFxLA.Gc
#538 [ナオ]
しばらくボーっとしていると携帯が鳴った。
登録されてない番号のため画面には名前が表示されていなかった…
でも分かるよ?
今でも覚えてる。
でも何で今頃?
あたしは頭がパニックになっていた。
でるかでまいか悩んだあげくあたしは通話ボタンを押した…
:08/05/29 23:02
:D903i
:oFxLA.Gc
#539 [ナオ]
ナ『…はい…』
『久しぶり…分かる?』
分かるよ…
何年あなたの声を隣で聞いてきたと思ってるの?
ナ『久しぶり…分かるよ…ひさしだよね。』
懐かしい声。
健チャンと付き合ってた頃もひさしの存在はかすかながらあったもんね…
変な意味じゃなくて大切な人だったって。
:08/05/29 23:05
:D903i
:oFxLA.Gc
#540 [ナオ]
ひ『正解!!よく分かったな(笑)』
ナ『分かるよ…ひさしこそうちの番号よく分かったね?』
ひ『何か覚えやすいし忘れれんかったなぁ』
ナ『そか…元気?てか急にどったの?』
ひ『元気…じゃないかな(笑)てかこの前誕生日おめでとう』
ナ『何かあったん?てかよく覚えてるね!!もう22になってもうたわぁ』
ひ『おばさん(笑)』
ナ『ひさしのが年上やろ(笑)てかほんまどした?』
:08/05/29 23:10
:D903i
:oFxLA.Gc
#541 [ナオ]
ひ『…俺今なおが住んでる街に住んでるんよ。仕事辞めて出てきた。今は新しい仕事してる。』
ナ『そうなん!!聞いてないよ!?彼女と同棲?』
ひ『言ってないもん(笑)いや、一人暮らし…てか別れた…』
ナ『えっ…そうなんゃ…最近?』
ひ『最近じゃな…てかごめんな彼氏おるのに電話して…ただ誕生日おめでとうって言いたかった』
ナ『別れたよ…うち』
ひ『は!?そうなん!?何で別れたん!?』
ナ『いろいろね…』
:08/05/29 23:15
:D903i
:oFxLA.Gc
#542 [ナオ]
ひ『……なぁ今から少しでいいから会える?』
ナ『……うん…』
素直に会いたいと思った
今のあたしなら過去にしてきた過ちを素直に謝れると思うから…
何より今は一人でいたくなかったのかも…
自分の家の場所を伝え電話を切りあたしは1年半ぶりにひさしと二人で会う事になった。
:08/05/29 23:21
:D903i
:oFxLA.Gc
#543 [ナオ]
急な展開に多少パニックになった。
まさかひさしと会う日が来るなんて思ってもみなかったんだもん…
ひさしと別れる時に言った言葉。
もしうちらが運命の相手なら必ずまた巡り会えるからって...
一瞬ほんまに運命の人なんかなって思った。
少なからず健チャンとの未来は全く見えなかった。
今あたしがこんな状態でひさしに会えば少なからずよりかかってしまいそうになる…
そんな都合のいい事なんて出来る訳ないけど。
会う約束をした事を少し後悔しながら支度をした…
:08/05/29 23:42
:D903i
:oFxLA.Gc
#544 [カズ]
最初から 何回も何回も 読ませてもらってます

携帯小説ゎ 実ゎ ナオさんが 初めてです

わくAドキAの しっぱなしです

ゆっくり じっくり 完結して下さいね

頑張ってね

:08/05/30 00:57
:N901iS
:I9IE3ltk
#545 [ナオ]
カズサン.
コメントぁりがとう


初めてがうちのとか…
何か申し訳なぃです

常に暗い話ばっかだけど読者の方にも気持ちが伝わるように頑張って書きます


励ましぁりがと

:08/05/30 01:28
:D903i
:pfXR62Rw
#546 [ナオ]
30分程してひさしから到着したとの電話がありあたしは急いで待ち合わせ場所に向かった。
別に可愛く見せる必要もないとは思うけど念入りに髪を巻き化粧をし出る前には全身をチェックした。
ここで過ちが一つ…
その日の夜は蒸し暑くあたしは何の気なしに七分の服を着て出かけた事。
後々後悔する事になる…
待ち合わせ場所に着き見覚えのある車が目についた。
あたしは深く深呼吸をし車に乗った…
:08/05/30 01:33
:D903i
:pfXR62Rw
#547 [ナオ]
ナ『よっ!!久しぶり』
ひ『久しぶりっ!!てか自分かなり痩せたな』
ナ『ほんま??嬉しいわ〜綺麗になった?笑』
ひ『痩せたとゆーかやつれた感じ!?でも…綺麗になってる…』
実際ひさしと別れてから就職したあたしは痩せた
健チャンと別れてからはさらに3キロ落ちていた。
ナ『ありがとっ。ひさしも男前になったやん』
ひ『あっやっぱり?(笑)知ってる知ってる』
ナ『言うね〜』
:08/05/30 01:37
:D903i
:pfXR62Rw
#548 [ナオ]
ひ『冗談よ(笑)てかどうする?飯でも食べに行く?』
ナ『うん!!中華食べたいなっ』
ひ『相変わらず中華すきやなぁ〜』
ナ『まぁね(笑)』
久々の再会とは思えないほど自然としゃべれた..
話したい事
いっぱいあったし…
会話が途切れる事はないまま中華屋に着いた。
:08/05/30 01:39
:D903i
:pfXR62Rw
#549 [ナオ]
とりあえずメニューを決めあたしは一服。
ひ『煙草まだ吸ってるんやね〜』
ナ『やめれませんわ』
ひ『……』
ナ『てか何か聞いてほしい事あったんやろ?うちで良ければ聞くよ』
ひ『……うん。聞いてほしいってか一人が寂しかったって感じかな…』
ナ『まぁ寂しいのはうちも今そうやし分かる』
ひ『でも俺、元カノの事諦めず追いかける。やっぱ好きやしなっ』
ナ『そか!!頑張れ』
ひ『なおは?もう戻る気ないん?』
:08/05/30 01:43
:D903i
:pfXR62Rw
#550 [ナオ]
そう言われた瞬間..
あたしの顔は凍り付いた
だからひさしもそれ以上何も聞いてこなかった…
やっぱ優しいなひさし..
その後も何とか楽しく食事をして店を出る事に。
レジで出そうとしたら
『いいからっ』
って払ってくれた...
あんな事したあたしにひさしはどこまで優しくしてくれるんだろ…
:08/05/30 01:46
:D903i
:pfXR62Rw
#551 [ナオ]
店を出たあたし達はこの後どうするか話し合った
結果。
ひさしの家に行く事に。
だからと言って自分で言うのもあれだけど決して軽い訳じゃない。
ひさしだから安心して家に行ける。
勝手に大丈夫って決めつけてたあたしはバカだったけどね…
:08/05/30 01:49
:D903i
:pfXR62Rw
#552 [ナオ]
ひさしの部屋は広いけどやっぱちらかってた(笑
5月なのにこたつがまだ出てるのは相当笑えた…
あたしはこたつに。
ひさしはベットに腰を下ろした。
たわいない会話をしたり昔話をしたり楽しい時間が過ぎていった。
:08/05/30 01:51
:D903i
:pfXR62Rw
#553 [ナオ]
ナ『……ひさし?』
ひ『ん?どした?』
ナ『本当にいっぱい傷つけてごめんね…あたしねひさしにしてきた事を自分がされて初めて気づいたんだ…。すごく辛いし耐えれなかった…。それをずっとひさしは耐えてたんだって思ったら…本当にごめんなさい…あの頃のあたしはバカだった。ひさしと離れて初めて大切さに気づけた。今自分に起きてる事は罰だって思ってる。でもちゃんと人の痛みをわかる事ができて良かった。ひさしと離れたのも健チャンと付き合ってきたのも無駄じゃなかったって思ってるんだ…』
:08/05/30 01:56
:D903i
:pfXR62Rw
#554 [ナオ]
ひ『…ん。確かになおと別れた時は本当に辛かったし死にたかったし、立ち直るまでに半年はかかったけど、その半年で俺は自分で成長出来たと思ってる。だから元カノと付き合ってる時はなおにはしてあげれなかった事もしてきたつもり。ちゃんとまめに会いに行ったり電話したり…でもなおの時にもしてやれなかった自分も悪いって思ってるんよ?でも気づかせてくれてありがとな…。俺だってなおと別れた事も元カノと付き合った事も後悔してないよ!!だからそんな謝んなって』
:08/05/30 02:00
:D903i
:pfXR62Rw
#555 [ナオ]
ナ『うん…(涙)うちなひさしに了解を得ずに小説書いてるんな…今まであった事とかもちろんひさしと別れた時の事やひさしに対する気持ちとか…いつかひさしに見てもらえたらなって…』
ひ『……知ってるよ』
ナ『えっ!?』
ひ『あっ君から聞いた』
そういえば小説を書き始めた頃あっ君に教えたんだっけ…
ナ『……見た?』
ひ『途中までな。なおが苦しんでる内容なんか興味本位で見るとか無理やった…見たら助けたくなってまうしな…でも俺に対する気持ちとか読んだけど嬉しかった。ありがとな…』
多分あたしはこの小説を書き始めた頃から一番に見てほしかった相手はひさしだった…
それが何年後になったって構わないって思ってた
見て素直な気持ちを聞いてほしかっただけなんだけど…
:08/05/30 02:08
:D903i
:pfXR62Rw
#556 [ナオ]
ナ『正直まだ完結させれてないけどいつかちゃんと完結してあたしもひさしも後ろを振り向かないくらい強くなったらその時はまた最後まで見てくれる?』
ひ『わかった!!でもどっちが先に強くなるかな(笑)?』
ナ『多分ひさしやね』
ひ『俺もそう思う』
顔を見合わせて二人で笑いあった。
あんな終わり方をしたあたし達だったけどこうしてまた笑いあえる事は出来るんだね…
神様…
ひさしと再び会わせてくれてありがとう。
あたしはこれでまた一つ強くなれる気がします…
:08/05/30 02:12
:D903i
:pfXR62Rw
#557 [ナオ]
ギュッ――
さっきまで距離を置いて座ってたのに一瞬あたしがテレビの方を見た隙にあたしの体はひさしに包まれていた…
ビックリした。
ひ『聞いたらダメだって分かってるけどやっぱ無理だ…その手の傷はどしたん…?』
まるで手首に心臓があるみたいに確かに傷口から
ドクッ―
ドクッ―
と音が体中を伝わる。
:08/05/30 02:17
:D903i
:pfXR62Rw
#558 [ナオ]
ナ『……何でもな…』
ひ『何でもない訳あるかっ!!』
怒鳴られた…
ひ『こんなに傷つけて…そんなに辛かった?苦しかったん?』
ナ『……………』
ひ『……ヴッ』
???
ひさしが泣いてる?
ひ『なんか悔しいはまじで…こんなになるんだったら俺は無理矢理にでもなおから離れなきゃ良かった……ごめんな……何もしてやれなくて…』
:08/05/30 02:20
:D903i
:pfXR62Rw
#559 [ナオ]
ナ『ひさし?ひさし?お願い泣かないで…ひさしは何も悪くない…健チャンも何も悪くない…悪いのはあたしだから…弱い自分がだめなだけ…でもなっもうしないってオカンと約束したから大丈夫!!傷は完璧には消えないかもしれないけど…見る度に思い出して泣きそうになるかもしれないけど…あたしはもう大丈夫だから安心して?心配かけてごめんな…ありがと』
ひ『………涙』
ひさしはさらに強くあたしを抱きしめた…
前は居心地が良かったひさしの腕の中...
でも今は
あたしの居場所じゃないって思った...
それが逆に寂しくて泣けてきた。
:08/05/30 02:26
:D903i
:pfXR62Rw
#560 [ナオ]
こんなにいい奴が目の前にいるのに…
ドキドキしない…
もうひさしは男としてでは大切だった人...
いつの間にか過去の人として整理されてた。
もしかしたらもう二度と好きになってはいけないんだって言い聞かせてるのかもしれないけど…
ひさしの腕の中であたしは不覚にも健チャンに抱きしめられていた頃を思い出してしまった…
健チャンもひさしも。
あたしの
帰る場所じゃない。
だから…
やっぱり消さなきゃ…
:08/05/30 02:30
:D903i
:pfXR62Rw
#561 [ゆき]
こんにちは

小説…
お疲れさまです

ナオさん

死のう!
なんて、そんな悲しくて残酷な事だけはしないでください

こんな言葉しか見つからないけど…
ごめんなさい

また更新楽しみに待っています

:08/05/30 14:04
:P904i
:ykHXOuk2
#562 [ナオ]
ゆきサン.
いつもぁりがと


今は少しずつだけど前向いてきてるカラ死ぬとか後ろむいたりしない

落ちた時は助けてくれる仲間がいるって気づけたカラ頑張る

また後で更新するので見て下さいね

:08/05/30 14:11
:D903i
:pfXR62Rw
#563 [ナオ]
静まり帰った部屋にはひさしのすすり泣く音だけが響いてた。
少し冷静になったひさしはゆっくりあたしの体を離し肩に手を置きじっと見つめてきた…
そして…
ひさしの顔が近づいてきたんだ。
今だけの雰囲気に流されてもいいかなって正直思ったけど…
直前になって顔を背けた
:08/05/30 20:17
:D903i
:pfXR62Rw
#564 [ナオ]
ナ『……ひさし元カノの事諦めずに追いかけるんでしょ?こんな元々カノに手出したらだめじゃんかぁ(笑)』
ひ『………なんかもう自分でもよく分からなくなってきた……』
ナ『だめだめ!!気をしっかり持ちなさい少年』
ひ『何だよ少年って…』
ナ『いや…意味はないかな…(笑)』
ハッとひさしが笑った。
ナ『うちは正直男がまだ怖いん…健チャンだってそう…会えば結局は体求めてくるし…でもひさしは違うって勝手に思ってるからよろしく(笑)』
:08/05/30 20:22
:D903i
:pfXR62Rw
#565 [ナオ]
ひ『そんなん言われたら俺何も出来ないな(笑』
ナ『何もしなきゃいんだって(笑)』
ひ『分かった!!でも我慢の限界来たら帰らすな(笑)』
ナ『了解やなぁ(笑)』
その後はお互い元の位置に座り直しテレビを見ながら語った。
時間も遅くなったとこで
ナ『そろそろ帰るかな!!』
ひ『帰る?なら送ってくな』
ナ『ありがとっ』
家まで送ってもらいひさしとばいばいした。
真っ暗な部屋に帰るのはやっぱり寂しい…
もうお帰りって言ってくれる健チャンはいない…
:08/05/30 20:26
:D903i
:pfXR62Rw
#566 [ナオ]
健チャンも同じ様に思ってるのかな?
寂しいのはあたしだけなのかな…
今頃何してるのかな…
紹介してもらった子と会ったりしてるのかな…
ねぇ…
あたし達はどこで間違ったのかな?
出会わなければ良かった?
ねぇ…
健チャンはあたしと出会えて幸せだった?
一緒に過ごした時間は無駄じゃなかった?
あたしは…
分からないや…
:08/05/30 20:31
:D903i
:pfXR62Rw
#567 [ナオ]
今日も眠れない夜を過ごす。
何度も後ろを振り返りそうになってはまた前を向こうとする。
その繰り返し―
いつになったら健チャンが過去の人になるんだろ…
あたしはいつまで胸の奥に大きな思いを背負って生きて行けばいんだろう
毎日同じ事を考えながら
それでも時間は確実に未来へ進んでいく…
約束の土曜日はあっと言う間にやってきた。
:08/05/30 20:35
:D903i
:pfXR62Rw
#568 [リョー☆]
全部見たで

お前と連絡とらんくなってから二年半?ぐらいの間の事。すんごい辛かったんやな。あのホームランドームで会った時おった奴はそん時の男やんな?あん時からしんどい思いしよったんよな?
あの男一発しばいときゃよかったって思うわ

これ見たら連絡してきてな!会って話したいけん

:08/06/01 06:29
:SH905i
:NrVGPyv2
#569 [我輩は匿名である]
:08/06/01 08:51
:D704i
:ypEn5EFE
#570 [我輩は匿名である]
>>569 の者です

さっき更新されてるとこまで読みました

感動と切なさを感じました。主の状況に親友とかがなっていたら、自分は怒ると思いました。やっぱ幸せになってもらいたいから

これ読んで、いろいろあると思うけど‥健チャンは人としてひどいと思います

けど、そうなった生い立ちにはきっと何かあると思うからそこは分かってあげたいです。改めて好きだけじゃいけないなと感じました。まだ傷は完璧に癒えてないかもしれないけど、少しずつ前に進んで下さい

私は健チャンをバネにひさしクンと改めて一から付き合ってほしいと思いました

お互い成長したと思うし

生意気なこと言ってすいません

何が言いたいのか分からなくなってしまいましたが‥

応援してます

:08/06/01 10:25
:D704i
:ypEn5EFE
#571 [ナオ]
リョー.
ありがと

りょーとは調度この小説の初めの頃の内容の時に知り合ったね

んまあれからいろいろあったょ


でもあの時と比べてすごく強くなれた



まぁついでやし最後まで見てってね

:08/06/01 12:36
:D903i
:9Z.VJ6gg
#572 [ナオ]
匿名さん.
コメありがとうございます


この小説は実は書き始めた頃から健チャンと二人で思い出しながら書いていました…
思い出してはあの時はごめんねって…
一つ一つお互い反省して最後はやっぱり結婚しました

って終わらせたいねって

自分でもこんな結末は想像してなかったし別れる前からはあたし一人で書いてきて寂しかった

健チャンは小さい頃から親に愛情を注いでもらってなかったから…
きっと愛し方が分からなかったと思う

でも今あたしは健チャンの事恨んでないし次は幸せになってほしいって思ってます

うちも何が言いたいか分からなくなったけどあと少し頑張ります

:08/06/01 12:43
:D903i
:9Z.VJ6gg
#573 [はまやらわ]
さげ藁
:08/06/01 12:45
:SO905iCS
:☆☆☆
#574 [我輩は匿名である]
お返事ありがとうございます


やっぱり親からの愛情はその子の将来に大きく関わってくるんだと保育を勉強している身から改めて感じてます


きっと愛されてなかった分、誰かに自分の存在を認めてほしくて主さんに必要とされてる事を実感したくて「嘘」という事で確かめていたんでしょうね

すごく不安だったと思います。主さんも辛かったと思いますが、健チャンの方がもっと辛かったと思います

きっと小さい頃に誰かからその寂しさや不安を埋めてくれる関わりがあったらここまでなかったかもしれないですね

この小説のひさしクン、主さん、健チャンには本当に幸せになってもらいたいです

応援してます

貴重なスペースありがとうございました

:08/06/01 12:57
:D704i
:ypEn5EFE
#575 [ゆき]
おはようございます

ナオさん

あと少しで完結かな


頑張ってくださいね

私も今は関西に彼と暮らしているので、彼を送り出した後に時間を見つけては読んでいます

色んな恋の形があるんだなぁーなんて少し感心しながら

『愛情』の話しも…
なるほどー

って思ったり

勉強になるところが沢山ありますよ


:08/06/03 07:50
:P904i
:9gPFV8YI
#576 [ナオ]
我輩さん.
お返事遅れました

本当に言ってる通りだと思います

愛情に不安を感じあたしに嘘をついて何か求めていたのかもしれません

でもそれに耐える事が出来なかったあたしはこの先の健チャンの人生が不安でなりません

でもだからといって手をさしのべる事も出来ないですが…

あたしも健チャンもひさしも幸せになってほしいと願ってます

話しが完結しても何か変かがあれば書きますね

:08/06/03 16:31
:D903i
:MFPTxKb2
#577 [ナオ]
ゅきさん.
いつもありがとう


話し事態は完結するけどこの先もその後を書いて行くつもりです

あたしの生き方を見て何か元気になってもらぇたら嬉しい限りです

ゆきさんも同棲してるんですね

なら話しも理解してもらいやすい部分もあったと思います

この小説を読んで勉強になったなど意見をもらえて嬉しいです


健チャンとの物語もラストですがおつきあい下さいね

:08/06/03 16:34
:D903i
:MFPTxKb2
#578 [ナオ]
お互い仕事が朝からだったため会うのは夕方。
仕事中も頭の中がぐじゃぐじゃで集中出来なかった…
今日でさよなら。
もう決めたんだ。
もう迷わない。
あたしは…
幸せを求めて歩き出す。
気持ちとは裏腹に情や思い出たちがあたしの邪魔をする。
仕事を終え必死に涙を拭きながらあたしは本気で愛したあの人の元へ向かった…
:08/06/03 16:40
:D903i
:MFPTxKb2
#579 [ナオ]
この道を通る度にきっと健チャンの事を思い出す。
だからしばらくは遠回りをしてでも違う道を明日からは通おう…
せめて今日だけは…
あたしと健チャンをつなぐ道を気持ち良く走りたくてあたしは二人の思いでの曲を大音量で聞きながら走った。
近づくにつれ緊張してくるのが分かる。
最後…最後…
って思えば思うほど走るスピードも遅くなる…
:08/06/03 16:44
:D903i
:MFPTxKb2
#580 [ナオ]
あたしを追い越して行く車を眺めて思った…
世の中皆
後ろ向きな人もいれば
前向きな人もいる…
あたしも…
後ろ向きな人達を追い越して前を向いて行く。
何度も何度も呪文のように言い聞かせ待ち合わせ場所に着いた。
愛しいあの人の姿が目に入る。
どんなにたくさん周りに人がいたって…
あたしはあなたを一番に見つけだせるよ?
あたしがそうだった様にあなたもあたしをすぐ見つけて歩み寄ってくる。
:08/06/03 16:48
:D903i
:MFPTxKb2
#581 [ナオ]
ナ『お疲れっ!!とりあえず車乗って?』
健『お疲れ〜乗ったら一生降りないよ(笑)』
ナ『いや、引きずり出すから大丈夫(笑)』
相変わらず冗談を言いながらあたし達は車を走らせた。
多分ふつうなら思い出の場所を選ぶだろう…
でもあたしはあえて選ばなかった…
また情に流されたくなかったから。
車内は二人の好きな音楽が流れている。
いつもの二人の会話。
何も変わらない風景。
違うのは…
あたしの気持ちの中だけ
健チャンも予想はしてると思う…
でも一切その事には触れないようにしていた。
:08/06/03 16:53
:D903i
:MFPTxKb2
#582 [mai]
今日全部読みました!
すごく共感できるとこが
多くはまリました

!
主さんはすごく成長したと
思います(;_;)
最後まで応援してます。
頑張って下さい


:08/06/03 21:31
:N902iS
:☆☆☆
#583 [

◆hB/ij5xC9Y]
:08/06/04 13:53
:SH904i
:bYKYCF5Y
#584 [ナオ]
maiサン.
コメントぁりがとうございます

共感してくれて嬉しいです

強く…なってなぃです

あたしはやっぱりダメ女ですね

その話しもまた書きますね





サン.
いつもアンカーぁりがとうございます

:08/06/04 15:28
:D903i
:YzwJKfe2
#585 [ナオ]
あえて最後の場所に選んだのはあたしの家。
この家には何の思い出もないし何よりゆっくり話が出来ると思ったから…
部屋にあがりソファーに座るあたしと健チャン。
気まずい沈黙が続く…
ナ『…何かうちらってこのままいても意味のない時間過ごしていく事になると思うんだ…』
あえて前ぶりもなくいきなりあたしは本題に入った。
:08/06/04 15:32
:D903i
:YzwJKfe2
#586 [ナオ]
健『意味なくはない』
ナ『うーん…このままいてもあたしは健チャンの事ずっと好きでいてしまうんな…でも戻る事はないって分かってるし…戻れないって分かっててそばにいるのは辛い…』
健『何で戻れないって言い切れるん?』
ナ『だって健チャンはあたしに変わる姿見せるとかいいながらそーゆー事してんじゃん』
健『なおだって美容師さんとかと連絡とってるじゃん…』
ナ『確かにね…あたしは出来るなら健チャンを忘れたかったから…別れてから女と遊んだり紹介受けたりしてる姿見たらもう無理って思うよ…』
:08/06/04 15:36
:D903i
:YzwJKfe2
#587 [ナオ]
健『……無理ならこのまま友達でいよ…離れるのは嫌だ……』
ナ『健チャンはうちが誰と連絡とろうがそれでもあたしと繋がっていたいって思えるかもしれんけどあたしはそんなに割り切れないし強くない…』
健『………』
ナ『だからってお互いだれとも連絡とらないって決めたところであたし達はもう別れたんだからそんな束縛出来ないし…それじゃ付き合ってた頃と何も変わらないよ?』
健『………』
ナ『もう耐えれないから…分かって…あたし…前に進みたいよ…』
健『離れるのは寂しくないん?』
ナ『寂しいし辛いよ!!あたしだって簡単に答出したわけじゃないよ?たくさん悩んで苦しんで…出した答えなの…』
:08/06/04 15:42
:D903i
:YzwJKfe2
#588 [ナオ]
健『……どうしても無理なん?』
ナ『うん……今あたしが健チャンのそばにいても健チャン自身も成長しない』
健『………』
ナ『離れてたって本当に二人が思い続けてたらお互い成長出来た時に会いに行けばいいじゃん!!その時どっちかに大切な人がもう出来ていた時は…幸せになってねって背中押してあげれるくらい強くなってればいい』
健『うん……』
:08/06/04 15:47
:D903i
:YzwJKfe2
#589 [ナオ]
あたしは何とか健チャンをなだめて納得させた…
ナ『じゃー…アドとかお互い消そ?残してたらかけてしまいそうだし』
健『………分かった』
お互いの携帯を手にして別れてからもお互い

マークのついてた健チャンとあたしの名前を…
削除した。
常に受信ボックスはお互いの名前で埋め尽くされ名前で表示されてた

もアドレス表示へと変わった。
ナ『メールも消すね』
健『俺は消したくない』
ナ『アドレス分かるから絶対送らないって約束出来るなら残しててもいいけど…』
:08/06/08 12:25
:D903i
:QyQ1w/rE
#590 [ナオ]
健『分かってる…』
ナ『あたしは送らないって言い切れないから消すね…』
大切に保護していた記念日のメールや喧嘩した後の愛のこもったメール…
どの保護メールにも
【大好き…愛してる】
って必ず書かれていた。
最後に一つ一つ読み返しながら消していった…
それを寂しそうに見る健チャンの姿を見るのが辛かった…
思い出のプリ画や写メ。
ムービーもすべて削除した。
:08/06/08 12:29
:D903i
:QyQ1w/rE
#591 [ナオ]
あたしの携帯から
健チャンが消えた。
全てを消し終わり
悲しいような…
すっきりしたような…
複雑な感じだった。
ナ『指輪はどうしよ』
健『俺は違う指につけときたい…』
ナ『ならうちもそうするね…これは捨てられないから…』
お互い左手の中指に指輪をはめる事にした。
友達としての証として。
:08/06/08 12:32
:D903i
:QyQ1w/rE
#592 [ナオ]
ナ『これで終わりかぁ…ちゃんと元気に頑張るんだよ?』
健『でも俺、消しても番号もアドも覚えてるしなぁ〜かけるかもよ?』
ナ『絶対だめ!!』
健『一応頑張ってはみるけど…』
ナ『うちはぶっちゃけ覚えてないからこっちからかける事はないかな…』
健『そか…まぁまた会える機会はあるやろっ』
ナ『どうかな(笑)』
健『無理矢理機会つくるし(笑)』
ナ『どうやって?』
健『ナオの部屋の前で待ち伏せとか?(笑)』
ナ『それ機会っつか単なるストーカーやし…』
健『まあね(笑)』
:08/06/08 12:36
:D903i
:QyQ1w/rE
#593 [ナオ]
この時は本当に健チャンと二度と関わる事はないって思ってた。
口ではいろいろ言っても会いにきたり連絡はないだろうなって…
だって健チャンはもうあたしの事なんて好きじゃないって思ったし…
何より女の子と楽しそうにメールや電話してるみたいだしね…
でも違った…
あたし達はいつになれば本当に離れれるんだろ…
ねぇ健チャン…
これ以上あたしを苦しめないでよ…
あたしはどこまで傷つけばいいの?
:08/06/08 12:39
:D903i
:QyQ1w/rE
#594 [ナオ]
その日が最後と思ってたあたしは帰り際に健チャンの背中を見送るのが辛くて仕方なかった…
自分の中でピリオドをつけてあたしはその日から前を向いて歩いた。
とにかく今は仕事!!
お金もないしがむしゃらに働いた。
少しずつ健ちゃんと連絡をとれない事にも慣れてきていた。
やっぱまだ思い出したりはするけどそれでも前を向いてた。
でも…
:08/06/08 12:43
:D903i
:QyQ1w/rE
#595 [カエСНαη
]
<Font Size="-1"><Div Align="center">
なぉサン
私も昔全く同じよぉな
経験しました

歳も近いし、
住んでるのも広島だから
ちかぃかな

今、私はシンママで二人の子供と暮らしてます

私も何年か前に振った元彼と今も連絡とってます

あの時この人を選んでたら…って
電話しながら泣く事もよくあります

でも今は寂しい時や悩みをなんでも聞いてくれるいぃ友達です

なぉさんも辛いかもしれないけど前を向いてプラス思考に一緒にがんばりましょう

:08/06/11 23:27
:SH903i
:☆☆☆
#596 [なお]
長い間の放置…
本当にすいませんでした…
この一ヶ月の間にいろいろあったので書きます

:08/07/15 03:31
:SH903i
:29sQP4hQ
#597 [なお]
私は会社から借りていた借金を返済しながらとにかく働いた。
健チャンとは二週間近く連絡をとってなかった。
毎日鳴っていた携帯が急に鳴らなくなって寂しかったせいもあり何人かの人を紹介してもらっては結局メールのやりとりがめんどくさくなり自然消滅…
そんなつまらない毎日を過ごしていた。
そんなある日…
:08/07/15 03:35
:SH903i
:29sQP4hQ
#598 [なお]
知らない番号から着信があった。
誰だろうって思いながら電話に出た…
ナ『もしもし?』
『久しぶり…』
懐かしい声…
たった数週間聞いてなかっただけなのに長い間聞いてなかった感じがした。
ナ『何で番号分かるの?』
健『覚えてるから…』
ナ『用件は?』
健『そんな嫌がらなくたっていいじゃん…』
寂しそうに呟く健チャン…
でもあたしは一刻も早く電話を切りたかった…
だって…
声を聞いただけで振り返ってしまいそうな自分がいたから。
:08/07/15 03:41
:SH903i
:29sQP4hQ
#599 [なお]
せっかく前を向いてあなたの事少しずつ忘れようとしてたのに…
降り出しに戻ってしまう。
そしてこの一本の電話をきっかけにあたしはこの先自分を見失っていく事になったんだ…
結局あの日の用件は貸していた漫画をどうしたらいいかって内容だった。
あの時あたしは健チャンに会いたくなかったから漫画はいらないから売るなり好きにしてって伝えた。
:08/07/15 03:45
:SH903i
:29sQP4hQ
#600 [
のぁ
]
:08/07/15 07:23
:SH903i
:8UPjq3D.
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